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本の紹介「ニホンカモシカのパール」

「ニホンカモシカのパール」前川貴行著、福音館書店たくさんのふしぎ2025年11月号、736円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。

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【西村寿雄 20260303】【公開用】
●「ニホンカモシカのパール」前川貴行著、福音館書店たくさんのふしぎ2025年11月号

 動物写真家である著者が下北半島に棲むニホンカモシカをずっと追い続けて写真を撮り続けた写真集でドキュメンタリー風に描かれている。その時々の語りには山あいでカモシカを撮り続けた苦労がよく出ている。最初に見たカモシカを[パール]と名付けその個体を追い続けた様子が多くの写真に収められている。大きくアップした写真もいい。「パール」は何度も出産したが子どもは育たなかった。9年後に「パール」が子どもと共にいることを見つけた著者の感動がよく出ている。たくさん出てくるカモシカの写真がいい。

 お薦め度:★★★  対象:動物好き子どもから大人
【西本由佳 20260302】
●「ニホンカモシカのパール」前川貴行著、福音館書店たくさんのふしぎ2025年11月号

 下北半島で出会ったカモシカのこどもに「パール」と名前を付けた著者は、何度も通いながら、パールのその後を写し続ける。ひとり立ちし、こどもを連れて山のなかを歩くパール。特別天然記念物として保護されるカモシカは、それほど人を恐れないけど、やはり近づきすぎると威嚇するところは野生。そしてこどもの生存率は3割ほど。冬の寒さ、夏の暑さ、パラボックスウィルスのような病気。死の危険は身近にあるなか、パールはひっそりと命をつないでいく。

 お薦め度:★★★  対象:カモシカってよく知らないなと思ったら
【森住奈穂 20260306】
●「ニホンカモシカのパール」前川貴行著、福音館書店たくさんのふしぎ2025年11月号

 表紙にはお母さんと赤ちゃん。二頭が寄り添って、こちらをじっと見つめている。ほわほわの毛に包まれた赤ちゃんは、とっても可愛い。ここは青森県下北半島。牛の首という海辺の断崖に代々暮らすニホンカモシカの、20年にわたる家族の記録。主人公はパールと名づけた2015年生まれのメス。これまで3頭の子どもを産んだけれど、皆2歳を待たずに亡くなってしまった。子どもの生存率は3割程度という。パール自身もウイルスに感染したりして、常に死と隣り合わせ。野生の厳しさが伝わってくる。つかず離れずの距離だけど10年近く追いかけるパールに対して、作者が感じている親近感がこちらにも伝わってくる。
 下北半島の春夏秋冬の風景が美しい。

 お薦め度:★★★  対象:野生動物の暮らしぶりをのぞいてみたいひと
【和田岳 20260306】
●「ニホンカモシカのパール」前川貴行著、福音館書店たくさんのふしぎ2025年11月号

 2014年から2024年まで、下北半島の脇野沢で、ニホンカモシカの親子を撮影した写真集であり、グレイとその子のパール、そしてパールの子ども達の歴史。
 とにかくニホンカモシカの画像がいっぱい並んでいる。生まれたてのニホンカモシカはとても可愛い。ただ、立ち止まってこっちを見てる、同じような画像がひたすら並ぶ。正直飽きる。
 個体識別をしているらしいのだが、どこでどう見分けているのかの説明がない。とくに0歳から1歳へは変化が大きいが、どこを見てるのだろう?

 お薦め度:★★  対象:ニホンカモシカの画像をたくさん見たい人
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