日記風覚え書き

2008年4月5月、6月

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2008年6月30日 詰め合わせ

食い合わせが悪いっていい方がある。詰め合わせにも悪いのがある。最近だんだんわかってきたぞ。

古くは、ヘビとカエル。トノサマガエルを捕ったのだが、入れ物がない。持って帰る間くらい大丈夫だろう。と思って、シマヘビと一緒に入れた。帰りついたらカエルはおらず、ヘビの腹がふくれていた。
このように捕食者と一緒に入れるのはリスキーである。最近よく捕まえている動物で言えば、アメリカザリガニとドンコが最悪。同種であっても大きいのと小さいのを入れて持って帰ると、小さいのがいなくなる。ヨシノボリやコイ科の稚魚、エビなんかも一緒には入れられない。
じゃあ、アメリカザリガニとドンコを一緒に入れたらどうだろう? このまえ試してみた。アメリカザリガニの勝ちであった。どちらもやや大きめだったので良い勝負かと思ったのだが、ドンコははさまれて死んでいた。ドンコが優位かとおもって、水を少なめにしたのが、アメリカザリガニに有利に働いたのかも知れない。

ホウネンエビはそもそも弱いので、一緒にいれられるのはせいぜいカイエビだけ。そして、カイエビとカブトエビも相手を選ぶ。一緒に入れたくなるのは、同じ田んぼでとれる貝類。サカマキガイやヒメモノアラガイなどの小さい貝と一緒は問題なし。カワニナ類も一応大丈夫。でも、タニシ類と一緒に入れてはダメ。どうも、貝がどの程度水を汚すかと関係があるらしい。

このまえ、田んぼでヒメモノアラガイを採ったのだが、その田んぼにはなんかわからん短い水田雑草が生えていた。短いのでヒメモノアラガイと一緒に入れて帰ってきた。正体はウリカワであった。それはいいのだが、ウリカワの葉っぱがことごとく、途中で切られていた。ヒメモノアラガイと植物も、詰め合わせが悪いらしい。

調査にもっていく容器の数は限られているので、できるだけ同じ場所で採集した複数種は一緒に入れたいのだが、なかなかうまいこといかない。


2008年6月29日 死体の皮むきと救命処置

どっちが好きというより、どっちの方が気持ち悪い? という話。納得がいかんので、ここに記録しておく。

並んで一緒に作業しながら、中学生との会話。
なんでも、定期テストの保健体育の範囲に、救命処置ってのがあったらしい。がんばって救命処置の勉強をしたのに、2問しかでなかったとぼやいている。救命処置は気持ち悪いのに、がんばったのに、とぼやいている。
救命処置というか、医学的な処置は、ぜんぶ気持ち悪いらしい。注射も、キズの手当も。されるのが嫌なだけでなく、するのも嫌らしい。されるのは痛いかもしれんが、するのは痛くないし。動物の死体は平気なはずなのに、おかしな話である。
なんでも、死体はもう死んでるから気持ち悪くないけど、生きてる相手は気持ち悪いらしい。生きてる相手は死ぬかもしれんからか? 痛い!とか言うかもしれんからか? とにかく、それは気持ち悪いのではなく、処置に失敗するのが怖いだけでは? いや、気持ち悪いねん。意味がわからん。

ハイエナの皮を剥きながらの会話だけに、いっそう納得がいかん。普通気持ち悪いというのは、ハイエナの皮むきの方だろうに。
学校でも理解してもらえなかったらしい。そらそうやろ。


2008年6月28日 アメリカデイゴの花の蜜

うまく吸わないと苦い。

植物担当者に植物園を連れ回してもらった。マメ科のいろんな植物を説明してくれる。植物にはあまり興味はないのだが、何年もかかってようやく開花したジャガランダの話は感動物であった(ウソ)。それよりも気に入ったのは、デイゴの蜜。花の中をのぞくと水がいっぱいたまっている。天気は小雨が降ったり止んだり。こんなとこに雨がたまってるな、と思ったら、それは蜜とのこと。甘いというから飲んでみた。
落ちてる花を拾って、花を分解して、飲んでみる。苦い。苦いやないか! 何度飲んでも苦い。少し甘い気もするけど。で、なんとなく花を分解せずに花をかたむけて飲んだら甘かった。甘いやないか! 花を分解するから苦い成分が混ざっていたらしい。
よく見ると、木に付いている花の方が、蜜が多い。舌を伸ばしてなめてみる。苦い。花をなめたら苦いらしい。で、花を傾けて飲もうと頑張る。

だれも草のストローを使えば、簡単にたくさん甘い蜜が吸えるとは教えてくれなかった。道具は偉大である。チョウも偉大である。でも、道具を使うなんて、我々原始人的には邪道なんである。

大阪ではあまりデイゴの花は結実しないらしい。ほんらいアメリカでは鳥媒花らしいが、日本でもメジロが盛んにやってきている。メジロは送粉に役立っていないんだろうか?


