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本の紹介「生きた地球をめぐる」

「生きた地球をめぐる」土屋愛寿著、岩波ジュニア新書、2009年11月、ISBN978-4-00-500643-4、840円+税


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【中条武史 20100421】
●「生きた地球をめぐる」土屋愛寿著、岩波ジュニア新書

 教師をしながら北極・南極を含めた200カ国近くの国々を旅してきた著者。巡った土地の地史的な歴史などと旅行記を混ぜ合わせたような本。いい身分だのおと羨む一方、採集に関する記述に無神経だったり、文章の日本語に難あり。あまり人にお勧めするような本ではない。

 お薦め度:★  対象:世界にはいろんな場所があるんだなあと感じたい人

【西村寿雄 20100318】
●「生きた地球をめぐる」土屋愛寿著、岩波ジュニア新書

 この地球上には、火山地形をはじめ、壮大な浸食地形や砂漠地形、奇岩のそそり立つ山々など、まさに〈生きている地球〉を実感する場所が多い。この本は、その多くの奇勝地を追って、なんと世界中194箇所をめぐりめぐったという著者の旅日記である。著者は小中の教員をしながら、地質学的な興味と関心で世界の奇勝地を訪れていた。著者の行った場所はギアナ高地から、アイスランドのギャオ、アフリカ大地溝帯、エトナ山、ヒマラヤ山脈、ガラパゴス島、グランドキャニオン、妖魔城、桂林、ハロ―湾、グレート・ソルト湖、マッキンリー氷河、オーストラリア・ウルル等々、まさに世界中の地形を訪れている。北極点、南極点にも立っている。
 ただ、世界を回って何を感じたのか、何を得たのか哲学的な視点もほしい。

 お薦め度:★★★  対象:地質学的興味で気楽に世界を旅したい人

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