博物館の行事の報告


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●植物園案内・動物編「早春の冬鳥
日時:2018年3月3日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:56名(補助スタッフ3名)


 ここんところ鳥の姿が少ない。そして参加者を見渡すとなぜか初心者が多そう。そこで、珍しい鳥を探すより、鳥の暮らしぶりの説明を中心に進める事に。
 大池で、ハシブトガラスのペア、ホシハジロとキンクロハジロの食性、カワウが木を枯らす、マガモのつがい形成、コブハクチョウの問題を説明。博物館の裏から照葉樹林の南側で、ハシブトガラスの巣の説明。ユーカリ園〜マグノリア園でカワラヒワとアトリの群れを観察。
 再び休憩所の北で大池の鳥を観察。マガモやコガモのペア形成、カイツブリの尾、バンに水かきがないといった説明。二次林の北からツツジ山では、地上で採食するツグミ、地上で葉っぱを食べるヒヨドリの説明。小池の北辺りで、ビンズイ、キクイタダキ、ヒレンジャクとあいついで遭遇。時間をかけて観察したが、小さいキクイタダキを見れた人は少なかった様子。ヒレンジャクはヒヨドリとヌマスギ雄花を食べていたが、シルエット気味であまり色は観察でいず。小池でカルガモのペアを観察。
 三度大池に出て、オオバンを観察。半島から橋を渡って戻ってきた。

確認した鳥
コブハクチョウ、オカヨシガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、バン、オオバン、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、キクイタダキ、ヒレンジャク、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、アトリ、カワラヒワ、アオジ(以上32種)
●友の会月例ハイク「奈良公園で冬鳥とシカ・リスさがし
日時:2018年2月18日(日)
場所:奈良市 近鉄奈良駅〜一の鳥居〜荒池〜浮見堂〜飛火野〜万葉植物園入口〜春日野〜東大寺〜近鉄奈良駅
参加者数:111名(会員106名+非会員4家族5名(内、クーポン3家族4名))(スタッフ5名+一般参加の学芸員1名・評議員1名)


 2月14日に、担当の4名で下見。予定のコースを2時間ほどで歩いた。シカは見られるし、リスのエビフライもあった。鳥が少なめで、案内に書いたニュウナイスズメが出なかったのが心配。タヌキの死体を拾った。
 オプションのムササビの観察の方は、再集合場所だけを確認した。

 当日、近鉄奈良駅の東改札前で3名で受け付け。改札前の人数が増えてきたら、1名は行基の噴水の方へ誘導した。集合時間になったら、遅刻者対応に1名を改札前に残して、全員噴水の方へ。噴水の周辺は、大混雑で、大音量での声も流れていた。当初の打合せ通り、すぐに興福寺北側の芝生へ移動した。
 約10分後、興福寺北側の芝生で、挨拶した観察会開始。Wが先頭、TMが最後尾。シカを間近に観察しようとするのだが、人数が多く、シカを取り囲むようになってしまう。取り囲んだ状態でシカが逃げようとすると危険。また大勢で近付くとシカがドンドン逃げてしまう。あまりシカの説明ができずに一の鳥居へ。
 一の鳥居の東側で、リスのエビフライを説明。みんな盛んに拾っていた。新しいのはなかったが、古めのがけっこう多く見つかった。リスのエビフライと古くて踏まれたマツボックリの区別の説明に追われる。
  荒池から浮見堂で、カルガモなどを観察。子どもたち中心に盛んにカルガモやセキレイ類の羽根を拾ってくる。シカの足跡・糞、イノシシの糞の説明をする。TMさんからシラカシやディアラインの説明があった。
 飛火野から万葉植物園にはあまりシカがおらず、鳥はアトリを見た程度。ここではルリビタキとアオバトの羽根が拾われていた。東大寺方面への林内で、雌シカのと仔ジカの群れがいて、子ども達が近寄っていったら、1頭の雌シカが子どもの方へ向かってきた。一旦止まるも再度突進してきて、子どもに頭突きをして倒して逃げていった。その子はなにもしていなかったので、その行動の原因は不明。幸い、子どもにとくにケガはなかった。TMさんからヒノキバヤドリギの説明があった。
 春日野のところで、ナンキンハゼ種子を食べるメジロやエナガを観察していると、ニュウナイスズメも見つかった。また木の上にレンジャク類の群れも出現して、ゆっくり観察することができた。
 鏡池の東では、オオスズメバチの女王とおぼしき個体が地上に出ていた。みんなで撮影会。刺されることがないように、そばで監督。その間、TMさんがシリブカガシの説明をしていた。その後、簡単にまとめをして17時前に解散。

 希望者はムササビを探しに、17:45に東大寺の南大門の方へ集合(この日の日没は17:38)。ムササビ探しに参加したのは、参加者の1/3程度。ムササビの探し方と注意事項を説明して、観察ポイントへ。南大門から大仏殿までの広い範囲に出るから、ちらばるように言ったが、最終的にはほぼ全員が大仏殿南東側に集まった。日没後35分くらいに、予定の木にムササビを発見。そのまま鳴かず飛ばずで50分ほど観察したが、寒くなってきたので観察を断念、どうしても飛ぶのを待つという数家族を残して解散。

 人数が多いことが予想されたので、一の鳥居手前、荒池、飛火野に入った所、春日野の手前で、先頭は後ろを待つという段取りにしてあった。そもそもコースを短く設定してあったので、ゆっくりと進めた。それもあって、長い列になる時間帯は少なく、比較的まとまって行動できた。
 ベビーカーでの参加が2台あった。コースにはベビーカーでついてこれない部分もけっこうあるので、受付時にその旨説明しておいた。
 昼間の部も夜の部も、挨拶の有無を問わず、途中で離脱した人はそこそこいたように思うが、把握はしきれなかった。

確認した鳥
マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、オオバン、ミサゴ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、ツグミ、イソヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメ、ニュウナイスズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、アトリ(以上28種)

確認できた鳥の羽根
カルガモ、ドバト、キジバト、アオバト、ハイタカ、カラス、ヒヨドリ、メジロ、トラツグミ、シロハラ、ルリビタキ、スズメ、ハクセキレイ(以上13種)