2008年6月27日 峠ハンター

峠越え。なんか苦難が待ち受けている雰囲気。できれば避けたい。
峠を過ぎる。なんて心地良い響き。辛い場面は終わり、あとは楽に下るだけ。
ことほど左様に、峠はさまざまな人々の関心を惹く存在なのである。ああ野麦峠。ドラマにも峠は欠かせない。

そういえば、自分の胸に手を当ててみると、以前から峠に何か感じるものがあった。御所市の風の森峠、河内長野市の蔵王峠、河南町の平石峠。けっこうメジャーな峠があれば、地図のどこにも名前がないのに、その場に行くと峠の名前が掲げてあったりする。岬町の美迫峠。知ってる人はほとんどいなさそう。誰がいつ名付けた名前か知らないけど、その名前を採用することにする。

そんなさまざまな峠を記録に残していったら面白いんじゃなかろうか? 分かれ道の写真を撮りまくっている芸術家のように、次々と写真に納めてもいいかも(峠は何を撮影すればいいんだろう?)。すくなくとも、その峠がどんな様子で、そこでどんなドラマがあったかを残してみたらどうだろう。まあ気が向いたときだけでも。
なんてことを思ったのは、昨日越えた峠がギロバチ峠という印象だったから。そして始まったのが、【今日の峠】のコーナー。いつまで続くかは知らない。


2008年6月26日 島本町制覇 +ギロバチ峠

よく言われるように、水無瀬川を制する者は島本町を制す。そう、島本町は水無瀬川に始まって、水無瀬川に終わるのである。
今日は、淀川から水無瀬川沿いを延々と、釈迦岳近くまで歩いた。釈迦岳を制覇していないので、一点の曇があるものの。島本町を制覇したと言っていいだろう。

水無瀬川は、島本町から一瞬高槻市に抜けるのだが、そこの部分だけ川の中を歩くことになる。ここを歩いたのは確か4回目。ダムから橋まで1時間6分でクリアしたのは自己最高記録であった。間であまり遊ばなかったってだけだが…。

大沢の集落では、茶店みたいなのをしているおばちゃんに捕まった。というか不審者っぽかったから、声を掛けられたような気がする。どこに行くのかと尋ねられた。とりあえず感じよく受け答え。ちょっと変わったハイカーと思ってくれたのか、何をしにきたのかは尋ねられなかった。代わりに色々教えてもらった。ちょっと入った谷で、水晶が採れるらしい。見せてもらったが、柳生のよりは大きい気がする。機会があれば採りに来てみよう。ちょっと遠いけど。

【今日の峠】
●ギロバチ峠(大阪府島本町大沢)
 大沢の集落と尺代をつなぐ峠。大沢から少し登るだけで付くのだが、尺代側には延々と下る事になる。
 午後6時半に梅田で約束があるのだが、我々は午後4時半の時点でまだ大沢にいた。車道を通って帰ると、西でも東でも延々と大回りすることになる。やむなく我々は峠越えを決意した。大沢側の車道から登ること3分。あっけなく峠についた。かまぼこ板みたいなのに手書きで、「ギロバチ峠」と書いてあった。林の中の峠で、見晴らしはまったくない。目立つハイキングコースが西の方に続く。
 ハイキングコースを示す看板を見ると、このコースも大回りするらしい。それでは間に合わない。手元の地形図にはそのまま南に下る点線道が示してあるのだが…。ふと「ギロバチ峠」という字の下にさらに小さく「→最短路へ」という文字を発見。目立たない道が、南へ続いていた。
 最短路一目散に下り、我々はほぼ無事にほぼ時間通りに梅田にたどりつくことができた。


2008年6月25日 水遊びの時間

今日は出だしからつまづいた。駅を降りたら、バスが出たところだった。ここで、今日の運に気付くべきだったかもしれない。
とある川沿いにずっとさかのぼって、源流を極めて帰ってくる予定だった。ダンプが走り回る川沿いの道をクリアし、よく観察会で遣う道に入る。さらに進むと、二つの川が合流している。いつも行くのとは違う方の川をたどる予定。地形図には点々の道がちゃんとある。最初は歩きやすい道だった。やがて怪しくなってきて、なぜか川を渡っている。これってシカが通ってる道では? と思いつつ川の中を歩いて渡る。道がなくなった。周囲をウロウロしてみたが、道は見あたらない。どこで間違えたのだろうか? あるいは例によって国土地理院にだまされたか。はたまたシカにだまされたのか。仕方がないので引き返し、いつもの川の方をたどっていく。その先にはバス停があるから、そこから帰ろっと。
バス停に着いた。今日のバスは終わっていた。ここからバスに乗る予定がなかったので、バスの時間を確認してこなかった…。携帯端末なんて物も持っていない。仕方がないので、さらに数キロ先にあるもう少し本数の多いバス停を目指す。
途中、カエルやイモリを採ったり、クモを採ったりしながら、バス停に到着した時には、すでにけっこう遅い時間。が、1時間先にしかバスがない。ここからさらに歩いても仕方がないので、そばの川で水遊びをすることにした。1時間もあるからゆっくり遊べるだろう。

