講演録

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2017年12月13日 10:10-11:00 大阪教育大学附属天王寺小学校

タイトル:
ホネからわかること
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:102名(内、4名教員)
経過と準備:
11月に先生が一人打合せに来られた。人間の骨について学習してきていて、これから動物のホネを学ぶ予定とのこと。2009年に何度か話したホネの話+なにわホネホネ団の紹介を、少し改訂。準備に1時間ほど。ホネの実物の準備の方が時間がかかったかもしれない。
講演内容:ヒトとイヌの全身骨格を見せてから、魚、両生類、爬虫類、鳥類のホネを順に紹介。カエル、カメ、鳥の特殊化を交えつつも、魚以外は同じようなプランになってると説明。ただ哺乳類には哺乳類の特徴があることにも軽くふれる。その後、ホネから分かる年齢、性別、ケガ歴、進化、暮らしに少し触れる。で、実物のホネの説明に入る前に、なにわホネホネ団の紹介とホネ作りの様子を見せる。トラの頭骨を見せて、目と顎を動かす筋肉の話。キリンの頭骨で虫歯と歯槽膿漏の跡。先生4人を前に立たせてキリンの首のホネを並べる。最後にキリンの肘関節と股関節を動かしてみせる。
トラの頭骨で噛んでみせると盛り上がり、噛んで欲しい子どもがいっぱいいたので、話を早めに切り上げて、最後の5分は前でホネを触ったり、トラに噛まれたりしてもらった。
反省:展示室でホネを前に話したかったが、人数が多いので断念。講堂に入る子ども達が、和田さん・和田先生と繰り返し言ってるので不思議に思っていたら、先生の一人が和田でダブる和田をおもしろがっていたのであった。全体的にリアクションがよく、客席はにぎやか。子どもの発言が聞き取れたら、できるだけ拾って話につなげようとしたけど、一斉に喋るのでなかなか拾えず…。最後は、前に殺到して、ホネが壊れないか心配したが、それなりに言うことを聞いてくれたので大丈夫だった。盛り上がったけど、トラに噛まれたことしか覚えてないかもしれない。
2017年12月8日 15:10-16:00 大阪市立大学 博物館学展示論

タイトル:展示見学
場所:大阪市立自然史博物館 展示室
聴衆:54名
経過と準備:
大阪市内の博物館が交代で担当する講議。展示室を案内するだけ。準備なし。
講演内容:第5展示室を、時間をかけて案内。生き物の暮らしの展示室なので、標本展示よりも、ゲームなどの仕掛けを使って動きを紹介し、グラフィックで生態や行動の詳しい解説という第5展示室の基本方針を解説。その後、メンテナンスとコストを中心に、子ども達の人気を絡めて、ハンズオンな感じの展示を中心に紹介。来館者が展示物を破壊した例や、怪我をする可能性にも言及。
反省:展示室を説明してまわるには人数が多いので、最初の全体説明で基本的なテーマを示し、レポートを書く際のキーワードを宣言。それを入れたら一定の点数はとれるので、最後まで話を聞かなくてもレポート提出して帰ってOKとした。今回は珍しく、本当に途中で抜けて帰ったのが数名いた様子。なかなか素晴らしい。
2017年11月28日 16:10-16:15 学芸ゼミ

タイトル:「瀬戸内海の水鳥  大和川河口、大阪湾から、瀬戸内海へ カモメ類を中心に  +この夏大阪湾で新たに記録されたクジライルカ類」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:20名
経過と準備:
先月のオープンセミナーと基本的には同じ内容。山口県の海岸でのカモメ類調査の論文の図を挿入して、昨冬の大和川のカモメ類個体数の季節変化のグラフを追加した。作業は前日に約5時間。データを入力するのに時間がかかった…。
講演内容:大和川河口の水鳥カウント。2000年度と2011年度に大阪鳥類研究グループで実施した大阪湾岸水鳥調査、大阪湾展に向けて3年間実施した湾岸水鳥調査。そして、瀬戸内海展に向けて調査した成果。とけっこう自前データで瀬戸内海の水鳥について説明。
反省:ユリカモメの個体数の減少や繁殖地についての質問が多かった。が、直接的にはこたえられないので、京都盆地の動向、標識個体の動き、幼鳥率、繁殖地が瀬戸内海の東部と西部では違う可能性、などの追加の話題を投入。
2017年10月31日 11:15-12:00 智弁学園奈良カレッジ校外学習

