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本の紹介「ホネホネどうぶつえん」

「ホネホネどうぶつえん」西沢真樹子監修・解説・大西成明写真・松田素子文、アリス館、2009年7月、ISBN978-4-7520-0450-9、1500円+税


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【西村寿夫 20090906】【公開用】
●「ホネホネどうぶつえん」西沢真樹子監修・解説・大西成明写真・松田素子文、アリス館

 『ホネホネたんけんたい』(2008年2月刊)に続いての2冊目である。
 今回の本は、だれでもその気になればいつでも見られる動物園にいる動物の骨を紹介している。これなら、動物の姿を頭に浮かべながら骨に親しめる。
 「ゆうらり ゆらり、まるたのような おおきな 足で ゆっくり 歩く。
  わたしが だれだか わかるかい?」
と語りかけて、奇妙な形の足の骨が写っている。いったいなんの動物だろう? 「○○○だ」「○○○○さんだ」と子どもたちの声が聞こえそう。こんな調子で語が続く。おもしろいのは、首の骨。キリンの首はさすがに骨も長い。わたしたち人の首の骨は7個でつながっているとのこと。それでは、キリンの首の骨はいくつ?本をお楽しみ。
 骨の標本とは言え、写真がとてもきれい。見ているだけでも楽しい骨の本である。最後に「ホネホネたんけんたい」の紹介もある。骨に興味をもったあなたも隊員にどうぞ。

 お薦め度:★★★★  対象:動物好きの小学生から

【加納康嗣 20090826】
●「ホネホネどうぶつえん」西沢真樹子監修・解説・大西成明写真・松田素子文、アリス館

 「ホネホネたんけんたい」の姉妹本である。ゾウ、ワラビー、パンダ、ゴリラ、コビトカバ、ライオン、シマウマ、コウモリ、キリンと9種類の動物の骨の写真と興味あるお話。ゾウの歯のかみかた、ワラビーの骨盤の1対の飛び出した骨、ライオンの脊椎骨の11番目の骨、キリンの首の骨の関節、パンダのでっかい頭と下あごの出っ張りの理由などなど知らなかったことばかり!イラストと説明が楽しかった。ホネホネどうぶつえん、「またいこうね!」。

 お薦め度:★★★★  対象:骨のことを知ってもらいたい子どもと大人

【萩野哲 20091022】
●「ホネホネどうぶつえん」西沢真樹子監修・解説・大西成明写真・松田素子文、アリス館

 動物園で見ることができる代表的な動物のホネを解説した書籍。前半部を占める写真はライティングがよく、立体感がすばらしい。後半の解説は、紙数(もっと欲しかったなあ)の割には情報量が多く、ゾウの上下の歯が斜めにかみ合うとか、ネコ科の11番目の脊椎骨の出っ張りがないとか、キリンの角のでき方とか、結構細かい事柄に配慮されている。解説を読むと、もう一度写真を参照したくなるが、ライオンの骨の写真の11番目の脊椎骨が、ちょうど見開きページの真ん中にあり、大変見難いのが残念!

 お薦め度:★★★  対象:ホネホネ予備軍

【和田岳 20091021】
●「ホネホネどうぶつえん」西沢真樹子監修・解説・大西成明写真・松田素子文、アリス館

 『ホネホネたんけんたい』に続く、ホネの写真絵本第2弾。登場する動物は、シマウマ、コビトカバ、アジアゾウ、キクガシラコウモリ、ジャイアントパンダ、ワラビー、ゴリラ、キリン、アナグマ。ライティングに凝ったホネの写真は相変わらずすばらしい。でも、真横からの全体像はあまり面白くない。
 後ろには、例によってマキコたいちょうによる登場した動物のホネの解説。順番にそれぞれの動物のホネのトピックが紹介される。勉強になるけど、ちょっと文章が多過ぎ。
 他の絵本と比べれば、楽しい写真絵本なのは間違いない。でも二番煎じ感は否めない。なにかもう一工夫が欲しかった気がする。

 お薦め度:★★  対象:「ホネホネたんけんたい」を読んで、ホネが気に入った人

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