近頃の自然史博物館

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2001年12月

2001/12/31
 今日がほんとの仕事納め。でも、仕事はさっぱり片づかず。今年中という約束の原稿だけを処理してしまうことに。明日一日休んで、明後日はまたくるから、別に正月って感じはないなー。でも、電話はかかってこないし、会議もないし、昼間っから仕事が片付けられるのはありがたい。暖房が入らなくて寒いけど…。

 ウイルスメールは、来ませんでした。こんな日は久しぶり。


2001/12/30
 今日も朝から標識調査です。おかげで仕事納めの後の方が、出勤時間が早くなっています。さすがに今日は他の学芸員は見かけません。と思ってたら一人きた。

 ウイルスメールは、1通。さすがに収束してきました。数えるのも今年限りにしよう。

2001/12/29
 昨日で仕事はおさまったはずですが、今日も仕事。毎年年末恒例の標識調査。その合間に年内に片付けたい仕事をいろいろとこなしています。お客も二人いたし、とても仕事がおさまったとは思えない。
 他にも4人ほど学芸員が顔を見せていました。今日、下手に家にいると大掃除を手伝わされるからかもしれません。

 ウイルスメールは、2通。

2001/12/28
 今日で仕事おさめ。午前中は、ミュージアムショップの棚卸しをしていました。2階の在庫などは数えてあったし、本関係は昨日数えたし、残りはわずか。のはずが4-5人がかりで午前中いっぱいかかってしまいました。細々と品数が多いし、思いもかけない場所に隠されていたりするし。なかなか手強いです。
 で、午後です。昔は午後からは帰っていたというけど、今は午後5時まできちんと仕事をしています。実に当たり前のことですが。それどころか、午後2時から始まった今年最後の学芸会議は、途中で飲み物や食べ物を補給しつつ、終わったのは午後10時。えんえん8時間の長丁場でした。最初から最後までずーっと同じテンションでしゃべっていたS学芸員は偉い。

 ウイルスメールは、2通。

2001/12/27
 今日で、今年の博物館の開館はおしまい。寒い一日でしたが、冬休みだからでしょうか。けっこう人の入りもあり、ミュージアムショップの売り上げもありました。正月休みを減らして、開館したらもっとショップはかせげるような気がします。
 で、閉店後、本の在庫チェックをしました。それから今年の本の売上を集計しました。4月27日に情報センター及びショップが開店してから約8ヶ月。一般書関係のデータは以下のようになりました。
 ●仕入:37出版社から、330タイトル、1901冊
 ●売上:248タイトル、1234冊
 ●在庫(12月末時点):256タイトル、667冊
当初予想よりも取り扱ったタイトルは大幅に増えました。思ったよりもよく売れたし、回転したと思っているのですが、普通の本屋と比較するとどんなもんなんでしょう?
 ちなみに売上冊数ベスト10は以下の通り。
1位:「草をしとねに」小学館(90冊) →明らかに「牧野富太郎と植物画展」のおかげです。
2位:「カラー自然ガイド 人里の植物 II」保育社(37冊) →「牧野‥展」でも売れましたがその後もコンスタント。
2位:「ジュニア図鑑 27 きょうりゅう」保育社(37冊) →これはほんとにコンスタント。
4位:「カラー自然ガイド 人里の植物 I」保育社(34冊)
5位:「カラー自然ガイド 野山の木I」保育社(33冊)
6位:「カラー自然ガイド 野山の木II」保育社(30冊)
6位:「植物一家言」北隆館(30冊) →これも「牧野‥展」のおかげ。
8位:「新・神戸の自然シリーズ4.神戸の海藻」神戸大学内海域機能教育研究センター(23冊) →これは意外。某サークルのメンバーがこぞって買ったらしい。
8位:「コンパクト版1 原色牧野日本植物図鑑1」(23冊) →これも「牧野‥展」のおかげ。
8位:「発見シリーズ7 恐竜の本」岳陽舎(23冊) →これは9月以降に取り扱ったのに、ここまで食い込みました。このシリーズは全般に好調で、来年は上位を独占するかもしれません。
 というわけで、「牧野‥展」の影響が大きいのが目立ちます。一方で、6月までに仕入れたのに1冊も売れなかった本が、24タイトル。高い図鑑や少し難しそうな読み物系はともかく、「たくさんのふしぎ傑作集 ヤマネはねぼすけ?」(福音館)がまったく売れなかったのは意外でした。かわいいのに…。

 ウイルスメールは、22日は0通、23日は1通、24日は4通、25日は3通、26日は2通、そして今日は2通。

2001/12/21
 フィールドに調査に出かけるつもりが雨で挫折。急遽、休みにして博物館で仕事。結局、一日原稿書きに追われました。

 ウイルスメールは、一昨日は2通、昨日は4通、今日は3通。このコンスタントさはなんだろう?毎日同じ人からでもないし‥。

2001/12/18
 情報センターのコンピュータ端末のハウジングがやっと完成しました。今までのとの違いは、アームが付いていて(少しやけど)動かせることと、何よりキーボード+マウスが下に格納されていること。何のためかと言えば、エキスパートモードと称するのが使えるようになるのです。要は、博物館の標本データベースと図書データベースにアクセスできるようになります。といっても、まだ準備ができていないので、エキスパートモードは2月スタートの予定。これでようやく情報センター完成って感じです。
 ところで、このコンピュータのアームはやけに華奢な感じ。取り付けてるときに尋ねたら、充分丈夫と主張していましたが、きっとすぐに壊れるに違いない。

 ウイルスメールは、昨日は4通、今日は3通。

2001/12/16
 ウイルスメールは、一昨日の前が4通、一昨日は2通、昨日は3通、今日も3通。

2001/12/12
 今日は、博物館の高校の先生相手に研修をしていました。午前中は植物園で鳥をみつつ、果実と鳥の糞を採取。午後は室内で、採取した果実を種子の標本にして、採取した糞を洗って種子を取り出し、標本と比較して同定。あんまり糞は多くなかったけど、手頃な時間に終わってくれました。種子標本作りはけっこう気に入っている人も多かったような。
 と一日がかりで研修をしている一方で、博物館の別働隊は、大阪市の某所から大量の事務機器を運んできていました。なんでもとある事務所が閉鎖(移転だっけ?)される際に大量のいらないものがでたとか。いわば大型ゴミを喜んでもらいに行ったわけです。もらってきたのは、机に椅子にスチール棚、テーブルにキャビネットに‥。大型ゴミとは言え、いずれもとてもきれいです。これで剥製を入れる場所も少しはできたし、収蔵庫で使う作業机も確保できたし。まるで予算がなかったのでありがたや。

 今日のウイルスメールは、3通。

2001/12/11
 今日は、夕方から会議。情報センターがオープンして以来、月曜以外の日に日中会議ができなくなりました(情報センターに一人張り付いていなくてはならないから)。で、とうとう夕方に会議をすることに。午後4時半にはじまって、午後8時前まで。
 定例の会議以外にこの季節にやる会議といえば、来年度の普及行事の会議です。来年度だから、再来年の1-3月までどんな行事をするかを考えることになります。鬼が笑うどころではない感じ。

 ウイルスメールは、土曜3通、日曜3通、月曜6通、今日が3通。なぜ月曜に多くなる?

