大和川水系調査グループ:水質班+++++++++++++++++

ニュースレター No.1

++++++++++++++++++++++++++++2003年1月31日


 第1回目の採水から早くも2ヶ月たちました.2月の終わりには第2回目の採水です.1年でもっとも寒い時期のデータになりますので,きたるべき夏のデータと比較したらおもしろいのではないでしょうか.寒さにめげずにみんなでがんばって続けていきましょう.(中条)


今後の

◎2月22日(土)〜3月2日(日):第2回採水
 第2回目の採水期間の始まりです.消耗品は足りていますか?やり方を忘れていませんか?マニュアルやこのニュースレターをよく読んで復習し,事故に気をつけて採水しましょう.

◎3月2日(日):「滴定をやってみよう!」
 水質分析では,水に薬品を落としていって,中に含まれている成分の量を測る滴定(てきてい)を行ってます.大和川の上流・中流・下流の水を使って,みんなで滴定をやってみましょう.
 場所・集合:大阪市立大学 教養実験棟 007室(JR阪和線「杉本町」駅から徒歩10分.JR杉本町駅は天王寺駅から10〜15分.).
 時間:13時〜.実験棟に行く自信のない方は,12時45分に杉本町改札口に集合.終了は15時頃を予定.
 その他:この行事に参加される方は,このときに採水した水や記録カードを提出してください.

◎5月24日(土)〜6月1日(日)(予定):第3回採水
 気温・水温が上がってきて,水質はどのように変わってくるでしょうか?


採水した試料に通し番号(試料番号)を付けました

 こちらの整理の都合上,採水した全ての試料に通し番号を付けさせていただきました.フィールドデータの一番左に付いている試料番号で,5桁の数字になっています.1万の位が採水回数(今回は1回目なので1),1000・100の位が川の番号(下に記載),10・1の位が各試料の番号になっており,それぞれ下流側から番号がふられています.みなさんの前回採水した試料の番号と場所はわかるでしょうか.
 あとにあるように,この試料番号は整理の都合上,非常に大事なものですので,できるだけ自分のサンプルにどの番号が付いているかをチェックしてください.

川の番号:このページを参考にして,自分のサンプルは何番かチェックしてください.なお,小さい川(支流)は主要な河川と一括している場合があるのでご注意下さい.


第2回採水に向けて
 そうこう言っているうちに,もうすぐ第2回目の採水です.2回目の採水に向けての注意・変更事項と前回の採水で多くの質問や間違いがあってところについて紹介します.

第2回採水での注意点・変更点
・採水地点はできるだけ1回目と同じ場所でお願いします

 第2回目の採水場所はできるだけ1回目と同じ場所にしてください.ただし,1回目の場所が工事などで立ち入れない,河川改修で変わってしまった,前回の設定場所は適当ではなかったなどの場合は,変更していただいてかまいません.
・採水場所を減らしていただけないでしょうか
 西除川,石川あたりは非常に試料数が多くなっています.西除川・石川などで3ヶ所以上採水している方はできれば2ヶ所程度にしていただけないでしょうか.
・サンプル番号の付け方
 こちらの整理の都合上,記録カード・ポリ瓶に記入するサンプル番号は,前回と同じ方法と,できれば今回付けた試料番号の下4桁も併記していただけないでしょうか.下の例を参考にしてください.
 書き方がよくわからない,試料番号がついているところと前回の採水場所がうまく一致しないという場合には,前回と同じ書き方でかまいません.また,新規の場所で採水する場合は試料番号がついていませんので,前回と同じ書き方だけでかまいません.
例)中条が2/26に,11504のサンプルと同じ場所で今回も採水する場合
 1.前回と同様の書き方で番号を記載(日付+名前+サンプル数字)
  030226中条?B
 2.それに加えて試料番号下4桁を記載
  030226中条?B-1504


行事の報告

 今までこの大和川水質分析で行った,研修・学習会などの簡単の報告です.今後,このような報告の執筆依頼をすることがあるかもしれませんが,引き受けてくださるようお願いします.

第1回研修会:2002年10月27日(日)
 真冬のような寒さとなった10/27ですが,多くの方々にこの研修会に参加していただきました.今回の調査にかける皆さんの意気込みが感じられる研修会となりました.
 午前中は大阪市立大学の実験棟で,調査キットの配付と調査方法の説明.休憩を挟んでみんなの調査地域の設定を行いました.できるだけ大和川流域全てがカバーされるように設定したので,奈良県を担当された方は広い範囲を任せてしまったかもしれません.
 午後は大和川の河原に出て,調査のデモンストレーションを行いました.想像以上に透明度が高く,用意した透明度チェック線が全て見通せてしまうこともありましたが,みんな順調にこなせたようです.(中条武司)

水質分析ことはじめ:2002年12月1日(日)
 12月1日(日),大阪市立大学理学部にて水の分析を行いました.電気伝導度の測定,アルカリ度の定量,カルシウムの定量,顕微鏡による観察を行いました.
 電気伝導度は各自採水したサンプルを,電気伝導度計を用いて測定しました.測定値を地図の採水地点に張り付けていくと,上流から下流にいくに従い大きくなる,住宅地を流れる川では大きくなるなどの傾向がみられました(例外もありましたが).
 カルシウムとアルカリ度の定量はEvian,六甲のおいしい水など市販のミネラルウォーターを試料水として用いました.薬品を加えた試料水の色の変化を注意深く観察しながら滴定していきました.溶液の色が変化する様は視覚的にも楽しんでいただけたのではないかと思います.ここではミネラルウォーターを用いましたが,皆さんが採水したサンプルでも同様な分析を行っています.
 また,顕微鏡で採集したフィルターや水たまりの水を観察してみましたが,これはあまりよく見えなかったようです.(C.N.)

水の循環と水質形成:2003年1月11日(土)
 身近な水を調べるには,地球上の水はどのようなものか,水質はどのように形成されるのか知ろうと,大阪市立大学の益田晴恵先生に講演いただきました.直前に日程と会場が変更となり,自然史博物館の集会室で行われました.
 講演は地球上の水の循環についての話から始まり,自然な状態での水質の形成,そして人間や生物活動に伴ってどのように水質が変化するかについてお話しいただきました.
 最後に,第1回目の分析結果の紹介が簡単に行われました.まだ分析は途中ですが,人為起源と考えられるリンが奈良県側から多く検出されるなど,興味深い結果が報告されました.(中条武司)


その他の情報

大和川調査:生物編もスタートします!
 水質調査の開始時から「生物調査もします」と言ってきましたが,ようやく始動の予感.4月頃から活動予定ですが,詳細はまだ未定です.詳細が固まり次第案内しますので,しばらくお待ち下さい.
 何度も言ってますが,この水質調査と生物調査はいっしょにやっていけるので,生物調査が始まったからといって水質調査の方をやめないでくださいね.

メールアドレスをお持ちの方は教えてください!
 至急の連絡・案内や日程の変更連絡などの時に,メールでの連絡が非常に便利です.メールアドレスをお持ちの方は博物館の中条までご連絡下さい.なお,今まで大和川関連のことが中条からのメールできたことのある人は,アドレスを把握しています.


【編集後記】文字ばっかりのニュースレターになって申し訳ありません.次回からは行事の時にちゃんと写真を撮って載せたいと思います.ところで,ようやく動き出した感じのする大和川の水質分析ですが,すぐに第2回目の採水が近づいてきました.みなさん忘れずに採水してください.次回ニュースレターは4月下旬に発行予定です.

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