タイトル:
「大阪府周辺の哺乳類の分布とその調査、 そして、なにわホネホネ団の活動 」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:125名
経過と準備:
4年連続で同じ頃に同じ話のリクエスト。先生との打合せでまあ例年通りという話だった。じゃあ楽勝。とすっかり準備を忘れていて、当日朝思い出す。あわててヴァージョンアップ30分。ザトウクジラ回収の話に、オキゴンドウとハンドウイルカを付けてみた。今年のホネは、キリン頭骨・頸椎、クロサイ頭骨・角。
講演内容:大阪府の哺乳類相と、調査の仕方がらみで大阪府の哺乳類の分布の紹介。後半はなにわホネホネ団の紹介。ザトウクジラなどクジラの死体回収の話をして、ついでにイソヒヨドリを紹介して、ハッカチョウ情報募集。
反省:例によって、ホネホネ団のパートではけっこう受けた。質問はなかった。夜、ホネホネ団に参加希望のメールが一人から来た。
2017年10月14日 14:05-15:15 自然史オープンセミナー「瀬戸内海の魚と水鳥」

タイトル:
「瀬戸内海の水鳥  大和川河口、大阪湾から、瀬戸内海へ カモメ類を中心に  +この夏大阪湾で新たに記録されたクジライルカ類」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:36名
経過と準備:
瀬戸内海の特別展に合わせたオープンセミナーシリーズのラストは、魚と鳥。この3月に退職した前魚担当が招集され、一緒に担当する。なにかと忙しく、準備は前日に約5時間。そして当日午前に1時間半。以前別の場で話をしたことのある大和川河口、大阪湾岸のカモメ類の話に、今回の特別展用に調査し分布図を作った瀬戸内海沿岸の水鳥の分布図を引っ付ける。結局、オススメ7ヶ所を作るのに一番時間がかかったかも。
講演内容:ずっと続けている大和川河口の水鳥カウント。2000年度と2011年度に大阪鳥類研究グループで実施した大阪湾岸水鳥調査、大阪湾展に向けて3年間実施した湾岸水鳥調査。そして、瀬戸内海展に向けて調査した成果。とけっこう自前データで瀬戸内海の水鳥を語った後、観察ポイント7ヶ所を紹介。最後はこの夏回収したオキゴンドウとハンドウイルカの話を軽く。
反省:聴衆の中に現友の会会長がいて、長年の水試での経験をもとに、鋭い質問を繰り出してきて手強かった。2000年から2011年の間、カタクチイワシはさほど減っていないが、ハモは大幅に減ってる。それは多分食物の減少の影響ではないかと思う。カモメ類の大幅な減少も食物の減少と関係あるんじゃないかとか。
2017年9月16日 19:00-19:15 日本鳥学会2017年度大会自由集会「全国で増える都市のムクドリ塒問題を考える」

タイトル:「大阪府周辺の ムクドリの集団ねぐらの状況」」
場所:筑波大学筑波キャンパス第二エリア2C棟404号室
聴衆:約40名
経過と準備:
出発直前の3日弱で準備。時間がかかったのは、2014年度の大阪府のムクドリの集団ねぐらデータのまとめ(分布図はすでに作成していた)。そしてネットで調べるムクドリの集団ねぐら情報の検索・抽出・集計。ここまでに2日。材料が揃ってからは半日程度で整えれた。
講演内容:2014年のムクドリ繁殖分布調査を起点に、イソヒヨドリやハッカチョウの分布も少し紹介。2014年度の大阪府のムクドリの集団ねぐら調査を紹介。分布図に加えて、季節変化の傾向も少々。過去の大阪府のムクドリの集団ねぐらの分布図も紹介。最後にTwitterでの駅のムクドリの集団ねぐら情報検索、新聞記事に見るムクドリの集団ねぐらを紹介して終了。
反省:ネットで調べた話を追加しておいてよかった。でないと微妙な感じで終わってしまったに違いない。でも、ネットで調べた結果で、マスコミ批判をしてしまった。取材の記者さんが来ていたのに…。
2017年7月21日 15:50-16:10 「ミュージアムと高齢者の互恵的関係」第1回研究会会

タイトル:
「大阪市立自然史博物館の「賢者の間」」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:約25名
経過と準備:
企画者の瀧端さんの科研費に分担者として名前を連ねたら、召喚されて、逃げられない。2日前に2時間ほどでざっと準備。当日午前中に30分ほどで補足修正。
講演内容:友の会、サークル活動を紹介し、もともと市民との交流が多い博物館であることを説明。その延長線上で、外来研究員制度を紹介しつつ、賢者の間形成の経過や活動内容(?)を適当に話す。
反省:受けたのか堂なのか全然分からず。他の方々の発表の中では、ちょっとピント外れだったかも…。
2017年6月10日 14:00-15:20 大阪市立中央図書館講演会