2001/12/8
 特別展「親子で遊ぶ木とのふれあいワールド」がはじまりました。出だしは好調で、大量の子ども達が敗って遊んでいます。木の球のプールでカギをなくしたとか(これは確かに見つからないかもしれない…)、かんなくずのお風呂に潜ってたら上から他の子が飛び込んだとか(風呂に飛び込むな!)、木で組み立てた家の屋根に登ったら屋根が落ちて中にいた子にぶつかったとか(屋根に登るな!)。トラブルはいくつかあったものの、おおむね好評のようです。
 驚いたのは、かんなくずのお風呂。まだ初日だって言うのに、もうペッタンコになっています。みんなでおもしろがって、どんどん裂いていって紐状にしているようで。そんなに熱心に裂かなくていいのに…。このかんなくず、予備はあるのですが、それも限りがあります(これがけっこう高価)。いつ新しいのを投入するのか、決断が難しそうです。誰かタダで提供してくれないものでしょうか?

2001/12/7
 明日からの特別展「親子で遊ぶ木とのふれあいワールド」のアルバイトの研修がありました。でも研修は他人任せにして、展示物で遊んでいました。坂を下りていく木のおもちゃと、それなりに大きな家を組み立てられる積み木(ってゆうか組み板?)がおもしろいです。

 ウイルスメールは、昨日6通、今日5通。

2001/12/5
 今週の土曜日から、また次の特別展がはじまります。今度は「親子で遊ぶ木とのふれあいワールド」といいます。タイトル通り、親子連れがメインターゲットらしく、木で出来た遊び道具がいろいろ置いてあります。小さめの卵くらいの木の玉がたくさん入った木のプールとか、かんなくずでいっぱいのお風呂?(木の香りがよいです)とか、大きな積み木みたいなの、木で出来たいろいろな立体パズルとか。子どもが遊び始めたらなかなか帰らないかも。
 その他に前半部分には、いろいろな木の造形物も展示してあります。木で出来たデフォルメされた鳥がけっこうあって、なかなか楽しい。木で出来たランプなんかもあるし。木という素材を使った造形に興味がある方も楽しめるんじゃないかと思います。
 今回の特別展は、アルバイトの手配を少ししただけで、とくに担当はなし。楽です。

 今日のウイルスメールは5通。

2001/12/4
 今日のウイルスメールは5通。

2001/12/3
 あいかわらずウイルスメールが大流行。昨日は6通、今日は7通。個人のアドレスにはあまり多くなくて、館の公用アドレスにたくさん送られてきます。処理が面倒。と書いている間にも、さらにウイルスが3通。今日は合計10通になりました。ぜんぜん減ってない。

2001/12/2
 来年のワールドカップの予選の組分けが決まりました。そんなことは博物館になんの関係もなさそうですが、実はとっても関係があります。なんせ博物館は、ワールドカップの会場の一つでもある長居公園の中にあります。それでも関係なさそうに思うかもしれませんが、なんと噂では長居の陸上競技場で試合がある日は、長居公園はフーリガンを警戒して厳戒態勢になるそうです。自然史博物館も臨時休館するらしい。ってゆうか、フラフラと博物館に来れるかどうかもあやしいらしい。それでも取り立ててフーリガンが問題になりそうにない試合だったら、そんなにピリピリしないかも、という話でした。
 で、抽選の結果どうやったかというと、長居で行われる予選試合は、日本vsチュニジアと、イングランドvsナイジェリア。日本vsチュニジアは大丈夫そうやけど、イングランドvsナイジェリアとは(イングランドvsアルゼンチンやなかっただけ少しましやけど)。イングランドと言えば、フーリガンの本家本元。その上、F組は一番シビアな組なので、フーリガンも気合いが入ってるに違いない。これは、試合当日だけでなく、2-3日前から長居公園は立ち入り禁止か?? 運が良ければ(悪ければ?)、本場フーリガンが暴れるのを生で見られるかも…。

2001/12/1
 近頃、ウイルスメールが大流行です。以前から、日常的にウイルスメールが来ていましたが、この数日の増加ぶりには驚きました。一昨日が5通、昨日が20通、今日が6通。これでピークが過ぎたのならいいのですが。
 慣れたもので、訳の分からない添付書類は開かずにさっさと捨てるので、ウイルス被害はないのですが、さすがにこんなに多いと面倒になってきました。その上、ウイルス付きの添付書類と一緒に必要な添付書類まで捨ててしまったり。これもある意味、ウイルス被害かも‥。

2001年11月

2001/11/30
 今日は、きしわだ自然資料館に借りていた剥製を返しに行ってきました。なんと8-9月に開催した特別展「レッドデータ生物」で借りたっきり、返してなかったんですね。運んでくるときは、運送業者に美術梱包で運んでもらったのですが、返すときに業者に頼む予算がなく、自力で梱包して、自前で調達したトラックで運びました。こんなこともあろうかと、運んできたときに運送業者の人が使った木枠や梱包材料を丸ごと置いてもらってあったので、梱包し直せば大丈夫。と思ったけど、3人がかりで梱包と積み込みに2時間もかかりました。トラックで運んで往復3時間。向こうで梱包を解いて、展示室に運び上げて1時間。全部で6時間、一日仕事でした。
 ちなみに運送業者は、作業する人だけでも6人がかりで丸一日かかってたから、こっちの方が効率的だったかも。

 とにかく無事に運び終えてホッとしました。傷めたらどうしようと思うと、なかなか気を使う作業です。これで終わったかと言うと、借りていた剥製の内、返したのは実はオカピとジャガーだけ。大物のベンガルトラはまだ返していません。単純に一度にトラックに乗らなかったのと、大物なのでちょっとためらったのと。幸いなことに、ベンガルトラは運ばずに済むかもしれません。別にもらうわけではなりませんが。


2001/11/28
 明日は年に一度の研究室の掃除の日です。床を剥離剤というので洗って、ワックスをかけます。昨年は情報センターオープンの準備で忙しく、結局掃除しなかったので、2年ぶりという事になります。さて、掃除自体は学芸員がやるわけではないのですが、掃除できる床を用意するのは学芸員です。というわけで、研究室内の床に置いてある荷物を、片付けるor捨てるor掃除しない場所に移動させる必要があります。さらに動かせるテーブルやコンピュータラック等を廊下などに放り出します。2年分の荷物がたまっているので今回は大変です。
 夕方から作業を始めて、午後5時半頃には、動物研究室の片づけはおおむね終わりました。地史研究室と第四紀研究室も完了したもよう。動物研究室と第四紀研究室はかなり片付けるので、掃除する床面積がたくさんあります。植物研究室ももう作業は終わったようですが、あまり掃除する床面積はありません。昆虫研究室にいたっては、まだ何にもしていない…。明日の午前9時までは、まだ15時間以上あるからだそうです。
 手の空いたメンバーで、生物実験室と外来研究室の荷物を廊下に出して、午後6時半に作業は完了。明日は、ワックスが乾く夕方まで研究室には入れません。夕方の最初の仕事は、出した荷物を戻すこと。めんどくさい。

2001/11/26
 特別展「からだ・ふしぎ発見」の撤収が始まりました。ってゆうか、おおむね一日であっという間に終わりました。プロは仕事が速い。

2001/11/25
 特別展「からだ・ふしぎ発見」が終わりました。さっぱり人が入らないと思っていたのですが、総入場者数は2万人弱。一日平均にすると約440人。意外と入っているのが不思議です。といっても内訳は、約84%は無料入場者。要するに小中学生の遠足でたくさん入ってくれたようです。
 ちなみに最後の最後になって、入場者から鋭い指摘があって展示の間違いが発見されてしまいました。プラスティネーションのコーナーで、「矢状断」と「前頭断」の説明が入れ違っていました。それが指摘されたのが、24日の夜。結局手直しする暇がありませんでした…。