観察した哺乳類
ニホンジカ(落角も一つ)、イノシシ(掘り跡、糞)、リス(エビフライ)、ムササビ
●植物園案内・動物編「冬の羽根ひろい
日時:2018年2月3日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:49名(補助スタッフ0名)


 鳥の羽根拾いの衛生上の注意をしてから出発。
 博物館の裏で、ヒヨドリ、キジバト、カラスの羽根を最初に見せて説明。照葉樹林ではドバトの羽根の説明。メジロの羽根の散乱も見つかって盛り上がる。マグノリア園周辺で、アオバトの羽根、そして古いトラツグミの羽根が見つかる。コガモの羽根の散乱も見つかった。
 二次林の西側から小池の東側では、羽根の散乱はドバトとキジバトしか見つからず。あちこちで、ちらほらとシロハラやスズメの羽根が見つかる。
 小池の北側を経由して、大池の北側へ。橋を渡って、ポーチに戻って解散。再び衛生上の注意と、羽根の洗い方と保存方法を説明して解散。
 解散後さらに約1時間。居残った十人ほどと一緒に、行事の最中に分からなかった羽根を図鑑で確認した。カモ類の羽根の多くはコガモでよさそうだった。あとは何枚かシジュウカラとアトリの羽根が拾われていた。

羽根を拾った鳥
コブハクチョウ、カルガモ、コガモ(散乱)、ドバト(散乱)、キジバト(散乱)、アオバト、オオバン、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ(散乱)、メジロ(散乱)、トラツグミ(古い)、シロハラ、スズメ、アトリ、アオジ(以上17種)

確認した鳥
コブハクチョウ、オカヨシガモ、マガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、コサギ、オオバン、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、アオジ(以上27種)
●植物園案内・動物編「まちなかの冬鳥
日時:2018年1月6日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:52名(補助スタッフ3名


 ポーチで簡単な挨拶と、鳥の概況を説明した後、出発。
 博大池の西側でコガモとオオバンを探していると、ちかくの柵にカワセミがとまりみんなで観察。大池の東側で、ホシハジロ、カイツブリ、マガモ、バンを観察してから、ユーカリ林の方へ。二次林の南側でシジュウカラを観察。再び大池に出て、カルガモ、カワウ、オカヨシガモを観察。二次林の西側でアキニレ種子を食べるアトリを見て、芝生を歩くハクセキレイを逃走距離がどうとかいいながら少し追い回す。二次林の北側でシメを見ていたら、ハイタカが飛んだ。ツツジ山の東側でもハイタカが飛んだ。小池の北を通って、小川から三度大池に出たら、またハイタカが飛んだ。大池の西側をグルッと回りつつ、オオバンやハシビロガモを観察。
 ポーチに戻って、解散。羽根の質問を持ってこられた方が2名いたので、そのままミュージアムサービスセンターへ。羽根を調べること1時間弱。ようやく終了。

観察した鳥
コブハクチョウ、オカヨシガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、コサギ、バン、オオバン、ハイタカ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、シロハラ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アトリ、カワラヒワ、シメ、アオジ(以上31種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、ヒドリガモ?、ドバト、キジバト、ハイタカ、ヒヨドリ、シロハラ、ハシブトガラス
●テーマ別自然観察会「鳴くシカの声聞く会
日時:2017年10月28日(土)
場所:奈良公園
参加者数:雨天中止(申込み93名、当選66名)


 10月23日に講師とともに下見。近鉄奈良駅〜一の鳥居〜飛火野〜東大寺といういつものコースをチェック。人の少ない場所の群れでは、オス同士の戦いやマウンティング、授乳、さまざまな声が確認できた。人が多い場所では餌をもらったり芝生を食べるのに忙しく、あまり面白い行動は見られなかった。一通り歩くのに2時間15分。観察会で説明していたら3時間弱になりそう。東大寺で日没を待ってから、ムササビ探し。約1時間で4回観察できた。

 当日は、午前11時に実施かどうかを決定することになっていた。台風接近で朝から雨で、一日中雨の予報なので、午前9時に中止を決定した。
●自然史オープンセミナー「瀬戸内海の魚と水鳥
日時:2017年10月14日(土)
場所:大阪市東住吉区 大阪市立自然史博物館集会室
参加者数:36名

講師:魚担当、鳥担当

 魚1時間、鳥1時間の割り振り。結局、魚の講演はちょうど1時間で終わり、質疑が5分。鳥の講演は、1時間10分かかり、質疑10分。
 魚の講演は、いきなりチャレンジャー号で採集された瀬戸内海の魚の話から始まった。なんのために話をしてるのか分からないまま、ゴールドスミス氏が採集した魚の話へ。そして30分経って、ようやく1900年頃に瀬戸内海から記録された魚類が約60種という話だったことが分かって、最初の話題が終了。次は、伊予灘の調査船に乗った話から、釣りでの魚の標本採取を紹介。そのまま終了。
 魚の講演の後、助成関係でとる必要があるアンケートを配った。
 鳥の講演は、大和川や大阪湾でのカモメ類カウントの話から。大阪湾奥部・湾口部・明石海峡周辺での分布・季節変化の違い、個体数の減少の話。瀬戸内海でのカモメ類、カモ類、 ウ類の分布が、大阪湾周辺と周防灘周辺ではかなり違う話。瀬戸内海沿岸での冬の水鳥オススメ観察ポイント7選をざっと紹介。おまけでこの夏回収したオキゴンドウとハンドウイルカの死体を見せて終了。
 アンケートは、29枚回収できた。遅刻が2名、途中退出が3名。
●植物園案内・動物編「初めての鳥の羽根ひろい
日時:2017年10月7日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:雨天中止(それでも集まった人が15名


 2日前には午前中いっぱい雨の天気予報だった。それが前日には朝方には雨はあがるという予報に変わった。ところが午前7時段階でまだ雨が残っており、午前10時頃までは雨が残りそう。その後は止むかもしれないけれど、濡れてしまって羽根拾いはできそうにないので、雨天中止を決定。午前7時15分に吹き込んでセットした。