タイトル:「瀬戸内海で暮らす 鳥、カメ、イルカ」
場所:大阪市立中央図書館 5階 中会議室
聴衆:32名
経過と準備:
夏の特別展の宣伝を兼ねてのエントランスホールでの展示、それとセットの講演会です。今年は瀬戸内海の生き物の話をということで、主担当が忙しいから担当することに。当然ながら、担当分野であるウミガメと海生哺乳類と海鳥の話。2年前と同じく、図書館司書の方が本を紹介し、それに突っ込んだり、関連話題を膨らませるというパターン。で、司書さんに、ウミガメとスナメリと海鳥の本を選んでくれるようにお願いした。今回は、全部で4冊だけ。例によって本を決める時だけは打合せに来られたが、進め方の細かい打合せはないまま。鳥は偶然、ユリカモメとアオサギという丁度話をしたい鳥を選んでくれて助かった。鳥の本2冊は手元にあったけど、ウミガメとスナメリの本は打合せ時に軽く見せてもらっただけで、適当に準備。準備は前日に2時間半ほどかけて。
講演内容:ウミガメ、スナメリ、鳥の3部構成。ウミガメパートは、『ウミガメものがたり』を受けて、瀬戸内海でもウミガメが産卵にやってくるんだよ。という話。スナメリパートは、『のんたとスナメリの海』を受けて、瀬戸内海のスナメリの分布・減少・見つけ方。そしてスナメリ漁について。最後の鳥パートは、『ゆりかもめ』を受けて京都鴨川のユリカモメの暮らし、標識調査の紹介、大阪湾のイカナゴ漁との関係。そして、『アオサギのさかなとり』をあまり受けずに、漁港の鳥たちの話。
反省:ブックトークが、1冊まるまる読むとは思わなかった。それに25分もとられたから、こちらの出番は30分ほど。かなり楽といえば楽。お客さんに楽しんでもらえたかは分からなかったが、終わってからの質問タイムで20分も延長。急いでナイトハイクに行かないとなのに〜、って感じだった。
2017年5月31日 10:00-12:05 大阪シニア自然カレッジ

タイトル:「鳥類入門(市街地で繁殖する鳥)」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室 + 長居植物園
聴衆:26名
経過と準備:
2週前と別団体に同じネタ。準備はパワポの日付けと団体名とタイトルを変えただけ。6日前に10分ほどで終了。
講演内容:午前中は室内で講義約2時間。大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、種数、広い公園に多いこと、ここ数十年での変遷について解説。タカ類の都市への進出、イソヒヨドリやハッカチョウの都市への進出と分布。それから、スズメとツバメが減少しているという話題からの、2012年のツバメ調査の紹介。おまけでソウシチョウ調査とコブハクチョウ調査。
反省:自然系の大学っぽい講座があちこちにあって、だんだん区別が付かなくなってきた…。 今日はそこそこ受けたかなぁ。質問は、2つ。
2017年5月17日 10:05-12:15 大阪自然環境保全協会 自然環境市民大学

タイトル:「市街地で繁殖する鳥」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室 + 長居植物園
聴衆:24名
経過と準備:
ここ数年の年中行事。同じネタなので、準備はパワポの日付けを変えて、既存の新ネタを追加するだけ。1日前に10分ほどで終了。なにか思いついたら追加しよう。
講演内容:午前中は室内で講義約2時間。大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、種数、広い公園に多いこと、ここ数十年での変遷について解説。タカ類の都市への進出、イソヒヨドリやハッカチョウの都市への進出と分布。それから、スズメとツバメが減少しているという話題からの、2012年のツバメ調査の紹介。おまけでソウシチョウ調査とコブハクチョウ調査。
反省:質問を禁止するところでだけ笑いが起きた感じ。毎年あまり笑いがとれないなぁ。
2017年4月8日 13:30-14:05 自然史オープンセミナー「プロジェクトA中間発表」