2001/11/21
 今やってる特別展「からだ・ふしぎ発見」は、11月25日で終わります。終わったと思ったら、今度は12月8日から特別展「木とのふれあいワールド」が始まります。今日は、次の特別展のアルバイトの出勤表を作成していました。予算など諸般の事情を考えつつ、それぞれの人の都合のいい日に割り当てて行きます。条件がいろいろあるので、これがなかなか難しい。

2001/11/20
 昨日の夜、博物館の裏に”捨てネズミ”がありました。引き出しが6つ付いたプラスチックの衣装箱みたいなのの中に、ハツカネズミが10-20匹ずつ5段に入っていました。合計100匹近く!一番上の引き出しには餌が入っていて。置き手紙はなかったけど、この子たちを育ててやってくださいってわけでしょうか。白地に黒い大きな斑点のあるホルスタインのようなマウス達です。
 はっきり言って博物館としては迷惑です。生きていても死んでいても飼育個体はいりません。野外で採集して、採集日と採集場所がわかっていれば欲しいですが。
 なんて無責任で、手前勝手な奴だ!と腹を立てても仕方がないので、処分を考えなくてはなりません。ネズミ担当の学芸員が知らんふりをしていたら、いつの間にかペットショップが引き取ってくれることになりました。ヘビなどの餌用に売るんでしょうか。
 というわけで、ネズミが増えて困ったら、博物館の裏に捨てずに、ペットショップに引き取ってもらいましょう。などと書いたら、今度はペットショップが迷惑するのか?

2001/11/15
 近頃、原稿書きにいそしむ毎日でした。今日、某日本野鳥の会の会報への原稿を仕上げて、一段落。締切を5日しか破ってないので、大変優秀と言えるでしょう。13日には、文部科学省の科研費の申請書類が完成。これも締切を5日しか破ってない!さらに9日には、近畿の鳥のレッドデータブックの担当部分の原稿が一応完成。
 中でも感慨深いのは、レッドデータブックでしょうか。近畿の鳥のレッドデータブックを作ろうと、「近畿鳥類レッドデータブック研究会」ができたのが1994年春。ちょうど博物館に就職した時でした。何もわからないまま事務局を引き受けて、もう8年になります。原稿が一応あがったと言っても、まだまだ膨大な校正があるし、あとがきも書かなあかんけど、今年度中の出版は間違いないでしょう。なんと8年がかりでようやく完成という大作です。ずーっと気がかりだったので、ようやく肩の荷が下りた気分。でも、出版したとたんに、改訂版に向けての作業が待ってるのかな…。
 科研費の申請はもちろんのこと、こうした執筆活動も学芸員の仕事の重要な一部なんでしょうね。館報に業績として載せるんやから。まあ、仕事と思わなければ、こんな面倒な原稿を引き受けることもないし。とにかく今は、原稿から解放されて嬉しい。

2001/11/3
 昨日から3日間、博物館で日本花粉学会大会が開かれています。こういったイベントがあると、普段は博物館にこない人がやってくるので、ショップにとってはありがたいです。売れ行きがよくなるだけでなく、普段はあまり売れない商品が突然大人気になったりします。今回は、当然のように花粉関連書籍が飛ぶように売れました。ありがたやありがたや。

2001年10月

2001/10/31
 偶数月の月末は、ショップの本の在庫確認日です。今期の結果は、

●2001年9月〜10月(4月は27-30日の4日だけ)
 仕入:123タイトル、464冊
 売上:136タイトル、347冊
 在庫(期末):203タイトル、599冊

となりました。前期や前々期と比べると、
・仕入は、タイトル数はほぼ横這いで、冊数は前期より減少
・売上は、タイトル数は順調に増加だが、冊数は前期より減少
・在庫は、タイトル数と冊数ともに増加
というわけで、取り扱っているタイトルはどんどん増えています。以前は常時100タイトルほど扱っていたけど、今はなんと200タイトルもの在庫があります。一方で、売れ行きは悪くなってるような…。


2001/10/25
 昨日の続き。受入票や標本データに不備があったのを、寄贈者に問い合わせる。さらに、受け入れた標本の内、すでに仮剥製・本剥製になっているのの登録作業。登録番号を振って、標本台帳に記入して、標本ラベルを作りました。この後、薫蒸して、収蔵庫に片付けるという作業が残っているけど、それはまた今度。
 てな作業をしていると、また受入作業をしていない標本が発掘されたり…。先は長い。

2001/10/24
 今日は昼間はフィールドに調査に行って、夕方からたまっていた標本の受入作業をしました。本来なら標本を寄贈・採集したときに受入作業をすべきですが、この半年ほど忙しくて、ずーっと放ったらかしになっていました。たまりにたまった標本は(ただし今日は鳥だけ、哺乳類はまた今度)、35件で約100点。実働で6時間ほどもかかってしまった…。
 手順としては、まず入手した日のリスト(さずがにこれだけは作ってある)を見ながら、冷凍庫から死体を引っ張り出す。さらにあちこちに分散している入手時点のメモの類もかき集める。で、おおむね入手した順番に受入票を作成(受入番号を付けて、入手日、受入内容、受入先などを書き込み、さらにメモや地図などを添付)。そんでもって、死体を包み直して、外側に受入番号と中身を記入。さらに皮むきの時のために皮むき記録ノート(仮剥製を作成したときの日付、計測値、外部や内部の状態などを記録しておくノート。当然、種名・採集地・採集日・採集者・受入番号・登録番号も記入)を作成。で、死体は冷凍庫に戻して、冷凍庫の扉に張ってある在庫表(とでも言うのだろうか?)に記入。
 あーめんどくさかった。これからは、ためずにこまめに受入作業をしておこうと固く心に誓いました。この誓いは、ほぼ毎年更新されますが…。というわけで、受入はしたわけですが、手順の大部分で死体と書いてあるように、受け入れた約100点の内、ほぼ半分は標本ではなく死体です(今回はたまたま50点ほどの仮剥製が寄贈されたから死体の割合は約50%やけど、通常は入手するのはほぼすべて死体)。これからさらに面倒な皮むき作業が待っています。頭が痛い〜。

2001/10/23
 今日の午後、近所の小学生が総合学習の相談に来ました。小学3年生くらいが約30名。先生に引きつられてやってきて、約1時間、昆虫・植物・魚・鳥について質問をして帰っていきました。学芸員4人がその間つきっきり。まあ楽しいけど、これが毎日で、一日に何件もあるようになると大変だなぁ、という感じです。
 もちろん事前に先生との打ち合わせがあって、こちらがどこまで対応するかを相談して決めています。まだ総合学習は本格化していないので、希望があれば1校1校にかなり丁寧に対応しています。これが来年度以降、希望が増えてきたら、そんなに丁寧な対応(たとえば1校に学芸員が4人も出ていくといった)はできなくなるかもしれません。下手をするとこちらの都合がつかなくて断ることになるかも。早い者勝ちって事になるんでしょう。

 ちなみに今日尋ねられたのは、大和川にはどんな鳥がいますか、という質問。楽勝です。自分のサイトを見せて、少し解説しただけ。

2001/10/22
 今日は、月曜日。博物館の展示はお休み。でも、職員は出勤しています。ただし土日に出勤した職員は除く。
 昨年度まではそうだったのですが、この4月に情報センターがオープンして以降、月曜に会議が入るようになりました。なんせ展示がオープンしている日には、新館の情報センターと本館の普及センターに学芸員がそれぞれ当番制で張り付いていなくてはなりません(入館者の質問などに対応したり、ショップで販売をしたりするため)。昨年度までは、当番は普及センター1ヶ所で、他にも職員がいたので、平日の会議の間くらいなら留守もできたのですが、今年度からはそうもいかなくなりました。
 土日が出勤に当たって、さらに月曜も会議となると、いったいいつ休むんだといった感じです。とくに野外での普及行事の翌日は辛い。と、年寄りの学芸員が言ってます。

