友の会読書サークルBooks

本の紹介「かまきり じいっとじいっと」

「かまきり じいっとじいっと」広野多珂子著、福音館書店ちいさなかがくのとも2012年10月号、390円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

[トップページ][本の紹介][会合の記録]


【田中久美子 20121221】
●「かまきり じいっとじいっと」広野多珂子著、福音館書店ちいさなかがくのとも2012年10月号

 同じ図柄が繰り返し使われていて、やや単調な感じだが、描かれてるカマキリは写実的でカッコいい。個人的には、今年、カマキリがセミを捕まえるのを見て、クモのように毒も使わずジージー生きてもがいている獲物にかぶりつく、かぶりつかれた方はどんな気分だろうとゾクゾクしたので、欲を言えばそういったダイナミックな狩りのシーンがあればよかったのだが、この本に描かれるカマキリは、チョウを見過ごし、ハチを見送り、スズメガに逃げられ、やっとケムシをつかまえる、ドンくさい奴だ。カマキリのじいっと感はよく出ている。広野多珂子さんの絵は、「ねぼすけスーザ」シリーズも含めて好き。広野さんもじいっとじいっとカマキリを見てたんだろうなぁ…。

 お薦め度:★★〜★★★  対象:じいっと観察できる人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]