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本の紹介「アオバズクの食卓」

「アオバズクの食卓」みぞたひろみ著、福音館書店たくさんのふしぎ2026年5月号、800円+税


【注意】本の紹介は、それぞれの紹介者が自らの判断によって行なっています。他の人からの意見を取り入れて、変更をする場合もありますが、あくまでも紹介文は紹介者個人の著作物であり、サークル全体や友の会、あるいは博物館の意見ではないことをお断りしておきます。

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【冨永則子 20260624】【公開用】
●「アオバズクの食卓」みぞたひろみ著、福音館書店たくさんのふしぎ2026年5月号

 アオバズクは、青葉の季節に日本に渡ってくるフクロウの仲間。近所のエノキの木にやってきたアオバズクの観察を続け、子育て中のエサやりで、どんなものが運ばれているのかを地面に落ちていた昆虫の羽や頭を集めて調べ、雛の成長段階によって与える昆虫の種類が変わっていることを突き止めていく。コノハズクが活動する時間帯にライトトラップを仕掛け、周辺にいる昆虫を採取し、それらをきちんと標本にする。標本にすることの意義や大切さも伝えている。青葉の季節にやってきたアオバズクの子育てを観察し、周辺の環境を調べ、それがどのように影響するのかを考えることが“研究”の一歩となることがわかる。

  お薦め度:★★★★  対象:研究者に憧れるヒトに
【里井敬 20260702】
●「アオバズクの食卓」みぞたひろみ著、福音館書店たくさんのふしぎ2026年5月号

 動物病院の先生からアオバズクが居るのを教えられ、巣作りしたアオバズクが幼鳥のために運んだ昆虫の破片を調べた。初めは捕らえにくく数も少ない蛾類を、成長すると硬い甲虫を餌に選び、どちらも羽や頭を取り除いて与えていた。木の下に散らばる破片を毎日調べ、付近の昆虫の比率も何度か調べ、アオバズクの子育て中の食性を突き止め、初めての絵本にした。

  お薦め度:★★★★  対象:研究を職業としている人でなくても、丁寧に調べていくと何かしらの発見がある!!
【森住奈穂 20260626】
●「アオバズクの食卓」みぞたひろみ著、福音館書店たくさんのふしぎ2026年5月号

 青葉が茂る頃、東南アジアから日本にやってきて子育てをするアオバズク。著者は動物病院の先生から裏の木に毎年アオバズクが来ていると教えてもらったことをきっかけに、落ちていた昆虫の残骸を集めて餌の内容を調べはじめます。親鳥はヒナが食べやすいように、昆虫のはねや頭を落としてから巣へ運ぶのです。研究テーマは、「ヒナにどのような餌をどれくらい与えているのか?」そして、親はヒナの成長に合わせて与える餌を工夫していることを発見します。人の暮らしのすぐそばに野生の生きものたちの暮らしがあり、誰にでも新発見のチャンスがある!と思うとワクワクします。

  お薦め度:★★★  対象:研究って敷居が高そう…と思っているひと
【和田岳 20260625】
●「アオバズクの食卓」みぞたひろみ著、福音館書店たくさんのふしぎ2026年5月号

 日本に夏鳥として渡って来て繁殖するアオバズク。フクロウ類の中でのアオバズク、そしてその繁殖生態を紹介しつつ、メインのテーマはヒナに与えるエサ。 著者は、ヒナに与える前に解体した昆虫の残骸を集めて、エサの構成とその季節変化を調べ、さらにライトトラップで採集した昆虫の構成と比較する。その結果、興味深い季節変化が見えてくる。
 きちんとした報告を読みたい人は、溝田ほか(2020)(日本鳥学会誌69:223-234)を参照のこと。

  お薦め度:★★★  対象:アオバズクとその繁殖について知りたい人
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