友の会読書サークルBooks
本の紹介「忙しい人のための美術館の歩き方」
「忙しい人のための美術館の歩き方」ちいさな美術館の学芸員著、ちくま新書、2025年7月、ISBN978-4-480-07697-7、920円+税
【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
[トップページ][本の紹介][会合の記録]
【萩野哲 20251219】
●「忙しい人のための美術館の歩き方」ちいさな美術館の学芸員著、ちくま新書
美術館に行けない理由の第一は“何となく行けない”だと。本書はその理由を掘り下げ、解決法を示している。統計によると、美術館を訪れる年齢層は現役世代が少なく、その前後の世代が多い。何となくわかる。さて、美術館で主体的な鑑賞をするための秘訣はアウトプットだそうだ。これは野外観察の際の野帳と通じる。Booksの紹介文もそうかもしれない。「学芸員が美術を語れる理由」は自然科学と同じじゃないか!そして、美術館に行く意味=癒しの時間。タイパなんかぶっ飛ばせ!忙しいほど何でもできる。時間は伸縮する。何も人生を豊かにする対象は美術だけではなく、自分たちがやっていることもそうだということを再認識できた。
お薦め度:★★★ 対象:タイパの呪縛に落ちている人
【和田岳 20251219】
●「忙しい人のための美術館の歩き方」ちいさな美術館の学芸員著、ちくま新書
美術館に行く意味はなんだろう? 何となく行かない理由はなんだろう? 美術館学芸員であり、大学で教鞭も執る著者が、学芸員についてのブログで書いた内容をまとめた一冊。
労働時間は減少し、余暇時間は増えたのに、なぜ美術館に行かないのか? 役立つ、すぐ分かる、コスパ・タイパ、可処分時間といったものを重視する風潮を批判し。余裕、余白、自発性、普段は動かない心を動かす意義が指摘される。
「SNS時代の美術館 鑑賞する側が主役になる」は、鑑賞後の発信のススメ。そのために、鑑賞中のメモを推奨。目指せ、美術を語れる人! これは自然観察にも通じると思う。発信を意識して見ることで、理解が深まり、思わぬポイントに気づき、記憶に定着しやすくなる。それはTwitterやInstagramをしていて常々思うこと。
お薦め度:★★ 対象:美術館・博物館に行きたい気はするけど、なかなか実行に移せない人
[トップページ][本の紹介][会合の記録]