友の会読書サークルBooks
本の紹介「つばめ ぎゅうぎゅう」
「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号、454円+税
【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【西本由佳 20260823】【公開用】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
とある駅で生まれた5羽のツバメのひなたち。まだ目が開く前から、親たちが運んでくるエサをいっぱいに開けた口で食べる。すくすく育って巣立つ頃には巣の中はぎゅうぎゅうづめ。布に描かれたやわらかい印象の絵がかわいい。
お薦め度:★★★ 対象:とびかうツバメや身近な巣を気にする子がいたら
【里井敬 20260827】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
駅の中にツバメが巣を作りました。親ツバメは二羽で、初めは小さな虫をその内に大きな虫をせっせと運んで、こどもたちはだんだん大きくなります。途中、カラスに襲われそうになりますがそれも撃退。こどもたちはどんどん大きくなって、巣はぎゅうぎゅうになります。そろそろとべるかな。あっ、とんだ!
お薦め度:★★★ 対象:かわいいツバメに癒やされたい人
【冨永則子 20260827】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
駅の周りを飛ぶツバメ。改札口にも、切符売り場にも巣が出来ている。巣から顔を出したのは5羽の子ツバメ。親ツバメから餌をもらっている。目も開かない小さな子ツバメも餌をもらって、どんどん大きくなり、いつの間にか巣は、もうぎゅうぎゅう詰め! 同じアングルで巣が描かれ、子ツバメの大きくなる様子が実感できる。精密画ではないが、布地に描かれるツバメや巣には不思議な温かさと実在感がある。ツバメの子育てや巣立ちを描いた絵本は意外と少ないので、子どもたちの定番になってくれるといいな。
お薦め度:★★★★ 対象:ツバメの巣を見たことあるよ!って子にも、ない子にも
【西村寿雄 20260815】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
ある駅の中に一羽のつばめが飛んでくる。その先では、小さなツバメが大きな口を開けて餌を待っている巣が描かれている。ふつうつばめの巣作りは人の生活域に多い。天敵をできるだけ回避するための知恵でもある。天敵のカラスも追い払う親つばめ。親つばめに守られてすくすく育つヒナたちが愛らしい挿絵で描かれている。「おりこみふろく」に博物館の和田学芸員の解説がある。
お薦め度:★★★ 対象:つばめすき子どもから大人まで
【橋本元文 20260827】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
読む「ダーウィンが来た!」
つばめの子育てからヒナが飛ぶようになるまでを絵本らしく、かつドキュメンタリーらしく紹介。つばめが無事飛んだ後はそのまま巣立つのか、それともしばらく親元で飛ぶ練習をしつつ徐々に親離れしていくのかは書かれておらず、物語絵本のようなカタルシスは感じづらく淡白に感じる。しかしながら、その余白があるからこそ読者が観察で物足りなさを埋めるための導入本として作られていると感じる。
お薦め度:★★★ 対象:ツバメを観察する機会がある方、お子さんに自然観察の導入をしたい方
【森住奈穂 20260828】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
子どものころ、家の軒下に毎年つばめが巣を作った。下から見上げると、卵を温める親鳥もじっと私を見つめていた。ヒナがかえったのは鳴き声で気がついた。親鳥がかえってくると途端に騒がしくなって、飛び立つとピタッと静かになる。ヒナが大きくなると、親がいない時でも姿がよく見える。この絵本の表紙のように、ぎゅうぎゅうになってヒナたちは私を見下ろしていた。そんな思い出がよみがえる。絵本の舞台は駅。絵は綿布に描く手法で作られていて、温かみがにじんでいる。人の近くで子育てしてくれるつばめ。
お薦め度:★★★★ 対象:つばめの巣を見上げたことのあるひと
【和田岳 20260828】
●「つばめ ぎゅうぎゅう」山口てつじ著、福音館書店ちいさなかがくのとも2026年6月号
とある駅の改札口で、ツバメの夫婦が子育て。すくすくと育つ5羽のヒナたち。巣に近づくカラスを追い払い。育ったヒナで巣はぎゅうぎゅう。そして巣立つヒナ。
布に描かれた絵は、独特のタッチで面白い。ツバメやカラスの絵は、監修のおかげもあって、とても正確で凝っています。親鳥は、尾の長さで雌雄が描き分けられているだけでなく、顔の赤色の色目も変えてあります。ツバメやカラスは、尾羽や風切の枚数が正確なだけでなく、翼式も正しい。さらに言えば、5羽のヒナは、1羽だけ少し小さく描かれているのですが、気付きました?
ちなみに、監修の大部分を担当した。設定やストーリー展開、ページレイアウトは完全に著者による。監修者は、科学的な面から絵や展開にコメントしたに留まる。駅は、阪急箕面駅がモデルじゃないかなぁ。
監修では、風切や尾羽の長さは何度も細かくオーダーしました。ヒナが1羽少し小さく描かれているのは、卵を4個生んだ時点で、抱卵を開始することが多いと言われているためです(抱卵開始時点から発生が始まります)。雌雄の顔の赤色の違いは、もう一人コメントをもらったツバメ屋さんのリクエストに基づく。色合わせ大変だったろうなぁ。
お薦め度:★★★ 対象:ツバメに興味がある人
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