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本の紹介「ナチュラルヒストリーの時間」

「ナチュラルヒストリーの時間」大学出版部協会編、大学出版部協会、2007年6月、ISBN978-4-903943-00-8、1600円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
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【加納康嗣 20070817】【公開用】
●「ナチュラルヒストリーの時間」大学出版部協会編、大学出版部協会

 ナチュラルヒストリーに関する生態学、多様性生物学、博物誌、民俗学、ゲノムサイエンスなど25の話題をまとめたものである。「時間」を「史(経過)」と「共時性」いう意味で使われているのであろうが、むしろ「窓」ととらえることが出来る。私は江戸文化の関心から、「小鳥飼育文化」の「窓」から覗きましたが、江戸の人々は小鳥が鳴き声をまねることを早くから知り、教師役の鳥を「押しつけ」て、学習させていた。この習性が科学的に知られるようになったのはやっとここ50年間のことに過ぎない。
それぞれの窓を通じて、関心ある話題に深く関わっていく、その「押しつけ」に最適な本である。

 お薦め度:★★  対象:自然に関心を持つ方々

【加納康嗣 20070815】
●「ナチュラルヒストリーの時間」大学出版部協会編、大学出版部協会

 ナチュラルヒストリーに関する生態学、多様性生物学、博物誌、民俗学、ゲノムサイエンスなど25の話題をまとめたものである。「時間」を「史(経過)」と「共時性」いう意味で使われているのであろうが、むしろ「窓」ととらえることが出来る。私は江戸文化の関心から、「小鳥飼育文化」の「窓」から覗きましたが、江戸の人々は小鳥が鳴き声をまねることを早くから知り、教師役の鳥を「押しつけ」て、学習させていた。この習性が科学的に知られるようになったのはやっとここ50年間のことに過ぎない。
それぞれの窓を通じて、関心ある話題に深く関わっていく、その「押しつけ」に最適な本である。
 「ナチュラルヒストリーは、それ自体、人類の楽しみの宝庫である/要素還元主義的科学とナチュラルヒストリーは、人類の自然に関する知識体系を健全に発展させるための車の両輪であると言える。」

 お薦め度:★★★  対象:自然に関心を持つ方々

【和田岳 20070817】
●「ナチュラルヒストリーの時間」大学出版部協会編、大学出版部協会

 大学の研究者が3〜5ページ程度書いた自然史関係の文章が25話。前後や間のコラムには、大学出版会の編集者の文章も混ぜ込まれる。大学出版会の何人かの編集者のおもいがけっこう表に出ている。
 でも、編集の意図はあまりよくわからない。どんな発注受けたのかよくわからないが、各研究者は、それぞれ好き勝手に、そしてかなり軽く書いている感じ。全部を読んでも、とくに何も伝わってこない。個々には面白い文章もあるのだが…。

 お薦め度:★★★  対象:なーんか暇なので自然関係の軽い文章でも読んでみようかな〜、てな人

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