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本の紹介「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」
「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社、2025年2月、ISBN978-4-494-02084-3、1300円+税
【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【西村寿雄 20250624】【公開用】
●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社
著者は「カラスのいいぶん」「さかなだってねむるんです」などの著書がある動植物好きのライター。自分が不思議に思ったことをとことん追求してやまないお人柄。今回もカタツムリについて自分がいだいた疑問をつぎつぎと問いかけてくる。ふとしたことからカタツムリを見つけカタツムリの歩く(はう)速さを測るという試みを始めた。カタツムリが少ないことから、それならとナメクジを見つけた。カタツムリとナメクジ両者を飼育するうちに次々と疑問が湧いて出る。まずは、カタツムリ、ナメクジはどちらがご先祖様と思うから。おもしろく読める。
お薦め度:★★★★ 対象:動物好き子どもから
【冨永則子 20250624】
●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社
5月のある日、庭先のコンクリートの階段を1匹のカタツムリが登っていた。どこから来たの? どこへ行くの? のろのろ動いているけど、カタツムリが移動する速度って? そんな疑問からカタツムリに興味を持った著者は、カタツムリを飼ってみたいと思うがなかなか見つからない。そこで“ツナギ”のつもりでナメクジを飼い始めるが、なんとナメクジはカタツムリの進化したものだった! こんなふうに、ひょんなことから疑問に思ったことを追求していくうちに、自分はカタツムリのことを何も知らなかったことに気付いていく。本の造りは小さい子向けだが、知らなかった事を知るという研究の過程や生き物の進化についても考えさせられる内容で大人の人にも“知る”きっかけになるのではないか。
お薦め度:★★★★ 対象:生き物好きに
【西本由佳 20250620】
●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社
著者はふとカタツムリの時速が気になったことから、カタツムリとナメクジを飼い始め、深みにはまっていく。どこにいる?何を食べる?からはじまって、ナメクジはカタツムリの進化した姿だった?海の貝がどうやって陸に出てきた?と遡り、殻の役目、陸に出てきたことで問題になる重さ、殻を捨てて生きていく方法、卵を産む時期でのすみわけなど、彼らの姿と生き方の謎に迫ってくれる。読み終わると少し彼らが好きになれる本。
お薦め度:★★★ 対象:ナメクジなんて、という人に
【森住奈穂 20250627】
●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社
家の庭先、コンクリートの階段でカタツムリを見つけた著者。飼ってみようと思い立ちますが、まず手に入ったのはナメクジ。半年後にカタツムリも飼い始め、毎日世話をしながらじっくり観察するなかで、見えてきたものとは。寒い時、暑い時の様子、エサについて、飼育ケース掃除の際のトラブル等々。疑問が生まれたら本で調べたり、専門家に尋ねたり。身近な生きものでも飼ってみるとたくさんの発見があるんだな。そして飼うからには、せいいっぱいお世話しなきゃな。
お薦め度:★★★ 対象:カタツムリやナメクジを飼ってみたいひと
【和田岳 20250625】
●「そうだったのか!カタツムリとナメクジ」嶋田泰子著・はたこうしろう絵、童心社
ある日、家の前でカタツムリを見つけ、その移動速度を測ることを思いつく。それをきっかけにカタツムリに興味を持ち、ナメクジやカタツムリを飼い始める。飼育しながら、いろいろ調べている内に、今度は殻の重さに興味を持つ。越冬させ、殻を修復させ、ナメクジの粘液を調べ、色んな物を食べさせる。交尾と繁殖、大怪我からの復活。
興味を持ってから、飼育しながら気になったことを、とりとめなく並べた一冊。よく言えば、ライブ感が満載。ナメクジが粘液のかたまりを“脱ぐ”とか。頭がちぎれても復活するとかは知らなかった。
お薦め度:★★★ 対象:カタツムリとナメクジに興味を持ちたい人
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