講演録

2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年
2015年1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月11月、12月


和田の鳥小屋のTOPに戻る

2015年12月11日 15:10-15:55 大阪市立大学 博物館学展示論

タイトル:展示見学
場所:大阪市立自然史博物館 講堂→展示室
聴衆:190名
経過と準備:
大阪市内の博物館が交代で担当する講議。展示室を案内するだけで、準備なしのはずが、やむを得ず講堂でのトークの準備。Sさんが某所で話した第5展示室のパワポをもらって少し改変。30分。
講演内容:例年第5展示室を案内しているだけだけど、人数がやたら多いので、講堂でまとめて軽く話をしてから第5展示室を案内。生き物の暮らしの展示室なので、標本展示よりも、ゲームなどの仕掛けを使って動きを紹介し、グラフィックで生態や行動の詳しい解説という第5展示室の基本方針を解説。その後、メンテナンスとコストを中心に、子ども達の人気を絡めて、ハンズオンな感じの展示を中心に紹介。
反省:この展示解説も4回目。今回はやたら人数が多く、講堂で話を聞いたらレポート書いて帰っても構わないと宣言したのに、大多数は第5展示室についてきた。展示もみないとレポート書けないという声が聞こえた。それはまっとうな意見ではあるけれど…。一度に第5展示室に100人以上入ったらどうなることかと思ったけど、意外とどうにかなった。学生で展示室があふれかえっていたけど。


2015年11月15日 10:30-12:00 大阪バードフェスティバル2015

タイトル:「記念トークショー「野鳥図鑑をめぐる3人のはなし 描く人、つくる人、使う人」」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:107名
経過と準備:
谷口高司さんの画業約40周年のトークショーをしたいと言われて、いいですねぇ、と答えたら、じゃあ使う人の代表で舞台に上がってねと言われた。なぜか断りきれずに引き受けることに。作る人が司会進行役をしてくれる。描く人が図鑑の絵を描くことを中心にトーク。私は座ってるだけ? それではあんまりなので、自分が今までに使ってきた鳥類図鑑を並べておいて、話題を振られたらそれを中心に語ることにした。
講演内容:基本的には他のお二人の話を聞いて、振られたら並べた図鑑の話を中心にコメント。それだけのつもりだったのだけど、いくつか思わず突っ込みコメントを入れてしまった。高野さん関係とか、野鳥の会がつくる図鑑への注文とか。
反省:けっこう好き勝手に言い放題してしまった…。あとで作る人には謝っておいた。でも、突っ込みがあってトークショー自体は面白くなった、と何人かから褒められた。


2015年10月27日 17:10-17:35 学芸ゼミ

タイトル:「日本の自然史系博物館等における鳥類標本及び死体の蓄積とその標本化 アンケート調査の経過と簡単なまとめ」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:20名
経過と準備:
10月15日、約3時間かかって、前半パートのアンケートの消化部分と後半の枠組みを作製。 10月20日、約4時間かかって、アンケート結果の集計部分を作製。
講演内容:科研費から、アンケート調査の紹介。途中経過として、9月までにアンケートが回収できた101館の結果を集計して紹介。
反省:直前にもう少し内容を整理しようかと思っていたのだけど、数日前から風邪をひいてしまい、最低限の仕事以外は寝込む羽目に。で、仕上げは断念。軽い中間報告程度になってしまった。いろいろ指摘してもらったけど、もう少し大学博物館にアンケートした方がいいかも。動物園や水族館はもういいかな。質問はいろいろ出たけど、おもしろがってもらったかは謎。まあ、もう少しストーリーを練らないとね。


2015年10月22日 10:50-11:50 智弁学園奈良カレッジ校外学習

タイトル:「日本の自然史系博物館等における鳥類標本及び死体の蓄積とその標本化 アンケート調査の経過と簡単なまとめ」
場所:大阪市立自然史博物館 講堂
聴衆:109名
経過と準備:
昨年も同じ日に同じ話をしたので、当日朝にそれをヴァージョンアップ30分。トラの頭骨、キリンの頭骨と頸椎を準備した。
講演内容:大阪府の哺乳類相とその調査の仕方の紹介から、大阪府の哺乳類の分布。アライグマとシカについては少し詳しく説明。後半はなにわホネホネ団の紹介。9月のザトウクジラも盛り込んだ。最後にホネを見せて少し説明
反省:リアクションが薄くて受けたのかよく分からない。 あまり笑いはとれなかった。先生は興味を持って聞いていたと言った。でも、寝ている子が目に付いた。一方で、面白かったといって帰ってく子もいた。パワポだけで持ち時間終了。5分ほど延長して、急いで用意したホネの話をした。