まず、周辺の造網性のクモを採集。それから水網を手に川の中に入る。でっかいカワニナとサワガニも採集。魚はパスすることにして、水網の出番はそこまで。今度は岸辺でミズギワゴミムシと地表徘徊性のクモを採集。それから、ふんどしを手にヒメドロムシ採集開始。予定外のヒラタドロムシも採れた。ヒメドロムシは不調で小さいのが少ししか採れない。そうそうプラナリアを採らなくっちゃ。と思ったら1時間経っていた。
満足できるまで水遊びをしたら1時間以上かかることが判明。


2008年6月24日 チョウゲンボウの食べ物

チョウゲンボウの食べ残しを見せてもらった。鳥の羽根が多い。圧倒的にスズメ、次にカワラヒワとセキレイ(ハクセキレイ?)。よく探すとツバメらしき羽根もあった。さらに精査したらもっと何か見つかるかも。
コウモリの前肢もあった。コウモリ食べるんだね。
虫の破片もあった。確認できたのは、コガネムシ類とセミ。まだセミの季節には早いけど、昨年の食べ残しなんだろうか? バッタ類をよく食べている印象があるのだが、今回見せてもらったのにはそれらしいのは入ってなかった。
ペリットもあるので、これをばらせばさらに面白いものが出てくるかも。

昨年見せてもらったハヤブサの食べ残しは、圧倒的にドバトとムクドリ。あとはヒヨドリやコアジサシなど。スズメサイズもあったけど、いたって少数派だった。
体サイズの違いに応じて、綺麗に食べ分けている感じ。


2008年6月23日 高槻のマルタニシ

高槻の山手をウロウロした。川沿いを歩きつつ、田んぼものぞいて歩く。
とある田んぼをのぞいたら、タニシがいた。ヒメタニシだった。一応標本用に大小合わせて5つほど採集。水路をのぞいたら、そこにもヒメタニシ。ほぼ同じ地点なので、これはパス。隣の田んぼを除いたら、またタニシ。もうヒメタニシばっかり。と思って、なんとなく一つつまみ上げて、しばしフリーズ。マルタニシだった。

大阪でマルタニシはけっこう珍しい。大阪府南部にはほんの数カ所しか産地がない。北摂でも能勢町に行けばけっこうあちこちにいるのだが、高槻市の記録はどうだっけ? 先日来茨木市北部には行ってるけど、見つかるのはヒメタニシばかり。きっと高槻市でも珍しいに違いない。今日は収穫があったな〜。
けっこう機嫌がよくなる。急にタニシのプチマイブームが来るから不思議。とたんにどの田んぼをのぞく時もタニシをチェックし始める。不思議なことにマルタニシがいるのは1枚の田んぼのみ。その周りの田んぼにはヒメタニシしかいない。見たところ同じような田んぼなのに不思議。2月にもまったく同じ場所に来たがマルタニシには気付かなかった。かなり偶然がないと見つからないかも。

さらに進み、峠を越えて、また別の川沿いの田んぼ。もうタニシのプチマイブームは過ぎてしまったのだが、なんとなくのぞいた田んぼ。すでにイネがけっこう育っていて、水は完全に落とされている。カブトエビの季節もあとわずかだなぁ。と思ったら、タニシの殻が落ちている。丸い。拾ってみる。マルタニシ! でも死に殻。よく見ると、生きたマルタニシは泥の中に潜り込んでいた。あちこちに半分潜ったマルタニシがいる。やった〜。またマルタニシの産地を発見!
と喜んで隣の田んぼを見ると、こっちにもいる。さらに向かいにもいる。ここら辺りにはやたらとマルタニシがいた。いるところにはいるんだなぁ。

で、高槻のマルタニシの最近の記録って、どのくらいあるの? ほんとに珍しいのかな?