2001/10/20
 10月6日にオープンした特別展「からだ・ふしぎ発見」は、順調です。とりたててトラブルもないという意味で。観覧者数は、あまりのびてないようですが…。もしトラブルが起きたら、3番目の優先順位で呼び出されることになっています。
 で、今日、トラブルで呼び出されました。”人体のプラスティネーション標本に!”というので、行ってみると、ケースの中にクモが入っていました。どこから入ったか知らないけれど、ハエトリグモが1匹。まあ網を張るクモでもないので、自分で出ていくのを待つことに。というわけで、特別展は、相変わらず順調です。

2001/10/17
 15日から博物館の集会室で、「種子散布研究会」の研究集会が3日連続でありました。ちょっとした学会の大会のような感じです。北は北海道から、南は九州まで、日本各地から研究者が集まってきてにぎやかでした。種子散布の研究をしているわけではないものの、ヒヨドリのことを少し調べているので、話題提供程度に話をしました。
 それだけではなく、会場を提供したので、会場運営関連も担当でした。機材を用意して、飲み物を準備して、ゴミを捨てて。コピーだ、ホッチキスだ。こんなに小規模でもけっこう忙しい…。
 最終日には、みなさんけっこうミュージアムショップでおみやげを買って帰ってくれました。なぜか売れたのは、日頃あまり売れない物ばかり。研究者って変人なんだな、と妙に納得しました。アノマロカリスのブローチを嬉々として買ってくれたYさんは、その筆頭でしょうか。

2001/10/16
 友の会の会員のみなさんのお手元には、そろそろ10月号が届いた頃です。ところが重大な間違いが発見されたので、この場を借りてお知らせしておきます(何人に伝わるかは謎ですが…)。

●11ページの「博物館行事のご案内」の11月の科学映画会のタイトルが間違っていました。
 <誤>:「虫の一生」(18分)
 <正>:「生物のつながりと食物連鎖」(17分)

「虫の一生」は、12月の科学映画でした…。

 Nature Studyの編集は、学芸員が交代でやります。近頃は、4年間にわたって年に3回の編集がノルマです。その4年間が過ぎると、年季が明けて、再び年季奉公に突入するまで、解放されます。この10月号の編集担当は私で、この編集をもって年季明けでした。最後の編集で、今までで一番はっきりしたミスをしてしまった…。

2001/10/9
 6日には「からだ不思議・発見」展が無事にスタートし。またこの週末に京都大学であった日本鳥学会大会もようやく終わり。なんか久しぶりに、少し一息つく時間ができた感じです。思わずものすごく忙しかったこの一年半を振り返ってみました。

●昨年度:今年の4月にオープンした情報センターの展示の準備に追いまくられる。5月頃から10月頃までは、展示のための調査のためにひたすら大阪府下のあちこちに行きました。間にはさまった8月には、友の会合宿やドキドキシリーズなどの行事の嵐がありましたし。また昨年度からは、中高生向けにジュニア自然史クラブも始めました。野外調査が一段落した11月頃からは、今度はコンピュータコンテンツの製作や、展示のレプリカのダメ出し、展示パネルの原稿書き&校正に追われる。この頃は、4月になって情報センターさえオープンすれば、暇になると信じていました。
●4月:とにかくオープンにこぎつけるために、今までで一番忙しい状態が続きました。コンピュータコンテンツの仕上げに、展示の仕上げ。時間はないのにやることは盛りだくさん。
●ゴールデンウィーク:なんとか情報センターオープン。でも、出だしはトラブル続きで、さらには新たなミュージアムサービスの運営などもあって、ゴールデンウィークは情報センター一色。新たな仕事として、本屋の経営が加わる。
●ゴールデンウィーク明け:1週間対馬に行ってきました。友の会合宿の下見ですが、これが唯一に近い休みでした。
●5月後半から6月初め:情報センターのコンピュータコンテンツの充実のための作業をいろいろ。まずは、リンクエラーの訂正。慌てて作ったので、全然違う画像へリンクが張られていたり。いろいろとミスが目に付いたので。さらにはデータベースの公開へむけて、標本DBや観察情報DBを整えるのに時間がかかりました(ちなみにDBの公開は諸般の事情でまだ実現していません…)。同時に夏の特別展「レッドデータ生物」の準備にもかかりはじめました。解説書(及び展示)の構成を固めて、執筆分担を決めて、自分の担当部分の原稿書き。
●6月後半:夏の特別展「レッドデータ生物」の準備が本格化。自分の担当部分の解説書の原稿書き、に加えて編集担当なので、他人の原稿へのダメ出し(ってゆうか、かなり書き改めたりして)。さらに7月スタートの「環瀬戸生きものマップ」に向けて、申込者の名簿作成と登録作業。
●7月:とにかく「レッドデータ生物」展の準備一色。解説書の原稿を書いて(自分のも他人のも)、編集・割り付け、さらに入稿・校正。借りてくる標本の手配。展示の配置・構成を決めて、担当部分のパネル原稿の作成。この頃は、特別展がオープンすれば、暇になると信じていました。
●8月:まずは「レッドデータ生物」展をオープンにこぎ着ける。あとは普及行事の嵐。泊まりがけや複数日の行事を含めて、行事が7つ。この頃は、9月になれば、暇になると信じていました。
 で、9月になったけど、あいかわらず行事は6つもあり、行事の下見もあるし。忙しくて後回しにしてきた仕事がいろいろ。その中には原稿の締切が4つ。その上、「からだ・ふしぎ発見」展の準備まで加わってくる。誘致展というのがこんなに面倒とは思いもしませんでした。まあ面倒な事の大部分は他の学芸員にふったのですが…。

 というわけで、1年半ぶりにようやく少し時間ができた感じです。今月中に絶対しなくてはならないことと言えば、原稿が2-3本、講演が1つ、行事が2つ。楽勝な感じ。
 あとは、たまりにたまっている寄贈標本の受入&皮むき、情報センターの展示の手直し(羽サンプルの修繕・追加)・コンピュータコンテンツの充実(画像の追加、リンクエラーの訂正、DBの整備、分布図の新規作成・更新、検索コンテンツの追加)、ホームページの更新、図書関係の作業、行事の報告書の作成…。ほんとに時間ができたのかな‥?

2001/10/5
 明日の「からだ不思議・発見」展のオープンに向けて、スタッフの研修をしました。昨日教わったことを、偉そうに解説しました。コンピュータ関係など、操作できる部分が多いので。さらにコンピュータソフトもWINDOWSからそのまま立ち上がっているだけなので。その気になればいろんなことが出来てしまいます。何か起きたときの対処の仕方を説明してまわった。という感じでした。
 まあ、手に負えなければ学芸員を呼んでもらうしかないのですが。
2001/10/4
 「からだ不思議・発見」展の準備がほぼ完成。今日は、使い方も教わりました。電子認証の類では、アイリスパスと顔認証がなかなかおもしろい。あとは、京都大学霊長類研究所のチンパンジーのアイちゃんのやってるコンピュータソフトが妙にもりあがる。
 スタートボタンの丸い輪を押すと、画面のあちこちに数字が6つ現れます。これを小さい順に押さえていくだけ。ただし最初の一つを押さえると、残りは白い四角に変わってしまうため、あとは記憶がたより。これを5問やると、正解率と反応時間が示されます。となりにはアイちゃんの成績も出てくるのですが、正解率はともかく、反応時間でアイちゃんに勝てない。何度も試しましたが、正解率と反応時間の両方でアイちゃんに勝てた試しがない〜。他の人の結果を見ると負けてないので、ヒトとしてはなかなかいい成績だと思うのですが…。
 あと”活齢くん”(かつとしくん)というのも機会があればやってしまう。ようは体脂肪率計です。ただし、慎重・体重をはじめ、朝食をとるかとか、毎日の運動量、はては血中のコレステロール値・中性脂肪値まで質問してきて、それに体脂肪率を加えて、肉体年齢を示してくれます。それもちゃんとプリントアウトまで出てくる。判断のプロセスがまったくわからないので(説明のパネルもない)、四柱推命とかの占いをしてるのと大して変わりませんが…。
2001/10/3
 「からだ不思議・発見」展の展示物はちゃくちゃくとセットされ、あとは微調整と、一部のコンピュータ機器やモニター関係を残すくらいになりました。まだオープンまで3日もあるのに、早いものです。
2001/10/1
 「からだ不思議・発見」展の展示物の納入が始まりました。とりあえず壁類や台など大きなセットが到着したもようです。時々見に行くとちゃくちゃくと壁ができつつありました。今の段階では、とくに何にも手伝わなくても、誘致展なので、業者が全部やってくれます。展示物を並べだしたら、細かいことに色々口を出さなくてはならないそうです。それでも作業をやらなくてはならないわけではないのですが、館にいて見張って(?)いなくてはならないのが面倒です。出かけられない〜。

