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本の紹介「コウモリの謎」

「コウモリの謎 哺乳類が空を飛んだ理由」大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社、2014年4月、ISBN978-4-416-11442-1、1500円+税


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【萩野哲 20141021】【公開用】
●「コウモリの謎」大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社

 コウモリには吸血鬼ドラキュラの不吉なイメージがつきまとうことがあるが、実は大変かわいい動物なのですよ。といっても大きい種は翼を広げると2mもある。やっぱり血を吸う種もいるが、ヒトの血を吸う種は1種しかいない。意外と長寿。哺乳類の種の21%がコウモリだ。ヤシの葉をぐるっと噛んで作った空間にハレムを持つ種がいる。
 などなど、本書を読むと実に様々で魅力的なコウモリの側面を知ることができる。世界のコウモリ鑑賞スポットも紹介されており、実際著者たちはそれらを見に行くことに生きがいを感じているのだ。あまり熱心に読むと、著者たちのようにコウモリにはまってしまうかもしれない。

 お薦め度:★★★  対象:動物が好きな人

【北風伸也 20150226】
●「コウモリの謎」大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社

 知ってるようでほとんど知らないコウモリ。哺乳類の5分の1はコウモリの仲間で構成させているとか、DNA的にはネズミではなく馬や猫に近いんだとか、都会にいるコウモリはほとんどアブラコウモリだとか、コウモリといえば洞窟でひしめき合ってるイメージですが、実はあれ、複数の種類のコウモリが仲良くひしめき合ってるんだとか、害虫駆除のためコウモリを誘致している田舎もあるとか、これ一冊読んでおけば、コウモリのことを人から聞かれてもほぼ完璧かと思われます(聞かれることも、そうはないでしょうけど)。

 お薦め度:★★★  対象:夕方に飛ぶコウモリに郷愁を感じる人

【森住奈穂 20140819】
●「コウモリの謎」大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社

 夏の暮れ、夜空を飛び回る小さな黒いシルエット。『ドラキュラ』の影響からか不気味なイメージを持つ人が多いかもしれないが、この本を読めばコウモリのかわいらしさにびっくりしてしまうはず。たとえば私たちの身近に暮らすアブラコウモリ。翼をたたむと頭からお尻までの長さは5センチメートル前後、体重は7グラムほど。高音すぎて人間には聞こえない声を使って、せっせとカを退治してくれている。中にはジェット機のエンジン並みの大声を出す種類もいるそうな。聞こえなくてよかった。哺乳類の5分の1を占めるほど多種なのにいまだ謎が多く、ベジタリアンから肉食までいて、昆虫や植物との関係も興味深い。世界中のコウモリが紹介されていて、いつか本物を見たい!とつい旅行の計画を練りたくなってしまう。それほどに魅力的です。

 お薦め度:★★★★  対象:イケメンからキモカワまで。ギャップに魅かれちゃうひと

【和田岳 20140821】
●「コウモリの謎」大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社

 世界中にコウモリを見て回っている著者が、コウモリについてあれやこれやを紹介した本。コスタリカのシロヘラコウモリ、サモアのサモアオオコウモリ、バリ島の寺にすみつくオオコウモリ、スリランカのインドオオコウモリ、オースチンのメキシコオヒキコウモリ。コウモリを見に行く旅がいくつか紹介されるが、とても楽しそう。大量のコウモリの延々と続く出洞シーンを一度見てみたい。
 というだけでなく、コウモリの進化から、翼を広げると2m近くにもなるコウモリ、超音波の謎、鳥を喰うコウモリの話、葉っぱの下につくるねぐら。などなど、コウモリについての様々な話題が豊富。コウモリがけっこう好きになる一冊。

 お薦め度:★★★★  対象:コウモリが少しでも気になるなら

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