2008年6月21日 近所の田んぼと池

電車に乗って、大阪府各地の河川沿いを歩き回っている今日この頃。河川だけでなく田んぼの生き物もチェックしまくり。が、家の近所の田んぼは盲点であった。家の近所のため池も見てはいるものの、それは毎月のルーティンの鳥の調査のみ。ついでにカメをながめる程度で、水網を使ったり、岸から水の中をじっくりのぞいたり、池の中に入ったりしたことはなかった。今日、そんな希有な機会があった。

家から歩いて、10分程度のところの田んぼ。いつもなら、自転車で通りすぎるだけ。それもみんなでのぞき込む。カイエビやホウネンエビがいる。すくってながめてみる。一緒に入れた田んぼの水の中に、さらに小さな動く物がいる。せっかくなので、まとめて持って帰ってきた。小さな動く物は、ミジンコとカイミジンコの仲間だった。実体顕微鏡で見るとなかなか可愛い。せっかくなので、まとめて標本に採用。

毎月自転車でやってきて、ほんの5分ほどで一周している池。今日は、水網を片手に岸に降りて、足を水の中につけて、水網でごそごそ。スジエビが採れた。岸の石の下にはサカマキガイ。生きたのは見つけられなかったがヒメタニシの死に殻もたくさんあった。

近頃、大阪のあちこちで採集しているターゲットが、こんなに身近にもいたんだね。当たり前ではあるが、なかなか近くて遠くは、灯台もと暗し。


2008年6月20日 曇男

生まれてこのかたン十年。今頃になって自分の正体に気付いた。ここんところ、毎日のようにフィールドに出ている。遊び回っているようでいて、実は調査をしまくっているのだ。雨が降ると調査がしにくい、小雨ならともかく、ザーザー降っていたら、調査は不可。と鳥の共同調査のマニュアルに書いた手前、調査するわけにも行かない。調査時間だけは雨は降らないでくれ〜、小雨までで止めてくれ〜、と天気予報を見ながら祈る毎日。

昨日の天気予報は、午前中はともかく、午後からは雨。雨だと自信を持って予報していた。午前中だけでも調査しなくてはと、調査にでかけた。結果、雨は降らず。帰ってきてから、夜になった雨は降り始めた。

今日の天気予報はさらに悲惨っぽかった。昼前から雨、午後からは雷を交えて大荒れ。みたいな。普通なら調査には行かない。でも、6月中の調査ノルマがギリギリ。全部調査しきるには、雨天中止は避けたい。とりあえず電車、バスを乗り継いで、調査のスタート地点へ。
来なきゃよかった。バスから降りたとたんに雨がポツポツ。スタート地点に立ったら、ザーザー降り出した。調査でけへんやんけ! とりあえず、近所の田んぼでカブトエビを採っていた。すると雨が小降りになった。小雨ならOK。というわけで、調査を始めた。やがて雨は上がった。途中、一時雨がザーザー降っていた時もあったが(その時は、ヒメドロムシを採っていた)、あとはせいぜい小雨。基本曇のままだった。
鳥の調査の方を終わったら、またザーザー降り出した。あとはモリアオガエルの卵塊を探したり、クモを採ったり。モリアオガエルの卵塊を見つけて盛り上がっていたら、バスに乗り過ごした…。

とにかく、晴男とは言えないが、最低限の効果しかないが、雨を止ませる能力があるに違いない。考えてみれば、晴男は、雨が降らないのはいいが、この季節に晴れたら暑い。それに引き替え、曇男は、調査はできるし、涼しいし、とってもグー。
今月は、あと4回調査に行く予定。これからが曇男の本領発揮の本番か。


2008年6月19日 またアカウミガメ

昨日またアカウミガメが、同じ場所で死んでいたらしい。これで立て続けに3頭目。定置網に引っかかって死ぬらしい。その定置網をどうにかしないと、大阪湾のアカウミガメがいなくなるぞ。
定置網にまったくかからない年も多いのだが、今年なぜかたくさんかかる。なぜかたくさん大阪湾に産卵に来てくれたのだろう。せっかく来てくれたのに…。かからない年はアカウミガメが来なかった年で、かかる年はみんな網で死ぬのなら、誰も産卵しないことになるじゃないか!
定置網にかからないアカウミガメが急いで進化する事を祈るか。でなけりゃ5〜7月だけでも定置網を止めるとか、位置を変えるとかして欲しいところ。

3頭目のアカウミガメは、2頭目より小さいというもっぱらの評判だった。今回は団長がもらってきてくれた。で、見てビックリ。ぜんぜん小さくない。2頭目と並べてみた。背甲長は2頭目とほとんど同じ大きさ。ただ、頭がかなり小さいし、甲羅が薄い。あと、甲羅が細身な気がする。
そして最大の違いは、甲羅に付いている生物相。こちらは、小さいカメフジツボ(それも死体)が少し付いている程度。藻類は少しついているので、海苔の臭いがするのは同じだが、バイオマスも多様性も全然少ない。
3頭目は若いのか? それとも回遊するエリアの違いとか? カメ群集の成立プロセスは、なかなか奥が深い。


2008年6月18日 淀川ビクトリー

ビクトリー! ってもう廃れたけど。

今日、淀川河口にたどりついた。三川合流から左岸を、3回に分けて歩いた。右岸はすでに2回で河口までたどりついている。左岸も歩いたので完全制覇。
ちなみに左岸の河口は、国土交通省的には、右岸と同じ位置になるらしい。しかし左岸側の岸はさらに先まで続いている。ここが河口と言われても、表示があっても、納得がいかない。納得いくまで歩くと、ヨットハーバーにたどりついた。ここを左岸の河口と認定することにした。
さらに立ち入り禁止の突堤が続いているけど。さらに橋を渡って、その先にある埋立地の島まで究める事も可能だけど、もういいかなって感じ。