2001年9月

2001/9/30
 今日は行事のはずが、昼前から雨という天気予報だったので、中止に。朝方、中止を確認して、そのまま寝てしまい、昼になってようやく博物館に出てきました。まあ行事さえなければ、休みの日だったわけで、別に博物館に出てこなくてもいいんやけど。なぜか来てしまう。来たら来たで仕事をしてしまう。休みなのか出勤日なのか、よくわからない一日。
 他の行事担当者はと言えば、主担者は中止に気付かずに集合場所にくる人がいないか確認のために集合場所へ。他の担当者は誰も博物館には来なかった。きっと夕方まで寝てたに違いない。


2001/9/29
 今日は、次の特別展に向けてネイチャーホールの配置替えをしました。今度の特別展は、ショーウィンドウもケース類も何も使わないので、上手に隠さなくてはなりません。可動の壁を並べてショーウィンドウを隠して、さらにケース類の隠しをつくる。で、ケース類を隠しに並べる。
 途中で、ぜーったいに隠しに入りきらない〜。と思ったけど、意外なことにちょうど、通路を維持して入りきりました。これが入りきらなかったら、旧特別展示室とか地下の収蔵庫に逃がすという大作業が待っていたのでホッとしました。
 今回は誘致展なので、あとは業者が搬入して、セットしてくれるのを待つだけ。そのはず。たぶん。

2001/9/26
 今日は、特別展「レッドデータ生物」の展示のために借りていたワシントン条約物を、大阪市内の某施設に返しに行ってきました。実は、借りる期限が今日までなのをうっかり忘れていて、相手方から催促の連絡を受けて、ようやく思い出して、慌てて返しに行った、という顛末。片付けるのは覚えていたけど、それを返すのがいつかはまるで思いつきませんでした。催促がなければ、ずーっと忘れてたかも…。

 あと返却してないのは、きしわだ自然資料館のトラ・ジャガー・オカピ。これはもう少し先で許されるはず。また忘れてたらどうしよう‥。

2001/9/25
 きのうで特別展「レッドデータ生物」展が終了しました。ホッとしてるまもなく、2週間後からは次の特別展が始まります。その準備が、この金曜日(9/28)から始まるので、この3日で片付けなくてはなりません。
 とりあえず、今日中に担当部分の小物は片づきました。あとはジュゴンの全身骨格、トラ・ジャガー・オカピの剥製など大物が残っています。パネルもほとんどすでに片付けられたし。準備は大変やったけど、片付けるのはあっという間です。ちょっとむなしい感じ。

 夕方、人手があったので、勢いでジュゴンとトラ・ジャガー・オカピの大物も片付けてしまいました。これで片づけはほとんど完了です。あと問題は、天井から垂らしている垂れ幕をどうするかってことでしょうか。

2001/9/24
 ジュニア自然史クラブのミーティングという行事が館内でありました。午前中は、植物園で生きもの観察。午後は、昆虫の標本作製、ホームページ作り、そして鳥の皮むきの実演。というわけで、午後は鳥の皮むきの実演と称してヒクイドリの皮をむきました。
 一日前に冷凍庫からだして。解凍していたのですが、大きな鳥なので中の方はさっぱり溶けておらず、えらく手間取りました。指先は冷たいし、凍った肉の処理は力がいるし。疲れた。

2001/9/15
 今日は「博物館むかし・いま」というお題で、梅棹忠夫さん(元国立民族学博物館館長)と千地万造さん(元大阪市立自然史博物館館長)の対談がありました。一応、大阪市立自然史博物館50周年企画です。広報が足りなかったため、あまり盛り上がりませんでした〜。もし大勢の人が来て、講堂からあふれたらあかん!というわけで、講堂の前に大画面のテレビをセットして、講堂内で撮ったビデオをリアルタイムで流していましたが、まるで必要ありませんでした。
 対談の中身?まあ、対談とはあんなもんなんでしょうか。博物館や京都大学関連(二人とも京都大学理学部出身)の昔話が延々と続いていました。

 講堂の前では、1週間前に続いて、出店を開いて、梅棹さんと千地さん関連本を販売していました。二匹目のドジョウを狙ったのですが、見事に失敗。だいたい参加者が少なすぎます。ちなみに売れ行きでは、梅棹さんが千地さんに圧勝。梅棹さん本が10冊も売れたのに、千地さんの本は1冊も売れませんでした。

2001/9/9
 今日は特別展「レッドデータ生物」の普及講演会。水田環境の生きものの危機について、トンボ、魚、カエル、植物の4名の演者の講演がありました。なかなか興味深い話が聞けました(実際に聞いたのはカエルの話だけでしたが、たぶんそうに違いないでしょう)。聴衆も140名近く集まったし、まずまずの講演会だったと思います。
 唯一あせったのは、二人目の演者が到着予定の時間になっても現れず。講演開始15分前ぐらいにようやく到着したことでしょうか。仕方がないので、講演の順番の変更を打ち合わせていたところでした。何にせよ間にあってよかった。

 講堂の前では、出店を開いて、講演会に関連した本を販売していました。こういう時はよく売れます。さらにいつものミュージアムショップでも、驚くほど本が売れ。なんと今日一日で、50冊売れました。牧野バブル(「牧野富太郎と植物画展」の時に、ショップの売上が多かった時期を指す)の時でも、ここまで(私が仕入れた)本が売れたことはなかったと思います。
 在庫がなくなった本もたくさんあります。さっそく在庫を確認して、発注をかけなくてはなりません。

2001/9/8
 今日は自然史講座でした。お題は「近畿地方の鳥類のレッドデータブック」。なかなかむずかしげなタイトルでしたが、44人の方が聞きにきてくれました。小学生が4人来ていたのにはびっくり。きっと退屈したことでしょう。大人でもつらそうやったし…。
 ほんとはこの時期に出版されているはずだった「近畿の鳥のレッドデータブック」。その製作過程に考えたことを中心に、レッドデータブックの紹介、レッドデータブックの作り方、そして課題などを1時間半にわたってしゃべくりました。時間が余ると思ったら、超過してしまいました。
 前々回は、大阪市内の公園で繁殖する鳥。前回は、大阪府下で繁殖する鳥。そして今回は、まがりなりにも近畿地方の鳥を紹介しました。次回は、何をしゃべろうか。まさか、日本の鳥について、なんて事になるのでは…。