2015年10月17日 14:30-14:57 自然史オープンセミナー「魚のたまご、鳥のたまご」

タイトル:「鳥のたまご 爬虫類のたまごの話も少し」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:33名
経過と準備:
本当は午後1〜3時のはずで、その後に特別展「たまごとたね」のギャラリートーク。ところが、ギャラリートークを午後1時からという話が出て、知らぬ間に午後2時スタートに変えられていた。が、やはりギャラリートークは午後3時に決定。なのにスタート時間はなぜか午後2時のままにされていた。ということに気づいたのは、8月後半。すでに特別展関連企画ということで、広報が流れていたので、スタート時間は変えられず。後にギャラリートークがあるから終了時間も変えられず。話し手は2人いるのに1時間プログラムとなった。大変残念だけど、前半30分が魚の話、後半が鳥の話ということになった。
 で、2日前に、7時間ほどかかって準備。手持ちネタではないので、関連書籍を読みまくった。
講演内容:前半の魚の話はちょうど30分で終了。それを受けて、両生類の卵から爬虫類・鳥の卵の話。乾燥対策だけでなく、窒素代謝物の処理や水の確保などの話。そして胎生爬虫類の話。鳥の卵の色と模様の話をざっとしてから、走鳥類の卵と繁殖生態を軽く紹介して、最後にキーウィの卵の話を少し詳しくしたところで終了。
反省:2人とも時間ちょうどに終わったことは評価されていいと思う。おかげであまり笑いを取りに行く余裕がなかった。質疑もギャラリートークで という変則技。そのせいか、大部分の人はそのまま、特別展会場に来て下さった。


2015年5月30日 15:10-16:30 大阪市立中央図書館講演会

タイトル:「いろいろ、たまごの話 −『ぐりとぐら』のたまごは何のたまご?−」
場所:大阪市立中央図書館 5階 中会議室
聴衆:47名
経過と準備:
いつの頃からか、夏の特別展の宣伝を兼ねて、エントランスホールでの展示とセットで講演会をこの時期に引き受けている。今年はタマゴの話をということで担当を割り当てられた。いつもは一人で話すのだけど、せっかく図書館なのに、といつも思っていた。で、今回は強引に司書を巻き込むことにした。司書さんのブックトークなるものの後に、科学の立場から話をするという趣向。で、とりあえず司書さんに、カエルとカメとワニと鳥のタマゴの話をするから、それ関連の本を選んでくれるようにお願いした。1冊ずつ選ぶかと思ったら、なんと3〜4冊も出てきてびっくり。先方との細かい打合せはないままに、勝手に4部構成にすることにして、それぞれ本を紹介してもらった後に、その本のダメだし・コメントと、紹介された本に関連した内容を説明することにした。勝手に副題に『ぐりとぐら』を付けられたので、『ぐりとぐら』のタマゴが何のタマゴかの考察も入れてみた。紹介される本はそれ以前にながめて考えていたけど、準備は実質的に前日に6時間ほどかけて。特別展解説書に使う画像や内容を拡げる感じ。
講演内容:カエル、カメ、ワニ、鳥の4部構成。カエルパートは、『ゆかいなかえる』と『999ひきのきょうだい』を受けて、カエルの産卵場所と卵数の話。カメパートは、『おおきくなあれ うみがめ』を受けて、温度による性決定の話。『たまごって ふしぎ』を受けて、哺乳類のタマゴ、胎生の爬虫類の話。『とことん・ワニ』を受けて、ワニの子育ての話。で、『ぐりとぐら』のタマゴを考察。形から大きな鳥のタマゴ、でもダチョウじゃない。ネズミは、日本のネズミとすると、森林生で肉食で耳が大きいこと、絵の雰囲気からヒメネズミと推定。だとしたら、タマゴはニワトリのタマゴでいいんじゃ? あとは、『あひるのたまご』を受けて、鳥の抱卵温度の話。『たまごのはなし』を受けて、鳥のタマゴの色と形の話。
反省:司書さんには好評だった。質疑のところで、ぐりとぐらは、エジプトのネズミがモデルであるという重大な指摘がでて、肝心の副題関連の考察が全部ひっくり返ってしまった〜。


2015年5月27日 10:05-12:10 大阪自然環境保全協会 第13期 自然環境市民大学

タイトル:「市街地で繁殖する鳥」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室 + 長居植物園
聴衆:33名
経過と準備:
年中行事。同じネタなので、準備はパワポの日付けを変えて、昨年のオープンセミナーの内容を追加してみる。前日約1時間。
講演内容:午前中は室内で講義約2時間。大阪市内の都市公園で繁殖する鳥について、種数、広い公園に多いこと、ここ数十年での変遷について解説。タカ類の都市への進出、イソヒヨドリやハッカチョウの都市への進出と分布。それから、スズメとツバメが減少しているという話題からの、2012年のツバメ調査の紹介。
反省:リアクションはあったけど、あまり笑いは取れなかった。質問も少なめ。それは正午を過ぎてしまってたから?


