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本の紹介「はっけん!ニホンヤモリ」

「はっけん!ニホンヤモリ」関慎太郎写真・AZ Relief・小泉有希編著、緑書房、2020年9月、ISBN978-4-589531-570-8、1800円+税


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【西本由佳 20210621】【公開用】
●「はっけん!ニホンヤモリ」関慎太郎写真・AZ Relief・小泉有希編著、緑書房

 ニホンヤモリについて、きれいな写真とともに解説してくれる本。ビジュアルガイドというだけあって、写真は本の半分を占める。家の周りでたまに見かけるかわいい生きもの、という印象のヤモリが、生息環境や、体のクローズアップ写真、日本や世界のヤモリの写真とともに紹介される。ニホンヤモリは実は外国から来た?ヤモリは鳴く?といった謎の解説や、詳しい飼い方、ヤモリの名の由来、交雑の問題、ヤモリを研究する人や施設など、ニホンヤモリに限らず、ヤモリに詳しくなれる。

 お薦め度:★★★  対象:ヤモリをかわいいと思ったことがあるなら
【麻美子・ケンタロウ 20210827】
●「はっけん!ニホンヤモリ」関慎太郎写真・AZ Relief・小泉有希編著、緑書房

 人の家や人の家の近くの壁や窓ガラスに張りついて走り回っている「ニホンヤモリ」の暮らしをカラー写真とともにわかりやすく解説されています。また、ヤモリの体の特徴をパーツごとに細かく紹介、日本や世界のヤモリも紹介、ヤモリの一年の様子、飼育の方法を丁寧に紹介、意外と知っているようで知らないヤモリについての疑問を解説、ヤモリにまつわる文化、歴史などについて紹介されています。最後にヤモリが見れる施設やヤモリを研究している施設を紹介しています。ヤモリ愛たっぷりの研究者たちは、だれもが知らないことを調べていくと新しい発見に出会い、その喜びが人生の楽しみであり生きがいでもあるようです。本当にヤモリが好きで、好きだからこそできるのですね。人と関わってきていた「ヤモリ」、これからの町中でのヤモリのすみかが心配です。
 ルビがふってあるので、子どもたちにも読めますが、大人が読んでも楽しめます。ヤモリ好きはもちろんヤモリに少しでも興味をもたれた方は、ぜひ読んでみてください。

 お薦め度:★★★  対象:ヤモリが可愛いと思っている方へ
【冨永則子 20210516】
●「はっけん!ニホンヤモリ」関慎太郎写真・AZ Relief・小泉有希編著、緑書房

 ニホンヤモリは名前に“日本”と付くのに日本の固有種ではなく中国大陸からやって来た外来種。その時期は平安時代とも江戸時代とも言われているが詳しいことは分かっていないらしい。長い間、人と共に生活してきた最も身近な爬虫類であるニホンヤモリの形態や生態をたくさんの写真で紹介していく。同時に出版された「はっけん!ニホンイシガメ」と同様の編集内容で、ニホンヤモリの飼い方、歴史・文化、自由研究、専門研究者のメッセージやニホンヤモリに会える動物園・水族館、研究できる大学と幅広く紹介してある。

 お薦め度:★★★  対象:爬虫類好きから、イモリとヤモリの違いが分からない人まで
【和田岳 20210620】
●「はっけん!ニホンヤモリ」関慎太郎写真・AZ Relief・小泉有希編著、緑書房

 巻頭ビジュアルから始まって、ビジュアル多めにヤモリの形態、ヤモリ図鑑、ヤモリの四季が紹介される。その後、文字多めに、飼育方法、Q&A、文化・歴史の中のヤモリ、研究者からのメッセージ・自由研究のすすめなどと並ぶ。
 日本の全14種のヤモリ図鑑が充実していて勉強になる。よく質問される吸盤や再生尾の秘密は役に立ちそう。メスのカルシウムサックとか、ヤモリには目蓋がないとか、ニホンヤモリが鳴くとか、知ってた?

 お薦め度:★★★  対象:ヤモリについて知りたければ
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