 とにかく自然史講座が終わってホッとしたとおもったら、今度は明日の特別展普及講演会の準備。担当は、講師の一人の接客ですが、本屋の若旦那としては、講堂前に出す出店の準備を。レッドデータブックや絶滅危惧生物、保全生物学、水田の生きもの関連の本を取りそろえました。ぜひ買いに来てください。

2001/9/7
 なんとか明日の自然史講座の準備が完了。今までの自然史講座は、手持ちのデータを駆使して。というか、とにかくデータや分布図を使いまくっての話でした。ところが今回は一転して、データなしのお話。だもんで、準備は驚くほど楽。実質1日ちょっとで準備完了。これからこういうやり方に変えようかな〜。
 とは言っても、7年以上にわたって関わってきた内容を話すので、準備期間は、7年以上とも言えるのですが。

2001/9/1
 今日は博物館実習の担当でした。3人の大学生を相手に、標本の受入と標本台帳について、偉そうに語り。両生類・爬虫類・哺乳類の台帳を渡して、データベースに入力してもらいました。今回の3人は、なかなか優秀でした。一人エクセルをよく知ってるのがいて、コピー&ペーストのやり方をはじめ、エクセルの使い方を他の二人に教えてくれたので、とってもらくちん。ありがとねー。

2001年8月

2001/8/31
 月末です。偶数月の月末は、ショップの本の在庫確認日と勝手に決めています。大量の在庫をかかえる余裕はないし、かといって売れる本をかかえてないと売れない。というわけで、どんな本をどれだけ発注するかには気を使います。で、頻繁に在庫確認をしてるのですが、2ヶ月に一度は、その期間にどの程度仕入れて、どの程度売り上げ、どの程度在庫を抱えているかをチェックすることにしました。その結果を、前期と合わせて紹介すると、

●2001年4月〜6月(4月は27-30日の4日だけ)
 仕入:133タイトル、433冊
 売上:62タイトル、175冊
 在庫(期末):112タイトル、258冊
●2001年7月〜8月
 仕入:117タイトル、721冊
 売上:110タイトル、481冊
 在庫(期末):151タイトル、498冊

となっています。当初考えていたよりも、よく売れるし、同時に取り扱いタイトル・冊数ともに多くなっています。それも、だんだん規模が拡大しているようで、これからどうなるかちょっと不安です。あんまり在庫を増やさないようにしないと…。
 けっこう厳選した本を置いていますが、だいたい常時100タイトルほど扱っています。自然史関係の本に関しては、そんじょそこらの本屋はもちろんのこと、大阪で言えば、紀伊国屋や旭屋には負けていない品揃えだと思います(どちらも近頃自然史関係の本の品揃えが貧弱になりましたから。でも、ちょっと悔しいけど、ジュンク堂には負けてる)。
 というわけで、博物館にお立ち寄りの際には、ぜひ本屋をご利用ください。また取り寄せて欲しい本があれば、言ってください(友の会会員は5%OFFです。北隆館の昆虫大図鑑全三巻なんかだと、5%は大きい!)。あと、”売れそうな”自然史関係のいい本があれば、ぜひご紹介下さい。


2001/8/30
 現在開催中の「レッドデータ生物」展への出演が、昨日までで終わったニホンオオカミの剥製を、返却に行きました。朝の開館前に、ネーチャーホールからニホンオオカミを引っ張り出して、ニホンオオカミが入っていたケースを隠して、さらにニホンオオカミが抜けた場所に別のケースを運んできて。剥製を梱包して、出発。
 このニホンオオカミさんは、今度は9月1日から和歌山県立自然博物館で展示されるそうです。その後は、広島県の方に行くとか。ニホンオオカミさんの巡回興行はしばらく続くようです。

2001/8/29
 10月6日からはじまる誘致展「からだ不思議発見」の打ち合わせと、挨拶回りのために朝から名古屋方面へ。名古屋市立科学館へ行って、現在開催中の「からだ不思議発見」展を見て、何を持ってくるかなどをうち合わせ。さらに名古屋市立科学館に引き続いて出品物を借りる挨拶and/or交渉のために、岐阜県犬山市の京都大学霊長類研究所と日本モンキーセンターに。
 3ヶ所回って、話をして、それで日帰りなので、とても忙しかったです。名古屋名物の外郎はもとより、日本モンキーセンターで売っていた「ゴリラのはなくそ」という謎の土産も買えず。「ゴリラのはなくそ」というお菓子がどんな物なのかとても気になります。

2001/8/25
 今日は、退屈な退屈な行事、標本同定会です。今年は、昆虫や植物、岩石・化石、貝をはじめ、どの分野もあまり人が多くなかったようでした。例によって、脊椎動物の件数を数えると、哺乳類1件、鳥類4件、爬虫類と両生類はなく、魚類1件の合計6件。1997年の5件に続く少なさでした。
 哺乳類は、シカの頭骨で一瞬で判明。鳥は、羽が2件に日本画の鳥の同定と卵殻。日本画はジョウビタキ、卵殻はヒヨドリ、とこちらも一瞬で完了。鳥の羽の片方はドバトの尾羽しかわからず、これも一瞬で完了。でももう一方の鳥の羽は、なかなか難しいけれど、調べたら判明するというやりがいのある依頼でした。結局、判明したのは、シジュウカラの次列風切、トビの風切、ヨシガモの風切・雨覆、カルガモの尾羽、マガモの次列風切。なかなか勉強にもなりました。こういうのがあると嬉しいです。

2001/8/24
 で、今日は、拾ってきた物を整理して、展示を作りました。かつての特別展示室前に展示しているので、見に来てください。

2001/8/23
 というわけで、はるばる和歌山市片男波へ。海水浴場になっている場所は、すでに掃除されてゴミはなく。海水浴場のはずれで、ゴミをあさりました。思ったほど多くはなかったけど、担当分野ではイヌの頭骨やニワトリの胸骨を採集。

2001/8/22
 台風のおかげで、今日の行事は中止。ドキドキ中学生は、明日と明後日の二日でやることに。せっかく台風が来たのだから、台風一過の浜辺で打ち上げられた物(一般にはゴミと呼ぶ)を拾ってきて、展示を作ることになりました。どうなることやら。

2001/8/21
 台風11号が接近しています。大阪に来ないのかなと思ったら、やっぱり直撃に近いようです。午後2時に大阪府に強風と大雨の警報が出たので、博物館は急遽臨時休館になりました。でも、職員は帰ってはいけないらしい。
 台風は、予定よりもゆっくりしていて、明日の朝もまだ通過してそうにありません。仕方がないから、明日の行事は中止。明後日に調査に行って、その次の日一日で展示を作るというハードなスケジュールに変更。どうなるんだろう?

