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本の紹介「めざせマントル!」

「めざせマントル! 地球を掘る地質学者の冒険」道林克禎著、岩波科学ライブラリー、2025年3月、ISBN978-4-00-029731-8、1500円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。

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【萩野哲 20260409】【公開用】
●「めざせマントル!」道林克禎著、岩波科学ライブラリー

 カンラン石をいつか研究してみたい。その著者の願いは最初、地表に現れたマントルといえるオマーンのオフィオライトに始まったが、マントルを直接観察することが必要と考え、深海掘削計画に参入した。しかし、海底からマントルまで6kmを掘削する国際プロジェクトであるモホール計画やそれを引き継いだDSDPの道程は遠く厳しく、肥大化した予算と政争による阻害要因から、未だにマントルに到達していない。
 4章〜6章は雑談みたいで頭に入らず、「めざせマントル!」の掛け声のみが記憶に残った。

 お薦め度:★★★  対象:宇宙よりもはるかに近い未知の分野に興味がある人
【西村寿雄 20260413】
●「めざせマントル!」道林克禎著、岩波科学ライブラリー

 「岩波科学ライブラリー」の一冊だが高校生ぐらいから読める。マントルは地殻の下にあるって地球をぐるっととりまいている岩石圏でかんらん石が占める。ここの岩石は高圧のもと緑色に輝いいる神秘な岩石である。地上では、様似などで見られるが、昔の火山地帯では玄武岩に混じってせりあがって来たのをたまに見ることは出来る。宝石となっているのはペリドット。そのかんらん石をマントルから直接採ることに著者は挑んでいる。潜水艇に乗ったり地球深部探査船「ちきゅう」に乗ったりしていどんでいるが・・。
 4章〜6章は雑談みたいで頭に入らず、「めざせマントル!」の掛け声のみが記憶に残った。

 お薦め度:★★★  対象:かんらん石に興味のある人
【西本由佳 20260412】
●「めざせマントル!」道林克禎著、岩波科学ライブラリー

 マントルは地球の表面を覆う地殻の下にある。もっとも地殻の薄い海底でも6qは掘らないと出会えない。そのため、まだ誰もマントルに到達したことはない。マントルを形成するかんらん岩というきれいな緑色をした岩石(宝石名はペリドート)は、日本では北海道で見ることができ、そこは世界的にも珍しい場所だという。この本は、マントルについて少し解説しつつ、マントルを目指す研究者の雑多な研究生活について紹介する。調査するには世界の中から適した場所に行かないといけないから研究は国際的。いちばん地殻の薄い海底を掘るには、船がいる、潜水艇がいる、そのためには国に申請して乗船や掘削の許可がいる、予算がいる、人手がいる、海の天気にも左右される。調査までのハードルが高すぎて、調査時間は研究生活の何割くらいなんだろうと気になった。マントルに到達すること、それを目標に頑張れるということなら、「そこに山があるから」と似た世界なのかもしれない。大学のときに先生が、雲仙普賢岳を見に行って亡くなった火山学者の話をして、「危険はわかっていたろうけど、まあ、見たかったんでしょうね」と言っていたのを思い出した。

 お薦め度:★★★  対象:海底探査ってどんなことをしているのかと気になる人
【森住奈穂 20260417】
●「めざせマントル!」道林克禎著、岩波科学ライブラリー

 地球深部にあるマントルは、一番薄い海底の地殻でも6km掘り抜かないと辿り着けず、「月より遠い道」と言われてきた。著者はオフィオライトとよばれる陸上に露出したマントルのかけらを含む岩体を観察するなかで、その起源と考えられる海洋底のカンラン岩を直接研究する夢を抱く。船酔いにおびえながらの様々な海溝調査の様子、「しんかい6500」や大富豪所有の民間調査船で水深9800mの超深海への潜航体験などとともに、50年以上にわたる深海掘削計画の紆余曲折が紹介されている。海洋地殻6kmを貫通する能力をもつ地球深部探査船「ちきゅう」によるマントル掘削計画は今も計画段階。マントル到達のニュースを聞くことができるのは、果たしていつになるのだろうか。

 お薦め度:★★★  対象:深海掘削調査にまつわる体験記を読みたいひと
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