友の会読書サークルBooks

本の紹介「海辺のたから」

「動物園は雪のなか」小菅正夫文・あべ弘士絵、農文協、1989年10月、ISBN4-540-89063-8、2000円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。
 もし紹介文についてご意見などありましたら、運営責任者の一人である和田(wadat@omnh.jp)までご連絡下さい。

[トップページ][本の紹介][会合の記録]


【六車恭子 20051216】
●「動物園は雪のなか」小菅正夫文・あべ弘士絵、農文協

 いま最果ての旭川動物園が注目を集めているらしい。氷点下30°をこえる真冬日で3ヶ月も閉園せざるをえない内情が様々な工夫を生み出した。毎日曜にひらかれる「ワンポイントガイド」は飼育係の腕の見せ所、チンパンジーとの綱引きなど人気の演目がめじろ押し。雪に閉ざされた冬こそ動物の知られざるほほえましい一面に気づかせてくれる。雪は障害でなく生き物の魅力を引き出す要素と、発想の転換が人気の秘密なのだろう。

 お薦め度:★★★  対象:冬の動物園を楽しみたい人

[トップページ][本の紹介][会合の記録]