2001/8/20
 明後日からは、中学生対象の3日連続の行事が予定しています。初日に渓流に行って、調査して。残り二日で展示を作成。という企画でしたが、大雨が降れば、たとえ台風が通過していても、増水していて渓流の調査はできません。
 で、せっかく台風が来てくれたので、急遽予定を変更し、浜辺へ打ち上げられた物を拾いに行くことに。台風で、思わぬものが色々落ちているかもしれません。個人的には、南方系の海鳥が来ないかなー、と楽しみにしています。あとは、台風がさっさと通過してくれることを祈るだけ。

2001/8/17
 昨日と今日は、高校生対象の行事が館内で。大学生相手の博物館実習というのをしていますが(こちらは普及行事ではなく、大学のカリキュラムの一環みたいなもの)、それを高校生相手にもするという企画です。今日の午後は、特別展を見に行って、写真を撮って、ホームページ作りをしました。
 htmlをタグで打てる奴と、ほとんどキーボードをさわったことがない(ましてやHPはろくに見たこともない)という奴が混ざっていて、なかなか難しかったです。

2001/8/8
 今日から、6日ほど対馬へ行きます。主な目的は、友の会合宿という行事ですが、前後に休みをかましています。気分的には唯一の夏休み。対馬が大阪よりも涼しければいいのですが。

2001/8/7
 今日は、ジュニア自然史クラブの行事が館内でありました。「博物館で標本実習」と称して、昨年は哺乳類の皮むきをしました。なぜかけっこう受けたので、今年は哺乳類の骨格標本作り。やはり希望者がけっこういた。
 準備したのは、コウベモグラ、エジプトルーセットオオコウモリ(天王寺動物園より)、ムササビ、イタチ、テンの死体。午前中に皮をむいて、午後に煮て骨にする。と思いましたが、皮むきに時間がかかり、煮る時間が足らず、結局、昨年同様皮むきをしただけに近い。

2001/8/4
 何とか無事に特別展がはじまった。らしいです。例年なら、燃え尽きてて、特別展開始の日は昼過ぎまで寝てるのですが。今年は何の因果か、朝の早くから行事の下見にいく羽目に。とにかく眠い〜。
 下見から帰ってきたら、今度は友の会合宿のための資料作り。ってゆうか、明日の合宿のための対馬勉強会のための準備。ちょっとは休みたい〜。
 ●特展開始●

2001/8/3
 午後5時。特別展解説書が、耳をそろえて納品されました。今回もギリギリですが、無事に特別展オープンに間に合いました。これで、ショップで売る物はそろったけど、展示の準備はまだまだ完了しない〜。特別展オープンまで、残りは16時間30分。
 ただいま午後9時半。残りはちょうど12時間。まだ学芸員は全員残っているみたい。展示は、ほぼ目処が立ったけど、まだセットが完了していないコーナーも多く、まだガランとしてるコーナーすらある。初宿亭改め、回らない寿司「トロぴかる」は、建築は出来たけど、飾り付けはこれからって感じ。
 ただいま午前1時。残りは、8時間30分。残っている学芸員は6人。ようやくほぼすべてのコーナーのセットが完了。垂れ幕をぶら下げるといった高所作業も一段落して、大半の人は終電に間に合うように帰った後。とは言うもののまだできていないコーナーもあったりする。「トロぴかる」は、飾り付けができると、ちょっといい感じかも。
 ただいま午前3時。残りは、6時間30分。残っている学芸員は3人。ようやく担当部分がおおむね完了したので、帰ります。残る二人は朝までいることでしょう(もう電車がなくて帰れないし)。

 昨年より広くなり、情報センターオープンの準備と重なって充分な準備時間がとれず。どうなることかと思った特別展でしたが、どうにかオープンにこぎつけられそうです。中身には、いろいろ不満な点もあるけど、まあとにかく、よかった。
 ●特展開始まであと1日●

2001/8/2
 今日は、和歌山大学にニホンオオカミの剥製を借りに行きました。ニホンオオカミは頭骨など骨はけっこう残っているけど、剥製は国内に3体、世界に2体(ライデンと大英博物館)しかないそうです。実は、9月1日から和歌山県立自然博物館で展示されます。それまでの期間、当館の特別展に特別出演です(当館での展示は8月29日まで)。和歌山県立自然博物館で展示されることは、ニュースで放映されました。それによると、和歌山大学所蔵の剥製は、初公開だとか。うちの方が先に展示するのに。うちで展示することは、まったくマスコミに流れてないけど…。
 見たい人は、早めに特別展に来てください。できの悪いイヌの剥製みたいですが…。

 ニホンオオカミを借りて帰ってくると、植物のレプリカやジュゴンの全身骨格も到着していました。これで大物はそろった感じです。遅れていた造作もできてきたし。寿司屋のカウンターもできてきました。パネル類も標本類も大部分でてきました。でもセッティングは、まだ完了してないコーナーの方が多そうです。例年よりも遅れ気味か?
 でもまだ30時間以上あるし。と、そろそろ残り時間を、日数ではなく時間で数えるようになってきました。担当部分の作業では、標本は出してきたし、ダメダメパネルは作ったし(どんな物かは見てみてください)。残っているのは、標本のラベルの打ち出し・製作(原稿はできてる)、写真パネル3枚と図表パネル2枚を作成。それに担当コーナーの展示物のセッティング。
 これだけなら楽勝やけど。実は二つほど、展示方針が固まってないコーナーがあります。追加の文字・図表パネルの発注がありそう〜。
 ●特展開始まであと2日●

2001/8/1
 文字パネルが次々と打ち出され、展示品も半分くらい並んできました。特別展示室の広さが、昨年の約3倍。ほんとうに全部埋まるのかと思ってたけど、結局の所、むしろ場所が足りないくらいになってきました(文字パネルと写真が多すぎるんじゃ!)。今年からは文字パネルの量を減らし、展示物もゆったりと並べよう、といってたのに〜。結局、昨年までの特別展とほとんど変わらない文字パネルと展示物の密度になりそうです。
 自分の担当部分は、発注していた造作の製作がはじまり、文字パネルもできつつあります。どっちも完成を待つだけ。で、今日は図とラベルの準備をしてました。予想通り、明日が山場になりそうです。
 ●特展開始まであと3日●

2001年7月

2001/7/31
 ネコパネルが納品されました。ネコパネルってのは、背景になるような大きな写真パネルのこと。業者に発注してたのが3つ納品されて、手持ちのが3つあって、今回自前で作ったのが2つ。これをショーウィンドウの中にセットすると、何となく展示の準備が進んできたように思えるから不思議です。
 今日の作業は主に文字パネルの準備。解説書原稿をベースに、一日原稿を作成していました。文字パネルでは、解説書ほどダラダラと書けないので、要点にしぼるのが大変です(それでも長過ぎとと言われますが…)。一応、担当部分はおおむね完成。したことにして、パネルの打ち出し係に原稿を渡しました。
 造作が完成して、出来てきた文字パネルと一緒に、物とラベルをセットすれば、展示は完成。何とか間に合いそうな気がしてきました。
 ●特展開始まであと4日●


2001/7/30
 今日は、きしわだ自然資料館から剥製を借りてきました。ワシントン条約関連の展示のためです。ベンガルトラにジャガーにオカピ。一応3大陸の熱帯林物を選んでみました。きしわだ自然資料館の3階の常設展に出ていたのを借りてきたので、出張中の札でもかかっていることでしょう。
 とくベンガルトラは、長さが3m弱もある大物で、大迫力です。何でも村人50人を喰い殺して、村を全滅させた、という曰く付きのトラです。本当かどうかは知りませんが…。ちなみに、目玉と口の中は作り物ですが、歯は本物だそうです。そう思って見ると、迫力は倍増。別に迫力を見せたいのではないけれど。

 その他の展示もボツボツ展示物が入り始めました。初宿亭の建築も始まったし。ようやく展示オープンに向けて、目に見えた動きが出てきました。見えないところでの準備はずーっと続けてきた(はず)なんですけど。
 自分の担当コーナーについても、背景や造作を発注したし、あとは文字パネルを整えて、並べる物の位置と中身を調整する段階に入ってきました。例年の様子を見直すと(1998年1999年2000年)、だいたい特別展開始の2-3日前に大勢が固まってるみたいです。今回も例年並みのペースかな。
 ●特展開始まであと5日●

