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本の紹介「絶滅動物物語」

「絶滅動物物語」うすくらふみ著、小学館、2022年1月、ISBN978-4-09-861275-8、1137円+税


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【中条武司 20220616】【公開用】
●絶滅動物物語」うすくらふみ著、小学館

 絶滅した動物について史実を織り交ぜ語る漫画作品。本書に登場する絶滅動物はスカラーカイギュウ、モーリシャス・ドードー、アメリカバイソン(これのみ復活)、オオウミガラス、ピレネーアイベックス、リョコウバト、キタシロサイ、ニホンオオカミ。動物の絶滅を扱っているので、全体的にもの悲しいトーンで話は進み、あまり希望のない話で終わる。明るくないテーマ故に、もう少し話に物語性があればなあ。

 お薦め度:★★ 対象:絶滅動物についていくつかの小話を知りたい人
【和田岳 20220614】
●絶滅動物物語」うすくらふみ著、小学館

 ステラーカイギュウ、ドードー、アメリカバイソン、オオウミガラス、ピレネーアイベックス、リョコウバト、キタシロサイ、ニホンオオカミ。アメリカバイソンだけは絶滅の縁から復活したが、あとは絶滅した動物の物語が語られるマンガ。
 基本的には絶滅または減少したプロセスが語られ、ピレネーアイベックスだけは、クローンによる復活が失敗した話。マンガらしく、事実に創作エピソードを足して膨らませたストーリー。
 人による狩りが原因で絶滅(に瀕した)有名なものばかりが取り上げられている。外来生物による絶滅や、環境破壊による絶滅が出てこないのは、少し違和感がある。

 お薦め度:★★ 対象:人による狩られつくした動物が気になる人
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