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本の紹介「むしのかお」

「むしのかお」新開孝著、ポプラ社、2010年7月、ISBN978-4-591-11940-2、1200円+税


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【西村寿雄 20100905】
●「むしのかお」新開孝著、ポプラ社

 今までにも『どこにいるの?シャクトリムシ』、『いのちのカプセル まゆ』(同シリーズ)など、大胆でシャープな写真絵本を刊行されていた新開孝さんが、虫の顔をクローズアップした写真集を刊行した。クローズアップされた一つ一つの虫の顔つきは、なかなかの迫力である。ここまで大きく見えてくると、虫たちのたわごとも聞こえてきそうに思えるから不思議だ。
 「あとがき」にこのように記されている。
「みなさんは、むしのかおをじっと見つめたことがありますか。……むしのかおをみていると、いろいろなことが想像できます。むしにはわたしたちのことがどう見えているのだろう?おなかがすいているのかな?つかれているのかな?ねむいのかな?でも、むしに気持ちというものがあるのかどうかは、よくわかりません。…」
 虫たちがどんな気持でこちらを見ているのか、いろいろ(勝手に)想像して、迫力ある虫の顔を見ているとなにやら語りたくなる。各写真に一言添えられている言葉も「なるほど」とうなずける。
 秋の夜長、虫の声を聞きながら、ページを繰るのも楽しいかもしれない。

 お薦め度:★★★  対象:低学年から虫きらいの大人まで

【西村寿雄 20101024】
●「むしのかお」新開孝著、ポプラ社

 クローズアップされた一つ一つの虫の顔つきは、なかなかの迫力である。ここまで大きく見えてくると、虫たちが読者に何かを語りかけているように思えるから不思議だ。
 虫たちが何を語りかけているのか、勝手に想像して、迫力ある虫の顔を見るのもおもしろい。各写真に一言添えられている言葉も「なるほど」とうなずける。
 クサカゲロウが「やあ!」、クサキリ・クワガタは「ハーイ!」、ミヤマカマキリは「かっこいいでしょ」、アシナガバチは「こわい?」、とぼけた顔のイナゴやショウリョウバッタは「なにか ようですか?」。

 お薦め度:★★★  対象:小学低学年から

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