友の会読書サークルBooks

本の紹介「なぞのサル アイアイ」

「なぞのサル アイアイ」島泰三文・笹原富美代絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年1月号(第226号)、667円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

[トップページ][本の紹介][会合の記録]


【西村寿雄 20031220】
●「なぞのサル アイアイ」島泰三文・笹原富美代絵、福音館書店「たくさんのふしぎ」2004年1月号

 「アイアイ アイアイ みなみのしまの…」と歌われるなぞの動物かと思いきや実在のサルである。このアイアイは18世紀に発見されリスの仲間とされていた。しかし,百年後にやっとサルの仲間だとわかったという。それほど,アイアイは奇妙な姿形をしている。
 著者はマダガスカルのジャングル無人島で探し求めたアイアイに出会う。そのアイアイのものを食べるしぐさから,アイアイの奇妙な姿のなぞにせまっていく。主食はカロリーが高い,ラミーという樹の固い種子の中の〈仁〉だという。高級な栄養価の高い食べ物だけを効率よく食べていることになる。
 この本からは,推理と観察を繰り返して新たななぞに迫っていく科学研究のおもしろさも味わえる。
 
 お薦め度:★★★  対象:動物の好きな大人、子どもに

[トップページ][本の紹介][会合の記録]