 午前10時、まだ雨は降っている。でも、なぜか参加者が集まってきた。留守電は確認して、雨天中止は知ってるけど来てみたという。意味が分からないが、せっかく来られたので、軽く植物園を一回りして、鳥を観察することにする。
 博物館の前でスズメとシジュウカラ、大池の西側でコサギ観察。カワセミもいたが遠かった。大池の東側で、コブハクチョウからの、アカミミガメとコイと合わせて外来生物問題を説明。するとカワセミが2羽飛んできた。島にとまったが遠いので近付く。近付いたら飛んでしまい、ヨシ原にとまるが見えにくい。大池の休憩所からアオサギとカワウを観察。またカワセミが飛んだが見えないところへ。と、諦めかけたら池の柵にとまった。すぐにまた飛んだがみんな見れたと思う。
 ツツジ山の方へ小鳥を探しに移動。シジュウカラやコゲラ、カワラヒワを観察。コサメビタキもいたが、遠くで見失った。小池の北側からアジサイ園では、鳥は見つからず。
 再び大池に出て、コサギとバンを観察。またカワセミが飛んだが見えないところへ行ってしまった。半島で、コサメビタキを発見。今度は何人かは見れた。
 ポーチに戻って、解散。羽根の質問を持ってこられた方が2名いたので、そのまま情報センターへ。羽根を調べること1時間。ようやく終了。

 雨天中止のはずが、実施したのとあまり変わらなかった。結局、雨は断続的に午前中いっぱい降り続けた。

観察した鳥
コブハクチョウ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、カワセミ、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(以上18種)

拾った鳥の羽根
ヒヨドリ
●室内実習「ホネ標本の作り方(大人向け)
日時:2017年9月23日(土) 10:00〜16:30
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:21名+付き添いの小中学生3名(申込み52名、当選25名、当選者の内5名は補助スタッフを兼ねる)(スタッフはなにわホネホネ団から団長、副団長、団員の合計3名)


 高校生以上で募集。定員に余裕があれば小中学生も受け入れることとしていた。申込みが定員の倍を超えたので、小中学生はすべて落選。親子で申し込んだ場合は、親だけを抽選に入れた。当選者は、子ども連れで来てもいいこととした。1組の親子は、子ども用の材料を自分で購入して持ち込んでいた。
 今回は、ダチョウの頭のホネ標本作り。材料が25個しか確保できなかったので、25名当選させた。2名のキャンセルが出たので、タイムスケジュール確認のために事前に1個処理。1個は、当日の見本用とした。ドタキャンが2名あったので、結局2個余った。参加費は、1500円。
 前日にダチョウ頭を解凍して、首のホネを食用に確保。鼻孔から喉の血を洗い、血まみれの皮もできるだけクリーニングして、冷蔵しておいた。

 一人に一つずつダチョウ頭を配る。午前中は、薬品を使わずに、手羽先の時と同じく料理教室のノリ。皮をむいて、首・目玉・舌をはずす。軽く煮て、できるだけ肉取り。そしてパイプスルーにつける。
 昼休み中にやる気のある人は、目玉や舌、皮の処理を推奨した。
 午後は、科学教室。パイプスルーから出した頭の肉をさらに肉取り1時間半。過酸化水素水に浸ける。
 過酸化水素水に浸けている間、希望者は博物館裏の砂場などのホネ作り施設を見学。臭いオキゴンドウも見せた。
 過酸化水素水から出した後、さらに肉取り40分。持って帰ってからの処理と、なにわホネホネ団の宣伝をして、いったん解散。希望者は残って作業を続けてもいいと言ったら、15人も残って作業をしていた。全員が帰ったのは、午後5時半頃。

 6つのテーブルに参加者は3〜4人。それぞれに1〜2人の補助スタッフかスタッフが付いた。子どもと違って、大人はやる気が高く根気もあるので、スムーズに作業が進んだ。ダチョウ頭は、大きくて細部が分かりやすく、丈夫で、脂肪が少ない。といった点で、初心者向きであったらしい。
 前日に取り除いた首の肉はルーとタマネギと共にハッシュドダチョウにして、当日午前中に回収した肉は炒め物にして、昼食に希望者で食べた。
 肉取りの道具は、参加者が持参したキッチンバサミ、こちらで用意した骨抜き用のごついピンセットと、普通のピンセットとメスを用いた。

 キッチンバサミを持参してもらうというのはいいアイデアであった。ダチョウ頭を固定して持って帰ってもらう用に発泡スチロールを用意してもらったが、あまり有効ではなかった。次回も大型の頭をするなら、要再検討。
●植物園案内・動物編「秋の渡り鳥
日時:2017年9月2日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:43名(補助スタッフ2名、子ども補助スタッフ1名


 秋の渡りの状況を紹介し、ヒタキ類や小型ツグミ類を探すポイントを説明してから、出発。

 博物館前のスズメの群れを軽く見てから、大池のハスの上のダイサギを観察・解説。遠くに見えるカワウ、アオサギ、コサギ、ゴイサギ、コブハクチョウを軽く観察。近くで潜水を繰り返すカワウをしばらく観察。ついでにアカミミガメ雌雄とクサガメを観察。
 照葉樹林の西から南を通って、バラ園の南から二次林の方へ。ほとんど鳥はおらず、エノキ種子やセミ残骸の入ったカラスの糞を見たり、エノキ果実の味見をした程度。二次林で鳥を探すもあまりおらず、再び大池へ。
 大池で、ゴイサギ幼鳥をしばらく観察の後、二次林の北側からツツジ山へ。ここで、シジュウカラとメジロの群れをしばらく観察していたら、ヒタキ類が登場。コサメビタキ1羽が近くをウロウロしてくれた他、キビタキ雌も2羽ほど飛びまわる。
 小池の北側から、アジサイ園を抜けて、小川沿いに三度大池に出て、カワウ、ダイサギ、アオサギを観察。なぜかウチワヤンマやチョウトンボも観察。スッポンの子ども!という子どもの声が響き渡ったが、逃げられて見られず。そのまま大池をグルッと回って、ポーチへ、そして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、ドバト、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオタカ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、コサメビタキ、スズメ、カワラヒワ(以上20種)