2015年5月16日 14:00-14:50 自然史オープンセミナー「外来生物調査キックオフ」

タイトル:「大阪府周辺の移入種:両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:■名
経過と準備:
今年度から市民参加で移入種を調査するプロジェクトがスタートする。そのキックオフの講演会。過去のプレゼンを見返すと2010年にほぼそのまんまの話をしていることが判明! これをベースにその後に調べたハッカチョウの情報を付け加えれば、一定の話はできる。ここまでで、準備にかかったのは1時間弱。中身を調整して、プロジェクトでの調査予定を加えて、さらに1時間。
講演内容:外来生物問題を、外来生物法を中心に解説の後、大阪府の陸上脊椎動物にどんな移入種がいて、どんな分布をし何が問題かを、両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類の順に解説。最後にプロジェクトでの調査予定を宣言。
反省:前の二人が思いの外、長く話をしたというのもあるけど、終了時間を大幅にオーバーしてしまった。そしてさほど笑いを取れなかった。みんな聞いたことのある話題だからなぁ。


2015年3月8日 15:15-15:45 大阪鳥類研究グループ総会

タイトル:「ムクドリ・イソヒヨドリ・ハッカチョウ分布調査2014報告」「2014年度秋〜冬の大阪府内のムクドリ集団ねぐら調査報告」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:26名
経過と準備:
前者は、昨年にオープンセミナーでしゃべったのの、焼き直し。情報提供者のリストを付け足した程度。後者は、分布図を紹介するだけ。最後の数カ所のプロットを付け足すだけでできた。前日の1日だけで準備完了。といっても5時間ほどかかったけど。
講演内容:内陸での大阪や関西でのイソヒヨドリの繁殖の歴史を紹介した上で、過去と現在のイソヒヨドリ、ムクドリの繁殖分布図を紹介。さらに大阪でのハッカチョウ確認情報をまとめた上で、2014年の分布図を紹介。ついでに兵庫県と香川県の分布図を紹介。この9月から2月の大阪のムクドリの集団ねぐらを紹介。最後におまけで大阪のソウシチョウ情報のまとめを紹介。
反省:短く紹介するだけの予定が、調子に乗って話したら、持ち時間ギリギリになった。


2015年3月1日 10:00-17:00 地域自然史と保全研究発表会2015(関西自然保護機構2015年大会)

タイトル:「関西周辺の移入種ハッカチョウの生息状況」
場所:大阪市立自然史博物館 ナウマンホール
聴衆:約160名
経過と準備:
年中行事のポスター発表。前々日、すでに昨年の特別展用に作成した分布図をベースに、3時間ほどで。他にも発表会の準備がいっぱいあったので、萌蔵に打ち出しをお願いした。
講演内容:兵庫県、大阪府、香川県の2014年のハッカチョウ情報の分布、及び大阪府でのハッカチョウ情報の一覧を示した。話は、関西周辺でのハッカチョウの歴史と分布の変遷。あまり移動しないらしいのに、ある時、分布が急に広がったり。とにかくハッカチョウは不思議という話をした。
反省:とりあえず、コアタイムの1時間だけポスターの前に立っていた。でも、人気がないので、隣のシカと鳥の話を主に聞いていたような。そのうち、客が来たので、30分ほど話をした。5人くらいに話しをしただけのような。


2015年1月28日 13:00-14:10 大阪ECO動物海洋専門学校

タイトル:「学芸員の仕事となにわホネホネ団」
場所:大阪市立自然史博物館 集会室
聴衆:27名
経過と準備:
午後は長居植物園で鳥の観察。その前に1時間ほど学芸員の仕事となにわホネホネ団について話をして欲しいといわれた。で、以前とある大学で学芸員の紹介をしたのと、とある学校向けになにわホネホネ団を紹介したのを集めて、最新ヴァージョンにした。2時間ほどかかった。
講演内容:学芸員の仕事の4本柱をもとに、自分の仕事内容を紹介。そこからの流れで、なにわホネホネ団の活動の紹介。
反省:あまりリアクションはよくなかった。大部分は、そもそも興味がなさげ。最初から熱心に聞いていたのは5人くらい。ただ、なにわホネホネ団の話になるとリアクションが盛り返し。半分くらいは聴いていたかと。最初から一番反応がよかったのは引率の先生だったりする。ちなみに最後に先生がホネホネ団に見学に行ってみようと思った人、と問いかけると4人が手を上げた。来るのかな?


2015年1月6日 10:05-12:25 シニア自然大学

タイトル:「冬の果実と鳥の関係」
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
聴衆:約40名
経過と準備:
1月恒例の年中行事。毎年話している持ちネタなので準備は事実上なし。ただ、それでは楽しくないので、プロジェクトU鳥班の調査結果や、ムクドリの集団塒調査の紹介を付け加えた。約15分。
講演内容:果実と鳥の関係を教科書的に話した後、長居植物園での研究結果を紹介。おもにはヒヨドリの個体数の季節変化と、果実が食べ尽くされるタイミングについて。おまけで、ムクドリ・ハッカチョウ・イソヒヨドリの分布調査の結果を紹介したり、ムクドリの集団塒情報を募集したり。おまけを40分くらい話してた。
反省:まあまあ笑いはとれたかも。


和田の鳥小屋のTOPに戻る