5月14日に歩き始めて、今日制覇したのだから、約1ヶ月の間に淀川を一通り歩いた事になる。これだけ短期間の間に全体を見たのは初めて。
たくさんのゴルフ場、意味不明な護岸工事に埋立、大堰。日本全体の生物多様性を考える上でも、淀川は貴重な場所のはずなのだが、それを脅かす元凶が数多くあるな〜、というのが正直な感想。


2008年6月17日 アカウミガメ群集

アカウミガメの死体確保の知らせ。欲しいかと言われた。欲しいけど、今日は動けない。で、Iさんの車を徴発して、Hさんを派遣することになった。というか無理矢理決めた。完全に他人のふんどし状態。昼過ぎに派遣した車が、夕方に帰ってきた。
バンの後ろを開けると、ブルーシートの上にただアカウミガメが転がっている感じ。何重にも梱包しても臭いのになんということを。と思いながら近づいたが臭くない。腐ってない!
今朝、漁網に絡んで窒息死。まだ、暑い季節になっていないし、腐っていなくても不思議はない。不思議はないけど、不思議な感じ。ここ数年、何頭ものウミガメの死体に接してきたが、ことごとくドロドロに腐っていた。臭いもすごかった。そうか、新鮮なウミガメは臭くないのか〜。
臭くないどころではなかった。ウミガメの甲羅に付いているカメフジツボが、きちんとした形をしている。すごーいと思ってつついたら、動いたので驚いた。生きてる〜。さらに甲羅をよく見ると、ワレカラの類が動いている。あちらこちらにシャミセンガイの仲間も付いている。ウミガメの甲羅には、たくさんの動物が住み着いていて、ウミガメはこうした動物を引き連れて動き回ってる。ウミガメが死んでしまうと、ウミガメについた動物たちの命運もつきる。ひょっこりひょうたん島が沈んでしまうような話か。

せっかくなので、このアカウミガメ群集を丸ごと保存したいな〜。液浸標本か? 問題は入れ物。


2008年6月16日 久しぶりの奈良交通

大阪から川を遡り、源流を究め(例によって暗渠に消えていったが…)、峠を越えたら、奈良県だった。淀川水系から大和川水系へ。いまは淀川水系を調べているけど、2年前には大和川水系を調べていた。大阪から抜けてきたのは初めてだけど、ここは何度もさまよい歩いた土地。なんか懐かしい。
で、奈良交通バスに乗って帰ってきた。もうしばらく乗っていないのでこれまた懐かしい。

バスがとまって後ろのドアから乗ろうとしたら、前のドアが開いた。そうだった。この路線は前乗りであった。そして、前払いだった〜。お金を出さなくちゃ、と慌てる。ふと見ると、ICカードが使えるらしい。ピタポン。としようとしたら、運転手に止められる。こっちにピタポンしろと。で、どこまで行くか尋ねられる。終点まで。で、ピタポン。
するっと関西は使えないけど、ICカードは使えるのか〜。これでカードが使えないのは金剛バスだけかなぁ。とか思いながら乗ってくる人をながめていた。なんと、カード残高が足りなかった1名を除いて、全員がICカードを使っていた。定期利用の学生はともかく、ちょっとお出かけ風のお年寄りもみんなICカードを使っている。いきなりハイテクが普及したらしい。

それにしても、一律料金でもないのに前払いなので、相変わらず乗車時に手間取っている。終点までならそのままピタポン。定期券利用もそのままピタポン。でも、途中下車の人には、いちいち降りるバス停を確認して、運転手が手でセットしてから、ピタポン。どうして普通に、乗車時ピタポンと降車時ピタポンで、後払いにしないんだろう?
現金払いの時代にも不思議に思っていたのだが、ちゃんと整理券発券機も付いてるのにな〜。

ちなみに奈良交通バスのICカードは、CI-CAらしい。シカファンにプレゼントしたら喜ばれるかと思ったが、奈良交通バスでICOCAやPiTaPaは使えるけど、CI-CAは奈良交通バスでしか使えないらしい。使えない…。


2008年6月15日 カエルのちから

カエルの観察会をした。モリアオガエルの卵塊を見て、カジカガエルの声を聞いて、あとはトノサマガエルとニホンアマガエルに出会えればいいかな〜、と軽く考えて企画した。甘かった。カエルの力は大きかった。