2001/7/28
 昨日、特別展解説書の青校・色校がやってきて。今日、青校とは思えないくらい訂正して返しました。これであとは納品を待つだけ。月曜に製版して、火曜・水曜に印刷、木曜に製本して、金曜に納品、だそうです。まさにギリギリの日程。でも、特別展開始前日に全部納品されるなら、今回は余裕で間に合ったというべきでしょう。当日の朝納品とか、当日に100冊だけ納品とか。ざらにあります。
 さらに特別展に合わせて、ミュージアムショップでは、関連書のフェアもする予定。すでに兵庫県と大阪府のレッドデータブックの普及版。関西自然保護機構関連書籍(近畿の植物のレッドデータブックとか会報とか)、あと保育社や文一総合出版などの環境保全関係の本が、すでにそろっています。あと数社の関連本を入荷の予定。特別展解説書と合わせて、フェアの準備はちゃくちゃくと進んでいます。
 進んでないのは、展示だけか?
 ●特展開始まであと7日●

2001/7/26
 今日は、ネイチャーホール(ようするに特別展示室)の配置替え。配置図に従って、天井から降りている可動式の壁を動かします。すでに「牧野富太郎と植物画展」で並んでいたのを、いかに並べ替えるかという問題は、まるで倉庫番ゲームのようで楽しい。壁を動かしているのも楽しい。図面通りに転じケースを配置するのも楽しい。でも、展示ケースが並んで、これを展示物で埋めなくてはならないと思うと、楽しくない。
 ●特展開始まであと9日●

2001/7/25
 今日は、大阪市内の某施設へ、「レッドデータ展」のために、ワシントン条約関連(ようするに輸入が規制されている品々)を借りに行きました。別に違法行為でもないのですが、どこから借りたかはとりあえず内緒なんだそうで。でも、ちょっと考えたらわかるような…。

 解説書の再校を返して一日経って、解説書に盛り込むのを忘れてたいろんな事を思いついてしまいました。今さら、盛り込むのは不可能。なんか悔しい〜。あんな例もこんな例も入れればよかったー、という程度ですが。
 ●特展開始まであと10日●

2001/7/24
 特別展解説書の再校を返しました。午後4時の約束なのに、午後5時過ぎまで待たせて、ようやくテキスト・図表・カラープレートの耳をそろえる事ができました。これで、山場は越えました。あとは印刷屋さんががんばる番。なんとか特別展開始には間に合うでしょう。
 なんかホッとして脱力。今度は展示のことを考えなくてはならないけど、考える気力がやってこない〜。
 ●特展開始まであと11日●

2001/7/23
 特別展解説書の再校がやってきました。まだ青校と色校があるけど、手を入れられるのは、これがほぼ最後のチャンス(まだ手を入れる気かい!と印刷屋さんは思ってるでしょうが)。その上、まだ渡していない写真やカラープレートも手配しなくてはなりません。これが解説書制作の最後の山場です。というわけで、夜遅くまで、編集作業でした。返すのは明日。
 ●特展開始まであと12日●

2001/7/20
 「牧野富太郎と植物画展」は、残りが3日。ショップの売上は、どんどんすごくなっていきます。午後4時半の閉店間際には、まるでバーゲンセールのように、レジの前は大混雑します。こちらはそんな事態になれていないので、レジを打つのも、お金のやりとりも、商品を包むのも遅く。お客さんに怒られているそうです。担当でなくてよかった〜。
 どんどん売れるおかげで、商品が次々となくなります。牧野関連商品では解説書に続いて、図録が一つ売り切れ。あとは、写真集と絵画集。だけど、こちらも在庫僅少。最終日には何か売る物は残ってるのかなぁ。せっかくの売り時なのに、残念。
 牧野バブルの最後の追い込みのおかげで、牧野関連でない本やグッズも飛ぶように売れてます。で、こちらも在庫が切れていく。連休なので発注もできないし、納品もない。商品があれば売れるのに!
 ●特展開始まであと15日●

2001/7/19
 特別展解説書の初校を返しました。追加のテキストはあるし、図はあるし。テキストや図をあっちにやったりこっちにやったり。大幅に修正を加えました。でも、これで大幅な変更は終わり。二校・青校・色校が残ってますが、あとは文章の微調整や図の差し替え・サイズ調整、で済ます(予定)。なんとか一段落した感じです。ただ、まだカラープレートができてないとか、図5枚と表1枚が未入稿だとかはありますが…。
 で、そろそろ展示の内容でも考えようかな、っと。

 一方、「牧野富太郎と植物画展」は、残りが4日。残り1週間を切ってから、ショップでは、牧野関連商品が飛ぶように売れています。平日の売り上げが、例年のゴールデンウィークやお盆(つまり一番売れる時期)を越えています。恐るべし牧野バブル。つられて、本もどんどん売れるので、発注に大わらわです。
 で、今日はついに解説書が売り切れてしまいました。見本まで売ってしまう始末。もうまーったく在庫がありません。夕方には、ショップに来て文句を言う方もいましたが、ないものはないので仕方がない、って感じです。残り3日。解説書の代わりに、似たような植物画集などを売りさばくことになりそうです。
 ●特展開始まであと16日●

2001/7/16
 先週末に入稿した特別展解説書の初校があがってきました。今のところ全部で61ページ。これから多少増減があるでしょうが、まあ平年並みのページ数です。これを実質一日で、入稿から初校に持ち込むには、印刷屋さんも大変だったのではないかと思います。さっそくコピーして、執筆者に分配。さっさと校正するように指令を出しました。初校段階では、まだまだ大幅な手直しが入る可能性があります。あんまり大きな変更がないことを祈ります。
 今日は、他にも他の施設から標本を借りてくるための、借用依頼書を作成して発送したり、運送屋と打ち合わせたり。と特別展の準備に盛り上がりました。
 ●特展開始まであと19日●

2001/7/13
 8月4日からはじまる次の特別展「レッドデータ生物 失われゆく自然と生きもの」が始まります。開始まで1ヶ月を切って、準備に追われるようになってきました。トラとかオオカミを借りてくる手配をしたり。税関からの借りるを見つくろったり。そして何より、特別展解説書の執筆・編集。昨年に引き続き、今年も編集担当なのです…。
 毎年、夏に開催する特別展では、解説書をつくります。たんなる図録ではなく、60-70ページに図表と文章がびっしりあって、ちょっとした本です。たいてい、5-6月に執筆して、7月に編集して、8月に発行という段取りです。でも、毎年、当然のように原稿が集まらず、7月になって大慌てで編集して、何とか特別展開始日に発行を間に合わせます。
 今年は、4月末に情報センターがオープンし、さらに5月もその後始末(一応オープンにこぎ着けたとはいえ、不完全な部分が多かったもので…)に追われました。先日スタートした「環瀬戸いきものマップ」もありますし。と盛りだくさんだったので、例年にまして原稿のあがりが遅れていました。
 ようやくほぼ原稿が集まり、印刷業者も決まり、本日、なんとか入稿しました。ギリギリの日程だった昨年とほとんど同じペース。なんとか間に合いそうです。
 一応、入稿したとはいえ、まだ未提出の原稿はあるし、図表の約半分は未提出やし。カラープレートの準備もあるし。という具合でまだまだ仕事はたくさん。展示にまで手がまわるかな??
 ●特展開始まであと22日●

2001/7/6
 今日、ミュージアムショップのレジが退院してきました。3日前に、キーから入力できるけど、表示しなくなって、入院していたのでした。なんと基盤が壊れていたとか。基盤が壊れてたのに、表示しなくなるだけで済むとは不思議です。
 それはともかく、この3日は、レジなしで手計算で、販売していました。ついこの前、4月まではレジなんてなかったので、以前に戻っただけなのですが。この2ヶ月ほどですっかりレジに頼るようになってしまい。手計算となると、ちょっとした販売でも緊張します。レジが帰ってきてくれて嬉しいです。

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