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本の紹介「神なるオオカミ」

「神なるオオカミ」(上・下)姜戎著、講談社、2007年11月、(上)ISBN978-4-06-213849-9(下)ISBN978-4-06-213850-5、(上)1900円+税(下)1900円+税


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【加納康嗣 20081028】
●「神なるオオカミ」姜戎著、講談社

 文化大革命の時代、下放青年が綴ったモンゴル民族のオオカミとの闘争と信奉の物語である。家畜の敵としてのオオカミ。オオカミ・トーテムとして信奉する偉大で賢く、たくましいオオカミ。ネズミやタルバガン、黄羊(モウコガゼル)を狩り草原の生態系を守るオオカミ。天葬により死体を天に届けるオオカミ。モンゴル民族学的な視点を交えて、さまざまな姿を見せるオオカミと人間の闘いと共感を壮大に語る小説である。

 お薦め度:★★★  対象:オオカミなどイヌ科の動物やモンゴル民族や漢民族に感心がある方

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