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本の紹介「雪国のスズメ」

「雪国のスズメ」佐野昌男著、誠文堂新光社、1974年、1457円+税


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【六車恭子 20050710】
●「雪国のスズメ」佐野昌男著、誠文堂新光社

 学生時代にはムクドリを、教員になってからはひたすらスズメをおい続けた信州「雪国」の地域限定のスズメ研究である。隔離された地域での研究はそれを知る普遍へ通じているようだ。
 年ニ回の繁殖、以外と小さい行動圏、巣立った新成鳥たちの群れの形成とそのゆくえ、雄雌の判定法、人の暮らしの中に溶け込むスズメの社会を人社会とからめて伝えてくれる。小さい命を見つめる人がいてはじめて大きな認識に至る一つの道標に思えた。私たちの傍でスズメが語る物語を聞いてみるのも楽しいものです。

 お薦め度:★★★★  対象:研究の核コアーを探している人

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