大和川水系調査グループ:水質班+++++++++++++++++

ニュースレター No.4

++++++++++++++++++++++++++++2003年10月31日


 昨年の10月に始まった水質調査もちょうど1年がすぎました.サンプル・データの山に埋もれて,分析やデータの処理が追いついていません.その他にもまだまだできていないこと,せねばならないことがたくさんありますが,これからもよろしくお願いします.(中条)


今後の

◎11月22日(土)〜30日(日):第5回採水
 採水も2年目に突入です.昨年のデータと違うことはあるのか,それとも同じなのか.昨年のデータを見なおしてから採水に出かけましょう.

◎12月13日(土):「1年間のデータを見る」
 1年の採水・分析データを図示して,大和川水系の水質がどのような傾向が出るのかを考えます.みんなで取ったデータはどのようなものになるでしょうか.また,今後の計画・予定なども話し合います.

 日時:12月13日(土) 13:30〜

 場所:自然史博物館 集会室(職員通用口からお入り下さい)

 持ち物:筆記具,これまでのニュースレターなど

 その他:この報告会に参加される方は,この時に記録カードや水を持ってきてください.不足している消耗品もお渡しします.

◎2004年2月8日(日):プロジェクトY・中間報告会
 大和川水系の調査も水質班は1年以上,その他の生物班も1年近くなりました.2003年の調査の成果はどんなものだったでしょうか.各調査班がこれまでの成果を発表します.もちろん我ら水質班も発表します!ぜひご参加下さい.詳細は次号ニュースレターおよびNature Studyで!

 場所:自然史博物館 講堂(予定)

◎2004年2月21日(土)〜29日(日):第6回採水(予定)
 真冬の採水です.前年のデータと比較して,温度の違いが水の違いにどのように関係しているのか見てみましょう.


第4回採水フィールドデータ(PDF:28KB)
(2003年8月16日〜24日)

 真夏の採水データです(別紙).今年の夏は冷夏だと言われましたが,採水時期はいい天気に恵まれて非常に暑かった期間でした.真夏のデータは他の時期と比べてどうだったでしょうか.ぜひ比べてください.このデータも含め,12/13には1年分のデータをみてみますので,みなさん是非ご参加下さい.


第2回採水に向けて

 そうこう言っているうちに,もうすぐ第2回目の採水です.2回目の採水に向けての注意・変更事項と前回の採水で多くの質問や間違いがあってところについて紹介します.

博物館の行事「初瀬はせ」

 10月5日(日)に博物館の行事「地域自然誌シリーズ:初瀬」を実施しました.博物館の行事といっても,この行事は大和川上流部の自然を見るためのもので,この水質調査に参加している人も顔も多く見られました.

 初瀬は奈良県桜井市にあり,ボタンで有名な長谷寺がある街です.また,大和川もこのあたりでは初瀬川と名前を変え流れており,大阪の汚い水面とは違った風情を見せています.また,この初瀬川のそばには,天然記念物にもなっている与喜山暖帯林がそびえています.

 行事当日は絶好のハイキング日和で,50名を越える参加者がありました.与喜山のそばを流れる初瀬川で,多くのカワニナやマシジミが見られました.マシジミを食べるべくたくさん採っていた人もいたようです.また,ここでは6-7月にホタルの乱舞が見られるそうなので,みなさんぜひ訪れてみてください.また,与喜山の南側,吉隠川(初瀬川の支流)では美しい棚田が広がっています.マルタニシなど大阪ではほとんど見れなくなった貝や貴重な水田雑草(すいません,名前わかりません)なども見ることができました.のんびりと大和川上流部を歩くことができましたが,水質班で参加されたみなさんは,大阪の大和川との違いを感じていただけたでしょうか.また,この行事については水質班の一員でもあるN.S.さんが参加者として書いた感想が,Nature Study11月号(ネイチャーサロンのコーナー)に掲載されます.

 自然史博物館および友の会では,大和川に関係した行事をこれからもどんどんやっていきます.調査といった難しいことは抜きにして,大和川の自然を味わいにぜひ行事に参加してください. <中条武司>



初瀬川でシジミやカワニナの説明をする石井久夫学芸員

第5回採水に向けて:採水時の注意

 これまでの採水を終えて多かった質問・間違い・注意事項を紹介します.マニュアルとこれまでのニュースレターもあわせて読んで下さい.