拾った鳥の羽根
アオサギ、ダイサギorコサギ、ツツドリorカッコウ、コゲラ、カラス、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、キビタキ雌?、スズメ、カワラヒワ
●おとなのワークショップ「クジラ・イルカのホネを調べる
日時:2017年8月26日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール
参加者数:13名


 午後2時〜午後3時30分。15分前に受け付け開始。助手1人と2人で実施。

 ワークショップスペースで受付。その場で導入。展示してあったパネルを使いつつ、クジラの骨の回収の話、イヌやタイと比較しつつクジラの骨の一般的解説、骨でクジラを見分ける上でのポイントを含め、現地で数える骨やスケッチする骨も紹介。このパートで約30分。
 クジラコーナーに移動して、まずは骨を数えてもらう。歯の数、脊椎骨数、指骨数を適宜散らばって数える。分かりにくいポイントには随時解説。最後に正解を、図鑑での数字と比べつつ(図鑑と実物はずれている!)発表。このパートに約40分。
 歯の形、肩甲骨、頭骨をポイントだけ押さえつつ簡単にスケッチ。それをざっと解説。このパートで約20分。
 ワークショップスペースに戻って解散。

 定員は20名としたが、見学2名・付き添い2名を含めて13名しか集まらなかった。が、クジラを展示している狭いコーナーで、骨の数を数えたり、スケッチしたりの企画だったので、本当に20名集まったら、収拾がつかなかったと思われる。
 ギャラリートークの延長線上のイメージが強かった(実施側も参加者側も)。ギャラリートークの30分では身近すぎるテーマ、あるいは手を動かしたりしてもらうとより効果的に伝えられるテーマであれば、今後も実施したらいいかもしれない。
●特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」「ギャラリートーク:クジラ編
日時:2017年8月19日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール
参加者数:33名


 午後0時30分〜午後1時。入口に集合し、担当したのは今日は鳥の話をすると宣言。午後1時から本館講堂で講演会が始まるので、適宜途中で抜けてOKと宣言してスタート。
 クジラコーナーでほとんど動かずに解説。まずは瀬戸内海で暮らすスナメリの話。スナメリの分布の話と定期航路で生きたスナメリに出会う方法を熱く語る。次は、2年前のザトウクジラの 回収話に熱が入る。ついでに大阪湾で出会ったクジラ類の話や軽く香川県の捕鯨会社の話。
 午後1時ちょうどに終了。最初は途中で抜けたそうにしていた人も結局最後まで聞いていた。クジラの骨を前にしていたのに、クジラの骨の一般論をほとんど話さなかったので、展示物の観察にはつながらなかった…。
  ちなみに今日のギャラリートークは、収録されており、編集されて、都合の悪い部分(廃棄物処理の話とか?)を省いて公開されるらしい。
●室内実習「ホネ標本の作り方(未成年向け)
日時:2017年8月13日(日) 10:00〜15:30
場所:大阪市立自然史博物館 実習室
参加者数:31名+付き添いの保護者18名+おまけの小学低学年生1名(申込み48名、当選36名)(スタッフは他になにわホネホネ団から団長1名、団員6名)(参加者は中学生3名、あとは小学生)


 今年も夏休みの子ども向けと秋の大人向けの二段構え。申し込んできた大人と規定年齢以下の子どもを落選させても、定員を大幅にオーバーしたので、落選者もでた。例年通り保護者が付き添うことを認めた(子ども1名につき付き添い1名。2名で送ってきた保護者は、部屋に残るのは1名だけにしてくれていた)。

 ニワトリの手羽先標本を作製。スーパーで売っている手羽先は若くてホネが完成していないので、食材として売っている地鶏(今年はみやざき地頭鶏)を購入して材料とした。36本用意したはずが30本しかなく、1名にはスーパーで購入した手羽先を使ってもらった。手羽元が付いていたのは想定外で、処理に余分な時間がかかった。上質な地鶏で、皮がしっかりしていたのも時間がかかった要因。
 参加費は、返信には500円としたが、当日400円に値下げした。

 一人に一つずつ手羽先を配り、皮をむいて、主だった肉を取り除いたら、軽く煮てあとはさらに肉取り。そしてパイプスルーにつける。さらに肉取り。過酸化水素水で漂白。黒い板に取り付けて持って帰るという内容。パイプスルーの間に昼食をとり、漂白の間に特別展「氷河時代」を見学し、板を黒く塗った。
 テーブルごとに少なくとも1人のスタッフが付いた。手羽元がある上に、皮がしっかりしていたので、出だしで手羽元や皮の処理にある程度手を出した。保護者が手伝っていた子どもが4名ほど。手羽元で手間取っていたが、その他はおおむねタイムスケジュール通りプログラムを進めることができた。
 最初に取り除いた主な肉は回収して、昼食にサラダとして食べた。
 肉取りの道具は、骨抜き用のごついピンセットと解剖ハサミ。必要に応じて、普通のピンセットとメスを用いた。一人左利き用のハサミしか使えない子がいたので、メスを使ってもらった。
 最後に、持ち帰った後の処理の仕方(にじみ出てくる脂肪対策、乾燥のさせ方)、他の材料での骨格標本の作り方の説明と、なにわホネホネ団の宣伝をした。

 今回の最大の反省点は、仕入れた段階で、手羽先の状態と数をきちんと把握しなかったこと。材料が1名足りなくなったし、板が小さすぎて2枚をガンタッカーで引っ付けるという余計な作業が入った。想定より大きかったので、パイプユニッシュなどの薬剤を濃く長く浸けるなどの変更も行った。
 ハサミの切れ味が悪かったり、左利きのハサミを用意できないという問題があるので、次回からはキッチンバサミを持参してもらい、不足分だけ用意するという形にする。
●やさしい自然かんさつ会「ツバメのねぐら
日時:2017年8月5日(土)
場所:奈良市 平城宮跡
参加者数:144名(申込み199名、全員当選)(内、友の会会員65名)(補助スタッフ4名)


