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本の紹介「つっぴーちゅるる」

「つっぴーちゅるる」澤口たまみ文・サイトウマサミツ絵、福音館書店ちいさなかがくのとも2020年12月号、400円+税


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【和田岳 20210416】【公開用】
●「つっぴーちゅるる」澤口たまみ文・サイトウマサミツ絵、福音館書店ちいさなかがくのとも2020年12月号

 エナガとシジュウカラをコアとしたカラ類の混群に出会う話。あとはヤマガラとコゲラ、そしてこっそりキクイタダキが登場する。文を書いてる方は、岩手県の人らしいので、これは岩手県のカラ類の混群のイメージだろうか。だからメジロは入ってないんだな。でも、ヤマガラはいるのかぁ、ヒガラやコガラがいないのは平地だからだろうか?と妙な深読みをしてしまう。
 鳥の鳴き声以外には、観察者が気付いたことが簡単に書いてあるだけ。絵はふんわり可愛い。声や姿の表現は、よく判ってらっしゃる、って感じ。

 お薦め度:★★★  対象:小鳥好き
【冨永則子 20210411】
●「つっぴーちゅるる」澤口たまみ文・サイトウマサミツ絵、福音館書店ちいさなかがくのとも2020年12月号

 冬、林の中から鳥の声が聞こえてくる。木の葉が落ちて明るくなった木立の中は見通しが良い。梢にとまる小鳥の姿もよく見える。静かに見上げていると、距離があるせいか小鳥たちも直ぐに飛び去ろうとはしない。鳴き声を追いかけながら、ボクも小鳥になって木立の中を飛んでいくんだ! 晴れた冬の日に、お父さんと、こんな散歩ができたら楽しいだろな…と思わせてくれる。パステルの柔らかいタッチで描かれた小鳥たちも可愛い。ただ、描かれている鳥の種名が本文中には一切書かれていない。“ちいさな”とは付くが科学絵本を標榜するのだから、種名は記載するべきだと思う。かろうじて、付録の冊子の解説には出てくるが、15ページの下にキクイタダキが一羽いるのに名前がない!

 お薦め度:★★★  対象:冬の公園の散歩の前に読んでみてください
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