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本の紹介「昆虫はなぜ海にいないのか」
「昆虫はなぜ海にいないのか」浅野維起著、筑摩新書、2026年7月、ISBN978-4-480-07756-1、960円+税
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【萩野哲 20260814】
●「昆虫はなぜ海にいないのか」浅野維起著、筑摩新書
地球上で最も種数の多い昆虫類、なのに海に進出した種はほとんどいない。なぜ?と疑問に思った人は多いだろう。今まで考えられてきた�@適応上の問題点(浸透圧、塩分)、�A水圧、�B捕食圧などに対しては否定的な事例が集まって来たし、甲殻類とのニッチ争いについてもスッキリしない。著者らの仮説は、昆虫が甲殻類との共通祖先から分岐して陸上に進出した過程で、外骨格硬化に関して陸上環境(今まで利用してきたカルシウムは少ない一方、酸素が豊富)に適した酵素(MCO2)を獲得したというものである。そうして出来上がった外骨格は、軽量化されたことにより飛翔を可能にし、それが今の陸上での繁栄につながった。どうして海へ戻ろうなどとできようか?いや、今後のことはわからない。
お薦め度:★★★ 対象:昆虫はなぜ海にいないのか、更に昆虫の本質を知りたい人
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