 2週前の土曜日に下見。空を飛んでる最大数は、推定20000羽以上。あまり多くなく、すぐにヨシに降りてしまった印象。

 集合45分前に集合場所に行ったら、すでに1家族来ておられた。ぼちぼち集まって来る参加者を受け付け。みなみの空が暗く、稲光が見える。それがこっちに来たら、受付後でも急遽中止にせざるを得ない。ドキドキしていたが、幸い東にそれた様子。集合時刻になったら簡単に挨拶して、現地へ移動。その後も13名ほど遅刻者を受け付けたもよう。出席率は72%と、とても高かった。
 集合は日没約1時間前の午後6時(日没は18:55)。観察場所へ移動してから、タイムスケジュール、解散の段取り、注意事項(道をあけること、ヨシ原に入らないこと)を伝える。あとはツバメが集まるのを待ちながら、ツバメの暮らしや集団ねぐらの解説をして時間をつなぐ。ツバメの話をし始めたら、雨が降り出したので、トイレの建物に避難。大部分の人は入れたので、その状態でツバメの解説を続ける。解説半ばで雨が止んで、あとは降らなかった。午後6時40分に話すネタが尽きたので、あとは自由に観察してもらう。
  集まったツバメは、下見の時よりは少なめで、わりとすんなりとヨシ原に降りてしまい一斉に乱舞するツバメの数は最大で1万6千羽程度。低いところに雲がかかっていて、見にくくもあった。が、空一面がツバメだらけになったので、参加者には満足いただけたと思う。大部分のツバメがヨシ原に降りた午後7時20分、現地で解散。
 
確認した鳥類
 キジバト、ゴイサギ、ダイサギ、アマサギ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ウグイス、セッカ、スズメ(以上11種)
●植物園案内・動物編「子ども連れの鳥さがし
日時:2017年8月5日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:22名(補助スタッフなし


 とても蒸し暑くクマゼミがうるさい。参加者は1桁かと思ったら、意外に集まった。暑いのでくれぐれも熱中症に気をつけること、できるだけ日陰を歩き、水分をちゃんととって、やばいと思ったらすぐに離脱して涼しい建物に避難すること。と、もっぱら熱中症対策の注意をしてから、出発。

 博物館北側にハシブトガラスの親子連れがいたので、しばらく観察。カラスの親子関係や子どもの見分け方を解説。箱庭に、スズメとカワラヒワがやってきていて、メジロもやってきて水浴びをしていたので、これまた観察。スズメやカワラヒワは幼鳥の見分け方を解説。
 大池で、コブハクチョウの問題点を説明していると、大きなスッポンが出現。とたんにスッポンやアカミミガメなど大池のカメ類の解説をすることに。アカミミガメの産卵の話は割と興味を持ってもらえた。大池の休憩所の北側では、アオサギ、ダイサギ、カワウを観察。
 ツツジ山から小池にかけてでは、シジュウカラが囀っていたが、あまり観察はできず。小川沿いで、セミの出てきた穴や、アカミミガメの産卵穴?を見つける。
 再び大池に出たら、なぜかチョウトンボを観察。ダイサギが魚を採っては呑み込むのを観察。 そのまま、橋を渡ってポーチへ戻る。まとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ(以上13種)

拾った鳥の羽根
コブハクチョウ、ドバト、キジバト、ツツドリ、カラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、カワラヒワ
●特別展「瀬戸内海の自然を楽しむ」「ギャラリートーク:鳥編
日時:2017年7月29日(土)
場所:大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール
参加者数:25名


 午後0時30分〜午後1時10分。入口に集合し、担当したのはクジラと鳥だが、今日は鳥の話をすると宣言。
 砂浜で繁殖する鳥の話を軽くしつつ、4年前の大阪湾展と今回の瀬戸内海展の準備の仕方の違いを説明。干潟の鳥では、旅鳥の調査は難しいので、主に冬鳥を調べた事を説明。で、展示しているのは干潟で越冬するとりばかりという隠れた事実を紹介。ここまでで10分。
 河口の鳥のコーナーで、自分の調査に基づく瀬戸内海沿岸で越冬するカモ類の解説10分。個体数が多い場所、地域による種構成の違い。数と種類が多いと数えるのが大変。という話で10分。
 漁港の鳥のコーナーで、瀬戸内海沿岸のカモメ類の分布の話は、1980年代の山口県周辺での同様の調査結果と比較しながら紹介。岩屋港に集まるカモメ類、漁港に集まるトビや我が物顔のサギの話で10分。
 いったん解散しつつ、帰りがけに5分ほどアビ漁とスナメリ漁の解説。アンケートを配って解散。
 午前中に鳥類フィールドセミナーがあったので、その流れて参加した人が大多数。
●「高槻のカエル探し
日時:2017年6月18日(日)
場所:大阪府高槻市 萩谷総合公園〜摂津峡〜塚脇〜あくあぴあ芥川
参加者数:97名(博物館68名+あくあぴあ29名)(博物館:申込み86名、全員当選、あくあぴあ:当選30名)(スタッフは他にあくあぴあ側からH学芸員、補助スタッフ3名)


 昨年まで3年連続で雨天中止を繰り返し、4年ぶりに実施できた。高槻市営バスに電話して、行きだけ臨時便を手配(あくあぴあ芥川の担当者が)。高槻市立自然博物館あくあぴあ芥川との共催行事。
  同じ日に友の会月例ハイクが、摂津峡で企画されていた。上の口から入って、摂津峡を抜けるコースで、昼食は白滝。昼食の時だけ、とても近付くことになるので、月例ハイクは12時45分に出発。こちらは午後1時に出発することにする。

 JR摂津富田駅に集合、萩谷総合公園バス停まで移動。想定以上に参加者が多かったので、30人ほどは通常の路線バスに乗車、残る70人ほどが臨時便に乗車した。バス停で待っていた人と合流してから挨拶。高槻市ではモリアオガエルとカジカガエルは採集禁止であること、禁止でなくてもカエルの飼育は難易度が高いこと、保護者に面倒をみる覚悟がないなら(子どもはすぐに厭きるから)放して帰るように注意してから出発(同じ注意を、その後、昼食後、田んぼ、解散時の3回行った)。そのせいか、今回はカエルを持ち帰ろうとする子どもはほとんどいなかった。