80人以上集まった。1/3が小学生以下。子どもへのカエル人気は絶大。子どもは親を伴ってくるから、必然的に参加者が増える。バスに乗れないかとドキドキ。こんなに人数が多いと、途中ではぐれる人がいても気付かないのでドキドキ。日頃あまり参加していない人も多いので、なんかトラブルがないかとドキドキ。
でも、一応、大きなトラブルはなく、お目当てのモリアオガエルとカジカガエルはばっちり見られて、無事に終わってよかった。子どもはカエルも好きだが、ザリガニやサワガニも大好き。こっちは持って帰っての飼育も簡単なので、飼育の難しいカエルよりはオススメ。アメリカザリガニを取り尽くしても心は痛まないし。さらに田んぼでは鰓脚類で盛り上がる。半分は甲殻類観察会だった気もする。

カエルのみならず、水辺で捕まえられるもの。水網ですくうものの人気は絶大。せっかく淀川水系の調査プロジェクトをしているのだから、水辺の動物(あえて植物は無視)の観察会をもっと頻繁にやったらいいと思う。
その時は、きっと子どもがたくさんくるから、スタッフは多めに確保した方がよさそう。


2008年6月14日 夜の田んぼの鳴き声

巨椋干拓地に行った。こんな季節はずれに行ったのはタマシギの声を聞くため。とりあえず、宇治川でツバメのねぐら入り(?)を見て(ほとんどツバメは集まらなかったが)、それから巨椋干拓地の方をウロウロして、近鉄向島駅に向かった。
なんか風が強くて、Tシャツ1枚では肌寒い。田んぼはイネを植えたばかりで、まだほとんど伸びていない。なぜか休耕田はほとんどない。タマシギが営巣するのに適した状態とは思えない。ってことで、ほとんど期待せずに、向島駅に向かうつもりだった。ところが、

それまでに、タマシギの声ってどんな声?という質問にお答えして、なんどもタマシギの声の物まねをやっていた。やっぱりタマシギはいないな〜、と思いながら歩いていた。聞こえてくるのはアマガエル、ツチガエル、ヌマガエルの声。その中に、なんか声がするという。ほんまかなと思って、立ち止まる。鳴いた。まさしくタマシギの声。
とたんに盛り上がる。とりあえず3枚くらい向こうの田んぼ辺りで鳴いているようなので、近づいてみる。近づくと鳴く位置が変わる。飛ばしたのか? 他にもタマシギがいるのか?
あきらめて駅に向かう。すると、またタマシギの声。今度は近い。と、目の前の田んぼで何かが動いたとの声。ほんまかなと思っていたら、双眼鏡でのぞいてタマシギが見えると騒ぎが大きくなる。またまた、と思いながらようやく双眼鏡を出して見てみる。本当にタマシギだった。やおら望遠鏡も出てきて、みんなで交互にのぞく。鳴いているタマシギを初めて見た。かなり盛り上がっていたらしい。駅についたら、午後9時になっていた。予定を1時間オーバー。

タマシギの声は、アオバズクの声に似てると思う。1声ずつ鳴いてるところが違うだけ。というと、誰からも同意が得られなかった。違うかな〜?


2008年6月13日 アサザはどこから来るかしら

川沿いに歩いての鳥の調査に行った。鳥の調査ではあるが、鳥はあまりいない。だからついでにカメの調査もしている。でも、大阪の河川にはカメもあまり多くない(少なくとも歩いていて見えるのは)。で、ついでに貝や水草をチェックしながら歩く。要所要所ではクモやゴミムシやエビも採集する。

今日も鳥はいない、カメもいない、貝すら見あたらない。仕方がないのでもっぱら水草をチェックしながら歩く。ホザキノフサモとオオカナダモが多く、コカナダモもところどころにある。ヒシがずっと浮いている。エビモやヤナギモはないんかいな、と思いながら歩いていた。すると、丸い葉っぱが浮いている。黄色い花も見える。アサザ!
大喜びで川の中に入って、花付きのを採取。ついでにアメリカザリガニとヒメタニシとオオカワヂシャをGETし、ついでにゴミムシとクモも採取する。

逸出物かもしれんけど、アサザなら誉められるに違いない。と思いながら歩き始める。すると、それ以降、あっちにもこっちにもアサザがある。ヒシよりもアサザの方が多い。なんじゃこれは。で、思い出した。ニーニが、アサザがたくさんある川の話をしてたっけ。なーんだ既知産地か〜。
ちょっとがっかりしたが、あまりにたくさんアサザがあるので面白くなってきた。こうした水草は、上流から下流に向かって分布を拡げるに違いない。で、今上流に向かって歩いて行ってるから、源流までのどこかにアサザ発祥の地があるに違いない。よし、今日の主目的はアサザの源を探すことである。微妙に元気になって、アサザのいる場所をチェックしつつ、上流に向かって歩き続けた。
2kmほども歩いたろうか。支流が合流していた。まだちゃんとアサザは生えていた。が、その支流の合流点を過ぎると、とたんにアサザはなくなった。すぐにアサザの源は、あっちの支流の方だと気付く。が、よーく考えると、今日の本来の目的はこっちの川を極めること。かなり葛藤したが、初期の目的を優先した。

