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本の紹介「おおきな石」

「おおきな石」須田郡司著、福音館書店たくさんの不思議2013年2月号、2013年2月、667円+税


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【中条武司 20130626】【公開用】
●「おおきな石」須田郡司著、福音館書店たくさんの不思議2013年2月号

 山の中でも海岸でも、大きな石が転がっているのを見ると、何だかうれしくなってしまいませんか? どうしてこんなところにこんな大きな石があるのだろう、こんな形はどうしてできたのかな何て想像すると、人の力では造形できない、自然の力の偉大さを感じずにはいられません。これは世界中で共通するようで、名前が付けられたり宗教的なシンボルになっていたりします。この本は、世界中のそんな大きな石を紹介しています。微妙なバランスで崩れない石、人が作ったかのような橋のような形をした岩、波のような見事なカーブを描いた岩など様々な石・岩を紹介しています。せっかくだから、自然造形の石だけにすればよかったのに、人が加工した石も取り扱っているのが残念。

 お薦め度:★★★  対象:大きな石に自然のすごさを感じる人

【六車恭子 20130628】
●「おおきな石」須田郡司著、福音館書店たくさんの不思議2013年2月号

 子どもの頃から石に魅せられ、ついに世界の果てまで石を訪ねる旅を続ける大人になった! その軌跡を「おおきな石」に語らせる楽しい写真絵本だ。石にはそれぞれ何億年もの歴史が秘められている。途方もない時間の彼方からこの地球が私たちにかいま見せる奇跡の一瞬がこれらの巨石群だと言う。ただそこに在り、私たちを悠久の深淵へと誘う。そこはわれわれの祖先が挑み、試され、ついに聖なる空間へと昇華して行った霊地なのかもしれない。

 お薦め度:★★★★  対象:日常を非日常に変えたい衝動にかられている人

【村山涼二 20130418】
●「おおきな石」須田郡司著、福音館書店たくさんの不思議2013年2月号

 オーストラリアの「エアーズロック」は、高さ350メートル。まわりの長さ9キロメートルの一枚岩、確かに題名通りおおきな石です。ジンバブエ共和国の「グレートジンバブエ」石のブロックを積み上げられたユネスコ世界文化遺産。ジンバブエ共和国の「バランシングストーン」はやっとバランスを保っている様に見える不思議な石。イギリスの紀元前4000年の巨石文化「ストーンヘンジ」などなど。世界の、又、日本の不思議な珍しい形の石と文化を訪ね、美しい写真で紹介されている。それぞれに地球の何億年の歴史が秘められており、その一時の姿だろうが。

 お薦め度:★★★★  対象:地球の不思議を感じたい方

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