 萩谷総合公園のモリアオガエルの池に卵塊が3つほど。枝の上にメスの思われる個体も見つかる。JCOMの取材が来ていたので、拡大した姿をカメラに入れて見せてもらう。モリアオガエルの繁殖を一通り説明してから次へ移動。子どもたちは説明を聞かずに、トノサマガエルをすくっていた。ツチガエルまで捕まって驚いた。
 もう一つの池で、モリアオガエルの卵塊を観察。こちらには10個ほどあった。今年は全体に水が少なく、例年見られる水路上に生まれた卵塊は、今年はなかった。
 渓谷に入ってすぐに、カジカガエルが捕まった。昼食場所でも次々とカジカガエルが捕まり、少なくともメス4匹にオス15匹は見せてもらった。川の水量が少なく、逃げ場がなかったからかもしれない。トノサマガエルやタゴガエルも捕まったが、ヤマアカガエルは見つからず。
 摂津峡のトイレに行ってみると、月例ハイクが早々と昼食を終えて、正午に出発したのに出くわした。昼食場所でぶつかる恐れはなくなった。
  昼食後、摂津峡を抜けて、桜広場へ。途中、カジカガエルの声が聞けた。芥川を渡って、田んぼへ。ヌマガエルとアマガエルを捕まえて観察する。カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ類を解説。塚脇バス停まで歩いて解散。結局観察したカエルは、7種。

 解散後、半数ほどの人は、あくあぴあ芥川へ。途中の田んぼや水路で、タイワンシジミ、オレンジ色のカブトエビなどを観察。
 あくあぴあ芥川へ到着して、15分ほどしたら、月例ハイク御一行もあくあぴあ芥川へ到着。いつのまにか追い越したらしい。バスが混むだろうから、急いでバス停へ。案の定、満員になった。

 とにかく人数が多かった。博物館側だけでも、出席率は約80%。あくあぴあ芥川側を入れるとさらに上がる。3年連続で雨天中止だったからかもしれない。
 カジカガエルで盛り上がったが、子どもたちはサワガニとカブトエビだけで充分盛り上がり、カエルはアマガエルとヌマガエルだけでも充分な感じであった。もっと気楽に遊べる田んぼに行った方がいいのかもしれない。

確認した両生爬虫類
ニホンアマガエル、ヌマガエル、ツチガエル、タゴガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、カジカガエル、ヒバカリ(死体)

確認した鳥類
ドバト、アオサギ、ダイサギ、ケリ、トビ、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、ムクドリ、スズメ、ホオジロ

拾った鳥の羽根(ハネハネ団の3人による)
キジバト、アオバト、アオサギ、カケス、トラツグミ

確認した哺乳類
アライグマ(足跡)

観察したその他の動物
カブトエビ類、ホウネンエビ、カイエビ類、サワガニ、カワムツ、カワヨシノボリ
●「カエルを探してナイトハイク
日時:2017年6月10日(土)
場所:大阪府高槻市 萩谷〜萩谷総合公園
参加者数:44名(申込み57名、全員当選)(スタッフ3名)


 6月5日にスタッフ3名(+1名)で下見。 快晴で、行事本番より日没が3分早く、週末の平日とバスのダイヤが違い15分早くスタート地点に到着。15分待ってもまだ明るいので、暗くなるまでの時間かせぎが必要。モリアオガエルの産卵池に予定よりカエルが少なく、フクロウが来ていてカエルを食べているようす。トノサマガエルがいっぱいいる予定の湿地が干上がっていた。ホタルは1匹だけ。トイレでコウモリを確認した。バスの最終便で帰った。
 高槻市営バスに電話して、行きだけ臨時便を手配。

  行事本番は曇だったので、バス停に到着したらもう暗くなっていた。注意事項を説明してから、出発。萩谷の田んぼで、アマガエルとシュレーゲルアオガエルの声を説明。下見と同じ場所でシカが出現。
  中萩谷バス停のところから集落そして山道を抜けて、萩谷総合公園へ。途中、集落の裏山から大きな声が聞こえてきたが、正体は分からず。途中の川でカジカガエルが鳴いた。
 萩谷総合公園に着いて、まずはトイレへ。子ども達がヤモリで盛り上がる。モリアオガエルの池に行く途中、トノサマガエルとモリアオガエルを捕まえて盛り上がる。ヘイケボタルがたくさん光っていて、さらに盛り上がる。モリアオガエルの池で卵塊を観察するもモリアオガエルが鳴いていない。仕方がないから説明していると、モリアオガエルのコーラスが始まった。ヤマナメクジも観察できた。
 一通り観察したので、休憩&フリータイム20分。シュレーゲルアオガエルが捕まっていた。フリータイムの後、またトイレへ行くと、キクガシラコウモリらしきコウモリ1匹が飛び出す。
  バス停についてから点呼を取って、解散。最終のバスに乗車。とりあえず無事に予定時刻に、JR摂津富田駅にはたどりつけた。

確認した両生爬虫類
ニホンアマガエル、トノサマガエル、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、カジカガエル、ニホンヤモリ(以上5種)

確認した哺乳類
ニホンジカ、キクガシラコウモリ
●テーマ別自然観察会「初めての鳥のさえずり
日時:2017年5月28日(日)
場所:大阪府千早赤阪村・奈良県御所市 金剛山
参加者数:40名(申込み66名、全員当選)(友の会非会員1名)


 当初は、ロープウェイ前バス停から久留野峠へ登り、尾根筋を伏見峠から山頂部のブナ林へ。転法輪寺からグルッと回って、ロープウェイ山上駅、ちはや園地を経由して、伏見峠からロープウェイ前バス停に降りる予定であった。5月20日の鳥類フィールドセミナーを兼ねた下見で、予定コースを歩くと、ロープウェイ山上駅で脱落する人が続出。体力の限界を感じて、行事本番をキャンセルする人もでた。そこで、コースを短縮することにした。