サンプル番号はできるだけ通し番号を付けてください

 今回も試料の通し番号を付けています.5桁の試料番号で,第5回目なら頭が5,次の1000・100の位が川の番号(ニュースレターNo.1参照),10・1の位が各地点番号になっています.

 次回は10000の位が5からはじまるサンプル番号になります.こちらの整理の都合上,できるだけこの番号を試料に付けていただくようお願いします.

 分からない場合は,最初の通り,日付・名前・番号でかまいません.

調査キットの不足や破損は遠慮なく申し出てください

 第4回採水を前に消耗品の量を必ず確認してください.採水期間が始まってから,足りないと申し出てこられる方が少なからずおられます.また,今回は採水期間の前週〜最初の期間(11/17〜23),中条は博物館に不在です.採水期間中も採水に出かけていたりして,不在の場合もあります.連絡を受けてから消耗品をお送りしても,最低2-3日はかかります.必ず事前に消耗品の残り量を確認して,早めに博物館までご連絡下さい.

水は100ml ちゃんと採る!

 水はちゃんと100ml 採ってください.量が少なければ分析できない項目があります.50ml の注射器なら2回,20ml の注射器なら5回,フィルターを変えて,ちゃんと濾して採水してください.

連絡なしに,続けて2回以上採水をしておられない方へ

 分担した部分のデータがないとみんなに迷惑がかかりますし,これらの資料類の郵送にももちろんお金がかかります.上記に当てはまる方は,今後ニュースレターの送付をうち切ると共に,採水担当場所は次回以降に他の方に振り当てさせていただきます.

大和川水系調査グループ情報

大和川水系調査:他の班からのお願い

 各調査班に所属していなくても,大和川に関する情報を募集しています.採水の時にこんなの見つけた,こんなの捕まえたという方は,ご一報下さい.標本・データは各担当者に直接お渡し下さい(水と一緒に送られる場合は各担当者に渡します).詳しくはニュースレターNo.3をご覧下さい.

・大和川水系にいる貝の標本募集!

  担当:石井久夫(第四紀研究室,ishiihi@omnh.jp


・大和川水系に分布するサワガニ・モクズガニ情報・標本募集!

  担当:山西(動物研究室,yamaryo@omnh.jp


・カヤネズミの巣情報募集!

・その他哺乳類の観察情報募集!

・両生爬虫類の標本募集!

・両生爬虫類の観察情報募集!

・鳥の繁殖と集団ねぐらの観察情報募集!

  担当:和田(動物研究室,wadat@omnh.jp


・水生昆虫などの標本あるいは採集データ募集!

・トンボ・水生カメムシなどの標本あるいは採集データ募集!

  担当:金沢(昆虫研究室,kana@omnh.jp


 これらに限らず,博物館では大和川(および大阪周辺)の生き物の情報や標本を随時お待ちしています.


博物館・友の会行事もチェック!

 大和川にちなんだ行事を,博物館および博物館友の会では多く企画しています.調査ではないので,気楽に行事に申し込み・参加してください.大和川周辺の自然をいろいろ知ることが出来るでしょう.タイトルには大和川・・と銘打っていないものもあります.

 12月には以下の行事が行われます.詳しくは博物館ホームページ,Nature Studyなどをご覧下さい.申込みが必要な行事は必ず別途申し込みをしてください.

12月7日(日) テーマ別自然観察会「水鳥」(申し込み要)

  大和川河口付近で,サギ類,カモ類,カモメ類などの水鳥を観察します.


大阪自然史フェスティバルを来春も開催!

 NPO法人大阪自然史センターおよび自然史博物館では,今春大盛況だった大阪自然史フェスティバルを来春3月21-22日に再び開催します.私たち大和川水系調査グループも出展すべきかどうか,12月13日の集会の時にみなさんの御意見をお聞かせ下さい.

【編集後記】今月はじめに大和川の支流・曽我川(御所市)周辺を歩いていると,アライグマの足跡を見つけました.御所では目撃情報も多数あるとのこと.大和川周辺の移入種情報も大募集中です.  (中条)

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大和川水系調査グループ:水質班ニュースレターNo.4

〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23 大阪市立自然史博物館

Tel:06-6697-6221 Fax:06-6697-6225

担当:中条武司(第四紀研究室)

E-mail:nakajo@omnh.jp

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