画像:年表、更新世

化石のこばなし 更新世の昆虫化石

更新世の昆虫化石は、現生の昆虫と同種とみなされるものの占める割合が高くなってきます。寒暖を繰り返した気候変化に対し、昆虫たちは南北への移動で対応してきました。数万年前以降の最終氷期の地層から見つかる昆虫は、体表面のキチン質が泥炭の中などに良好に残され、同定の際にも形状や表面構造など、現生種との直接比較が可能です。

  • 画像:カメムシの一種
    カメムシの一種
    更新世.栃木県塩原.15mm.
  • 画像:シデムシの一種
    シデムシの一種
    更新世.栃木県塩原.21mm.
  • 画像:カメムシの一種(ほぼ全体)
    カメムシの一種(ほぼ全体)
    更新世. 栃木県塩原. 14mm(産出部の長さ).
  • 画像:ガムシの一種
    ガムシの一種
    更新世.アメリカ・カリフォルニア州.18mm.
  • 画像:ラップハンミョウモドキ(上翅)
    ラップハンミョウモドキ(上翅)
    現在はカムチャッカ,ヨーロッパ北部,アラスカなどにすむ.当時は寒冷であったことを示す.更新世.北海道.長さ5.8mm.
  • 画像:アシボソネクイハムシ(上翅)
    アシボソネクイハムシ(上翅)
    北海道などにすみ,池や沼で水草を食べる.寒冷な気候を指標する一種.更新世.長野県野尻湖.長さ5.3mm.
  • 画像:アカガネオサムシ(前胸背板)
    アカガネオサムシ(前胸背板)
    東日本にすむオサムシだが,最終氷期には近畿にもいたことを示している.更新世.滋賀県彦根市. 幅5.3mm.
  • 画像:ツノゼミ(前胸背板)
    ツノゼミ(前胸背板)
    産出した当時は「鉄腕アトムの化石」と呼ばれていた.更新世.長野県野尻湖.幅1.8mm.

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