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本の紹介「アフリカにょろり旅」

「アフリカにょろり旅」青山潤著、講談社、2007年2月、ISBN4-06-213868-9、1600円+税


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【萩野哲 20070815】
●「アフリカにょろり旅」青山潤著、講談社

 著者はウナギの生活史解明で著名な東大・塚本研に席を置く院生(当時)で、ウナギ属全18種を集めるべく世界中を股に架けて17種を手に入れ、とうとう最後の1種“ラビアータ”を採集する目的でその産地であるアフリカに赴いた。本書はその時の苦労話の記録である。時には劣悪な交通手段や宿泊施設を嘆き、時には体力の限界に負けそうになりながら、最後には目的の“ラビアータ”を手に入れる。同じような過酷な野外調査を行った経験がある研究者には共感を呼ぶところがあるだろう。しかし、全体的に軽く、図も乏しい。これだけ苦労して得た“ラビアータ”の写真が1枚も入っていないとは何たる態度!!

 お薦め度:★★  対象:好奇心旺盛な人

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