夕方に約束があったので、後からその支流の方を極める事ができず。結局、アサザ出生の秘密は、今日はわからず仕舞い。かなり心を残して帰ってきた。
帰ってきて、ニーニから聞くところによると、アサザの出生の秘密は、某所の日本庭園らしい。が、確証は得られていないとのこと。あの支流を遡っていけば、確証が得られたかもしれないのに。残念。地図で見る限り、あの支流は件の日本庭園ではなく、とある池から始まっている。自然分布という結論が出たかもしれないのに、残念。
というわけで、7月にでも、あの支流を極めに行こうと考えている。その源流にある池は、アサザで埋め尽くされているんじゃなかろうか? 乞うご期待。


2008年6月12日 勝手にカブトエビ調査

大阪の多くの場所の田植えは遅い。だいたい6月に入ってからって感じ。当然ながら、田んぼの生き物の活動も6月に入ってから目立ってくる。というわけで、田んぼがあれば何がいるかなと、のぞくと楽しい季節になった。月曜日は高槻市で、今日は枚方市で、田んぼの動物を色々と捕まえてしまった。なんといっても田んぼの主役は、カエルと鰓脚類。鰓脚類といってわからなければ、カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビ。
カブトエビ達が見られるのは、田んぼに水が入ってから1ヶ月ちょっと程度の短い間だけ。調査するならこの1ヶ月が勝負。というわけで、勝手にプロジェクトYのカブトエビ調査を始めてしまうことにした。

田んぼをみたら中をのぞいて、カブトエビなどがいたら、以下の要領で採集してくること。
・調査範囲;三川合流より下流の淀川とその支流が流れているエリア。ざくっと言えば、大和川より北の大阪府と、一部の兵庫県(猪名川町とか川西市とか)、さらにごく一部の京都府(亀岡市とか)。
・調査期間:2010年7月まで
・採集方法:1枚の田んぼ単位で採集し、必ず10匹以上採集。生かしたままか、10%ホルマリン固定する。
・記録事項:採集日、採集場所(ピンポイントで詳しく、できれば地図付き)、採集地点の情報(標高、田んぼのイネの育ち具合、田んぼの水深、田んぼの畦が何%コンクリートか)、採集者名

カブトエビといいつつ、ホウネンエビやカイエビも歓迎。カブトエビは何種かいるけど、フィールドでの同定は難しい。ホウネンエビは1種しかいない。それに引き替え、カイエビは数種いる上に、タマカイエビのように現地で珍品とわかるのもいるのでオススメ!
あと、田んぼの無脊椎動物(昆虫を除く)で気になるのは、ヒル類。勝手にヒル班の調査も始めてみたりして。


2008年6月11日 大泉緑地を散歩

今日は休みの日なので(土日に仕事があるので、平日に休みが来ることが多い)、堺市の大泉緑地を3時間近く散歩した。ウソ。休みはホントだけど、調査だった。公園内で繁殖している鳥の調査。定性的な調査なので、基本的にバードウォッチングしているのと同じ。見つけた鳥の種類を記録するほか、繁殖に関わる行動を記録するところだけが、普通のバードウォッチングと違う。
公園は巣立ちビナ連れだらけ。見つけただけでも、コゲラ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラスが巣立ちビナを連れていた。池の島ではアオサギのヒナもいた。
調査とはいえ、ほとんど普通のバードウォッチングは退屈なのである。個体数を数えるなら、それなりに忙しい。これが観察会なら参加者に姿を見せないといけないので、かなり忙しい。でも、一人でバードウォッチング。種類の確認と、巣立ちビナの存在は、ほぼ声で押さえられる。一応、各種の繁殖活動を観察するものの、最初の30分ほどで一通り終わってしまう。あとはまだ確認していない鳥に気をつけながらグルグル歩き回るだけ。退屈。鳥屋にあるまじき発言だが、事実だから仕方がない。
かといって、淀川水系の調査エリアでもないし、すでに大和川水系の時に、水草も貝も調べているので、今さらする必要がない。で、いまマイブームのクモ採りをしながら歩いた。大泉緑地は、大部分の樹の下枝がはらわれていて、下層がスカスカ。そのせいか、少なくとも手の届くところにクモの網が少ない。多くの人にとって歓迎すべきことかもしれないけど、クモ採りには困る。それでもそれなりに普通種をGET。