タイトル:「大阪府のソウシチョウの分布調査の報告&コブハクチョウ調査のススメ」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:34名
経過と準備:
一昨年から始まったプロジェクトAの年に一度の発表会。ソウシチョウの結果は、大阪鳥類研究グループ総会で話したのの転用、コブハクチョウは鳥の調査の勉強会用に作った情報を仕立て直し。ハッカチョウとヌートリアは、昨年と同じ。今年もまた、その後の展開を口頭で補足する作戦。1週間ほど前に大筋で組み上げ約1時間、前日に構成を修正し全体を完成させるのに約2時間、当日午前中に修正・補足約1時間。
講演内容:2年間にわたって調べて概ね明らかになった大阪府のソウシチョウの分布を紹介。コブハクチョウの手持ち情報を示しつつ、情報募集。ハッカチョウとヌートリアの分布の最近の変化を少し報告。
反省:少しは笑いをとれた。小学生もいたけど、判ってくれたかは微妙。
2017年3月13日 17:00-17:15 大阪鳥類研究グループ総会

タイトル:「大阪府ソウシチョウ繁殖分布調査 2015-2016年報告」「カラスの枝落とし行動の分布調査のまとめ」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:46名
経過と準備:
最初のは昨年末の学芸ゼミのショートヴァージョン(KONC大会と同じ手法)。2つめは、1月にとある団体向けについでに話をしたのの、少しデータを更新したヴァージョン。データの更新を入れても1時間でできた。
講演内容:ソウシチョウの個体数をウグイス個体数の%で示した分布図を紹介。カラスの枝落とし分布図を紹介。どちらも図を示すだけに近い。
反省:反省ってゆうか、時間がおしていたので、急いで一気に終わらせた。質問を受ける時間も無し。
2017年3月5日 10:00-17:00 地域自然史と保全研究発表会2017(関西自然保護機構2017年大会)

タイトル:
「日本の博物館に眠る鳥の死体の未来 市民参加による博物館の標本作製を考える」
場所:大阪市立自然史博物館 ナウマンホール
聴衆:約142名
経過と準備:
年中行事のポスター発表。1つめのネタは、ホネホネサミット2017の発表の使い回し。同じポスターを貼るだけ。2つ目のネタは、昨年学芸ゼミで話したネタをポスター化するだけ。前日、2時間ほどで完成。打ち出しは押しつけた。
講演内容:1つめのは、日本各地の自然史系博物館等101館を対象に行った鳥の標本・死体蓄積についてのアンケート調査をまとめて紹介。2つめのは、ソウシチョウを紹介して、2007年までの大阪府のソウシチョウの分布を紹介して、最後に大阪鳥類研究グループで行った2015年と2016年の調査結果を軽く紹介。
反省:今年もまた貼り逃げに近かった。コアタイムには、一応ポスターの側にはいるようにしたけど、すぐに他の話を聞きに行ってしまった。そして、客が来ても質問されないと喋り出さなかったり。通しではどちらも一度も説明せず。鳥の死体1回、ソウシチョウ3回ほど、軽く説明しただけ。
2017年2月12日 14:15-14:35 ホネホネサミット2017 ホネホネ☆発表会

タイトル:「日本の博物館に眠る鳥の死体の未来 市民参加による博物館の標本作製を考える」
場所:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール
聴衆:約140名
経過と準備:
科研費のアンケート調査の場、兼成果発表会として開いたホネホネサミット。そこで成果発表として博物館対象のアンケート調査の結果を紹介した。昨年のホネホネサミットと重なるけど、今回の出展者・来場者の大部分は聞いてないからいいだろう。ちょっと付け加えて、1時間ほどで準備完了。
講演内容:日本各地の自然史系博物館等101館を対象に行った鳥の標本・死体蓄積についてのアンケート調査をまとめて紹介。最後になにわホネホネ団の資料収集面での成果を紹介して、課題を整理した。
反省:思ったより大勢が集まって驚いた。さらに驚いたことに話の内容を評価した声をいくつか聞いたこと。
2017年1月19日 10:00-11:35 シニア自然大学

タイトル:「冬の果実と鳥の関係」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:13名
経過と準備:
1月恒例の年中行事。毎年話している持ちネタなので準備は事実上なし。ただ、それでは楽しくないので、近頃は毎回後ろにおまけを付ける。今回は、大阪府のソウシチョウ分布、カラスの枝落とし。いずれも情報募集。約15分。
講演内容:果実と鳥の関係を教科書的に話した後、長居植物園での研究結果を紹介。おもにはヒヨドリの個体数の季節変化と、果実が食べ尽くされるタイミングについて。おまけで、大阪府のソウシチョウの分布とカラスの枝落としの話をした。
反省:話をした後、質疑応答があった。質問は4つほど。あまり盛り上がらない。午後からは植物園で鳥と果実を中心テーマに観察。午前中説明したことをまた質問してくる。なんにも聞いてない参加者が多いという印象だった。
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