7月13日(火)午前9時過ぎ,兵庫県水産試験場から当館の波戸岡学芸員(魚類担当)に「淡路町の岩屋港に体長3メートル半のホホジロザメが揚った」との連絡がありました.神戸市垂水区沖の明石海峡で操業していた底引き網漁船に掛かったものだそうです.動物研究室で検討し,さっそく「大形のサメの標本を入手する機会はめっにないので,ぜひ欲しい.できれば剥製に仕立てて展示更新時に活用したい.だめな場合は頭部だけでも学術研究用に」と申し入れました実物を同定したところ,ホホジロザメではなくドタブカ(メジロザメ科)であることが判明.ホホジロと比べて口は小さいが,やはり人を襲うことがあります.体長3.25メートル.体重200kg見当.
岩屋漁協に引き取らせてくれるよう依頼したところ快諾をいただき,本日さっそく引き取り,内蔵と胎仔*は標本に,皮は展示品にするために剥製業者に預けられました.
メジロザメの仲間はサメの中でも特に胎生が発達したグループです(卵を産むのではなく,卵は親の体内でかえり子どもで生まれます).このドタブカは8匹の胎仔を持っていました.
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