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本の紹介「毒草の誘惑」

「毒草の誘惑 美しいスズランにも毒がある」植松黎著、講談社+α文庫、2001年6月、ISBN4-06-256525-0、1200円+税


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【田中久美子 20070223】【公開用】
●「毒草の誘惑」植松黎著、講談社+α文庫

 「毒草は1つの神話。ある時は悪魔の草となって人を死に至らしめ、ときには快楽に誘う媚薬であり、そして多くの人々の心と病を癒しながら忌み嫌われてきた毒草のありのままに惹かれる」という著者が、様々な毒草を求めて旅をする。人々と毒草の結びつきを1つ1つ検証しながら、見た目にも美しい毒草達を紹介する。さすがに毒味まではおすすめできないが、意外と身近な植物にも強い毒を持つものがある事を知っておいて損はない。誤食しないためにも…。

 お薦め度:★★★★  対象:イラストもきれい。ぜひ一読を。山菜採りをする人には特におススメ。

【高田みちよ 20070127】
●「毒草の誘惑」植松黎著、講談社+α文庫

 毒草というとトリカブトやキンポウゲなどの美しく妖しい草をイメージします。確かにそうなのですが、毒と薬は紙一重。有用な薬となる草もあります。まずはケシ。アヘンやモルヒネの材料となり、麻薬のイメージが強い草ですが、鎮痛剤として非常に有効で、末期ガンの患者に安らぎを与えてくれます。毒草として有名なトリカブトやヒガンバナ、ドラックになるマリファナ、コカ、バッカクなど約40種を美しい絵や写真で紹介する魅惑的な本です。

 お薦め度:★★★★  対象:妖しい草に惑わされたい人、純粋に薬草の好きな人

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