  ロープウェイ前バス停に集合、伏見峠に登っていく。ミソサザイ、オオルリ、ウグイスの囀りを説明。カッコウ、クロツグミ、ヒガラも囀り、タゴガエルの声も説明した。伏見峠から一の鳥居で、ヤマガラ、シジュウカラ、ソウシチョウの囀りを説明。ツツドリ、コサメビタキも囀ったし、ハルゼミも鳴いた。ヒガラが巣に出入りしていた。
 ブナ林のエサ台の上で昼食。エサ台には、ヤマガラやコガラが来ており、近所をカケスもうろついていた。アオゲラも鳴いた。
  昼食後、転法輪寺でミソサザイの巣を観察。その後、ロープウェイ山上駅に戻り一旦解散。駅の看板にキセキレイの巣があるようだった。
 有志で伏見峠に戻り、バス停まで下った。ここまで出ていなかったキビタキ、センダイムシクイ、ヤブサメが囀った。

 初めての、と銘打ったにしては、盛りだくさん過ぎたかもしれない。もっと、限った方がよかったかも。

観察した鳥
カッコウ、ツツドリ、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、メジロ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、ホオジロ(以上25種)

確認した両生爬虫類
タゴガエル
●「アオバズクを探してナイトハイク
日時:2017年5月27日(土)
場所:大阪府箕面市箕面公園
参加者数:50名(申込み76名、当選60名)(スタッフ4名)


 昨年、朝までのナイトハイクを行ったが、急な坂をわざわざ登っても、早朝のコーラス以外に楽しみがなかった。そこで、今年は日帰りで実施することにした。日没直前に集まって、滝道を往復し、大阪府近郊に帰り着ける午後10時半に解散する設定とした。
 5月16日にスタッフの2人(+1名) で下見。オオサンショウウオは見れたが、他はフクロウが一瞬鳴いたのみ。

 箕面駅に、ほぼ日没時刻に集合。夜の観察の注意をしてから、まだ薄明るい中を出発。
 ホタルはまだ早かった。ヤマナメクジを見たり、ヤモリを探しつつ進む。瀧安寺のいつもの場所でオオサンショウウオを確認。みんなで観察。大滝までの道の途中、フクロウが鳴いたが、後ろの方の人しか聞かなかった。
 大滝の手前で、オオサンショウウオを発見。再び観察。大滝のところで、20分ほど休憩。トイレの川虫で一部の子どもが盛り上がる。
 帰り道、大滝を出たところで、またオオサンショウウオが陸に上がっていた。行きにフクロウの声が聞こえた辺りで、帰りはフクロウが鳴きまくってくれた。オオサンショウウオは、さらに2回ほど見つかったらしい。

 ホタルはまだ早かったし、ヒキガエルはやはり出なかった。が、オオサンショウウオはやたらと観察できた。飛来しているという情報があったが、アオバズクは鳴かず、フクロウは鳴いた。
 日帰りナイトハイクだったので、下見・本番と繰り返し行く必要のあるスタッフの負担は大幅に軽減された。日帰りナイトハイクの場合の心配は、みんなが家に帰り着ける時刻にちゃんと駅に戻って解散できるかだったが、結果的にはかえって早めに帰って来れた。
  参加者にとってナイトハイクに敷居するハードルも低くなったようだが、夜明けのコーラスを希望する声があった。

確認した鳥
フクロウ

確認した両生爬虫類
オオサンショウウオ、ニホンヤモリ
●植物園案内・動物編「春の渡りの小鳥をさがそう
日時:2017年5月6日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:39名(補助スタッフ3名、ジュニア補助スタッフ1名)


 天気予報では雨模様だったが、午前中はもちそうなので決行した。途中で雨が降ってきたら、早めに切り上げるかもしれないと宣言してからスタート。
 シジュウカラの囀りを少し解説してから、まずは大池へ。遠くにアオサギが見えるだけ。と思ったら、対岸の方からジュウイチの声が聞こえてきた。
 博物館の裏でハシブトガラスの巣を観察、照葉樹林の南でハシボソガラスの巣を観察するも、鳥の姿が少ない。マグノリア園でようやく巣立ちビナを連れたシジュウカラの群れに遭遇。ヒナに餌をやっている姿を観察した。その直後、チョウゲンボウが上空を通過。
 ヒタキ類などを探すべく二次林に入ったが、鳥の声も姿も少ない。ようやくキビタキとオオルリを見つけて観察したが、上を飛びまわるばかりで、半数弱の人しか見られなかった。
 みんなで見られる鳥をと、再び大池に出たが、鳥は少なく。コブハクチョウの説明をした程度。とても大きなスッポンがいた。その直後、目の前をカラスに追われるオオタカが横切る。
 二次林の北からツツジ山、小池、アジサイ園、小川と歩くがめぼしい鳥はおらず。三度大池に出たらバンがいた。
 そのまま、橋を渡ってポーチへ戻る。まとめをして解散。

観察した鳥
コブハクチョウ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、バン、ジュウイチ、オオタカ、コゲラ、チョウゲンボウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、メジロ、ムクドリ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(以上23種)

拾った鳥の羽根
ドバト、キジバト、アオバト、ゴイサギ、カラス、ヒヨドリ、トラツグミ、アカハラ?、シロハラ?、ツグミ
●植物園案内・動物編「はじめてのバードウォッチング 春の渡り鳥を見つけよう!
日時:2017年4月22日(土)
場所:大阪市東住吉区 長居植物園
参加者数:70名(補助スタッフ1名、ジュニア補助スタッフ1名)


 昨年度までの数年、「はじめてのバードウォッチング」と称して、大阪府立中央図書館と共催で、別日程での鳥の観察会をしていたが、今年度は声がかからなかったので、単独で植物園案内の枠組みで実施してみた。

