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本の紹介「人にちょっと話せるようになる「昆虫学」」

「人にちょっと話せるようになる「昆虫学」」盛口満著、ベレ出版、2026年1月、ISBN978-4-86064-816-9、1800円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。

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【和田岳 20260416】【公開用】
●「人にちょっと話せるようになる「昆虫学」」盛口満著、ベレ出版

 ゲッチョ先生による昆虫の話。見開き2ページで1テーマ。88のテーマが、系統進化と分類、形態、生理、分布と生息地、行動、共生、人との関係の7つの章にまとめられている。昆虫について、大雑把に一通り紹介されている感じ。確かに人にちょっと話せるネタがいっぱい。
 シロアリはゴキブリ目、シラミ・ハジラミ・チャタテムシはカジリムシ目。 イモムシはああ見えて、六本脚。甲虫やハチのどこまでが胸かが意外と難しい。脱皮後の昆虫は、キノンで皮なめしをして硬化。中国のヤマカガシは、ホタルの幼虫の毒を利用。水散布するツダナナフシの卵、被食散布のナナフシモドキの卵。強風の後、浜に打ち上がる外洋棲のウミアメンボ。 ベニカメムシの経路積算システムによるナビゲーション。ゾンビテントウムシをガードマンに使うテントウハラボソコマユバチ。
 必ず挿入されるイラストは、どんな昆虫の話をしているのかをイメージするのにちょうどいい感じ。昆虫の全体像を、こんなに取っつきやすく説明している本はかなり貴重。

 お薦め度:★★★  対象:昆虫について何か知りたいことがあれば
【萩野哲 20260409】
●「人にちょっと話せるようになる「昆虫学」」盛口満著、ベレ出版

 本書の構成は、歴史と分類、形態、生理、分布・生息地、行動、共生、人間との関係とし、著者の興味?を中心に結構盛沢山の内容をコンパクトにまとめている。昔の昆虫図鑑は手書きの図が多かったが、今では大半が写真になった。しかし、本書はゲッチョ先生得意の図を駆使しており、写真は1枚もない。写真でわかりにくい細部は図の方が優れていることが多いが、逆のこともある。例えば、イシガキシロテンハナムグリの2亜種を示した図はずいぶん違って見える。石垣島産はメスだが与那国島産はオス。これに関する注釈はない。両亜種の色彩はかなり違うので、カラー写真(グラビア)の方がよかったかも。知らない人が見た場合は特徴を勘違いするかもしれない。p.214の「カッコウムシの1種」は明らかにクロツヤムシ科の誤同定。
 それにしても昆虫は奥が深く、通読して初めて知ったことも多かった。もっと勉強しなくては。

 お薦め度:★★★  対象:昆虫好きの人も嫌いな人も、つまりいろんな人
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