 はじめてのバードウォッチングというタイトルだが、参加者の多くは経験者。最初にバードウォッチングが初めての人に手を上げてもらったら、15人程度だった。
 最初に、初心者向けに双眼鏡の使い方。メガネの有無に合わせて接眼部の調整、眼の幅合わせて、のぞいてピントを合わせる。左右でピントがずれていたら調整。そして、目当ての場所をパッと双眼鏡でとらえる練習。

 それから出発。まずは大池へ。近くにコブハクチョウしかいないので、コブハクチョウの悪口。それから照葉樹林の南側に周り、ハシブトガラスとハシボソガラスの巣を順に観察。合わせて、カラスの巣との共存について解説。
 芝生でツグミを観察してから二次林へ。キビタキとシメをみたところで、アオバトが見つかる。葉っぱの間で見つけにくいアオバトをみんなで探す。半分くらいの人は見えたらしい。その後、サンショウクイを見た人がいたらしいのだけど、気付かずに二次林の北側へ。シジュウカラやカワラヒワを観察。小池に回ってカルガモのつがい、小川沿いで元気に囀るオオルリ雄を順に観察。再び大池に出て、カワウ、ゴイサギ、コガモ、バンを見ていたら時間切れ。
ポーチに戻って、まとめをして一旦解散。図鑑など鳥に関する解説の用意をしているから希望者は、集会室へとアナウンス。来たのは、15人ほど(うち初心者は5人程度)。各種図鑑を実物を見せながら説明。さまざまな鳥のことを知るのに役立つ本も紹介。

観察した鳥
コブハクチョウ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、ドバト、キジバト、アオバト、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、バン、コゲラ、サンショウクイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、イソヒヨドリ、キビタキ、オオルリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、アオジ(以上31種) (ただしサンショウクイとイソヒヨドリは後から、おったでと画像を見せてもらった)

拾った鳥の羽根
ドバト、キジバト、ゴイサギ、モズ、カラス、ヒヨドリ、シロハラ
●友の会月例ハイク「春の公園の花、鳥、虫
日時:2017年4月16日(日)
場所:豊中市 緑地公園駅〜服部緑地(うづわ池〜日本民家集落博物館の北〜円形花壇〜山ヶ池〜菰が池〜新宮池)〜緑地公園駅
参加者数:101名(内、会員86名(内、1家族3名は新規入会)、非会員18名(内、クーポン利用1家族3名))(スタッフ3名+一般参加の評議員3名)


 4月13日に、担当の内2名で下見。過去2年連続で雨天中止にしたので、いまさら下見しなくてもいいかと思ったが、行ってみるとまだサクラの花が残り、今までとは違っていた。今年はたとえ雨が降っても決行しようと誓い合った。

 当日、緑地公園駅の改札前から西に出たところで受け付け。参加者が集中せずにバラバラ集まったので、受付はしやすかった。集合場所近くの服部緑地の案内地図で、午前中はぐれたら「山ヶ池の北側に集合」、午後にはぐれたら、諦めて各自で帰るようにと宣言してから出発。
 Wが先頭、Iがしんがり、中にTという体制。服部緑地に入る前の緑道で、ハンガーだらけのカラスの巣や、スズメがサクラの花を落としているのを観察。
  最初のうずわ池にWが着いた時点で、植物を説明するTとの間に大きな距離が開いていた。うずわ池で、コガモやコチドリ、アカミミガメを観察。タンポポやモリチャバネゴキブリを見ていたら、後ろが追いついてきたので出発。
 日本民家集落博物館の北の小池で、カワセミをじっくり観察。クロコノマチョウが何匹か捕まっていた。子どもたちはクマバチの雄を捕まえるので盛り上がる。後ろが追いついてきたので、カワセミの小池から出発。
 日本民家集落博物館の南で再び後ろを待つ。一部の人はキビタキやオオルリを観察。センダイムシクイも囀っていた。後ろが来ないけど、時間がつぶせなくて出発。
 円形花壇を回って、日本庭園の池でアメリカザリガニや魚を探すが見つからず。ヒメタニシを説明。後ろは来ないけど正午になったので、山ヶ池の北側で昼食開始。10分ほどして後ろが到着。
 午後1時、出発前にTさんの植物解説。主にクスノキ。午後の最初、下見時にヌートリアを見つけた場所に行ったが見つけられず、トンネルだけを見た。そのまま一体となって菰が池東側へ。後ろが到着するのを待って、Tさんがメタセコイアとヌマスギの解説。解説後、新宮池でアオサギの巣を観察。新宮池には中サイズのヒナ1羽を連れたカイツブリがいて、ヒナが盛んに背中に登っていて可愛かった。一部の人はアオバトを見たらしい。
 午後2時と少し早かったが、一周してしまったので解散。

 集合時は、あまり参加者数は多くないと思ったが、100名を超えていた。しかし昼食時や解散時に100名を超えていたとは思えない。一部の参加者が午前中で帰ったが、他にも帰った人や、はぐれた人がいたかもしれない。
 午後は、植物のネタが少なかったらしく、一緒に動けた。はぐれた人はいなさそう。午前は、植物が来ないので、鳥・虫班と植物班に分かれていた感じ。

確認した鳥
ヒドリガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリ、ドバト、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、コチドリ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、アオジ(以上30種)

拾った鳥の羽根(分かったもののみ)
キジバト、アオバト、ヒヨドリ

観察した哺乳類
ヌートリア(トンネル)

観察した両生爬虫類
ウシガエル、アカミミガメ、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ

観察した昆虫
モリチャバネゴキブリ、クロコノマチョウ、クマバチ

観察したその他の動物
ヒメタニシ
●室内実習「鳥の調査の勉強会 第1回
日時:2017年4月1日(土)
場所:長居植物園、大阪市立自然史博物館 会議室
参加者数:13名(申込み19名、全員当選)


 今年は、昨年からの継続11名、新規8名。
 午前中は、植物園で鳥の調査を考えながら、鳥の観察。テーマは「花と鳥の関係で研究計画」。花にきている鳥や、花についている食痕、落ちている花などを観察した。
 午後は、博物館内で、論文紹介。その後、参加者各自の調査データもしくは調査計画の発表。
 今年度は、年間を通じて3回開催予定。次回は、7月22日(土)。
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