公園を回っていると、カラスに注意の看板が林のあちこちに目に付く。最初はカラスの巣の近くに掲示しているのかと思ったけど、そうでもないらしい。ヒナの近く以外でカラスが人を襲うはずがない。大阪のカラスはたとえヒナに近づいてもまず人を襲わない。なのに、こんな看板を掲示するなんて、カラスは危険かのような誤解を与えるやないか、と最初はかなり不満であった。
林の中の道を歩いていたら、道の真上の枝にハシブトガラスの巣立ちビナがいた。まだ巣立ったばかりらしい。腹に羽根が生えていない。2mほど真下に人が立って見上げているのに、こっちをながめるだけで、反応しない。こんなに間抜けでいいんだろうか? それ以上に親カラスはどこにいてるんや? 襲ってくるどころか、辺りに親カラスは見あたらない。脳天気なもんである。
そのそばにもカラスに注意の看板。東京では、カラスに注意の看板を出すどころか、巣をすぐに撤去してしまうらしい。それからすると、看板をだして言い訳だけしておいて、カラス自体はそっとしてくれていることになる。意外とこの公園の管理者はわかっているのかもしれない。と、考えを改めてみた。


2008年6月10日 淀川のわんど

淀川左岸を枚方市から大阪市まで歩いた。途中で出会った大学生には、大変ですね〜、と言われたが、実はさほど大変ではない。薮こぎもないし、平地をずっと歩くだけ。距離も15km程度。虫取りとか魚採りとかするから時間がかかるだけで、鳥の観察だけして歩くだけなら、3時間もあれば楽勝。でも、途中のわんどで遊んでばかりいたので、6時間以上かかったわけだが。


2008年6月9日 むよう蘭

無用蘭じゃなくって、無葉欄。葉っぱがないのに見つけられるのは花を付けるから。
今日、高槻の山手を歩いていたら、道ばたに生えていた。花が咲き終わっているが、枯れた花がついている。もう少ししたら花は完全におちて、軸だけが立っている状態になりそう。その後、軸もなくなったら、きっと見つからない。子実体がなければ見つけるのが難しいキノコと同じ。種子植物とは思えない。

見たのはその名もずばりムヨウランの類らしい。レッドデータな植物だというけど、見つけにくいから記録が少ないだけなんじゃなかろうか?

蘭といえば、うかつに産地を公表すると、栽培家とか、そういった輩に野生蘭を売る業者に持って行かれる恐れがある。ってことで、産地は公表できないのだけれど、ムヨウラン類も栽培したがる人はいるんだろうか?
ムヨウランを栽培するなら、キノコ栽培した方が楽しそうな気もするけどな。アカヤマタケの寄せ植えとかきっと綺麗だと思うな。プランターでアンズタケを栽培して、適度に間引いて食べるとか。菌根菌は難しいか…。


2008年6月8日 いそ観察で3ポイント

岬町を越えて、和歌山の端っこの磯に行って、磯観察。何回連れて行っても、中高生の多数派は、アメフラシを見つけては拾って集めて投げる。あとはヒトデとウニに反応。そして魚を捕まえて喜ぶ。
釣り組に、晩飯をよろしくと言っておいたら、ベラを10匹ほどとっておいてくれた。服を着たまま全身海に浸かる人は、ワカメをとって、たくさんお土産にくれた。

さて、そんな中高生は放っておいて、まずはスナメリの骨探し。活動エリアの潮上帯を一通り歩いて、スナメリの骨が上がってないか探した。が、見つからず。残念。
その後は、もっぱら浅い海中に妙な生き物がいないか探して歩いた。ある場所で、細いまだらの紐のような物を発見。何かの卵塊かと思って触ると動く。動物らしい。岩のすき間に潜り込もうとしているらしい。切れるかなと思いつつ引っ張ってみる。意外と切れない。そーっとでも確実に引っ張っていったら吻がでてきた。完全体を捕まえたらしい。いそさんに見せに行く。ヒモムシの仲間とのこと。でも種名がわからない、ってことで標本に採用される。1ポイントGET。
今度は、海中の小さい転石をひっくり返して裏に付いている生き物を見ていく。あまり見慣れない貝がいろいろ付いている。一通り採集して、いそさんに見せに行く。ムキガイ、アシヤガイ、イボサンショウガイモドキ、レイシガイ、ミミエガイ。ほとんどは軽くクリアされるが、一つだけ小さな細長い巻き貝の名前はわからないという答え。これまた標本に採用。2ポイント目GET。
同じく小さい転籍が転がっている間に、砂と砂利が集まっている場所があった。その砂をすくって混じっているものを見てみる。カニが出てくる。ヨツハモガニ、オウギガニ。一つカニダマシも捕まえた。これまた名前がわからないということで、標本に採用。3ポイント目。

今日は、3ポイント。狙い目は、海中の転石の下側であった。


2008年6月7日 風が吹けば桶屋が儲かる

ってな感じの話をした。要は種間相互作用の話で、間接的相互作用をいろいろ紹介したわけ。その中で、風が吹けば桶屋が儲かるというフレーズを使った。聴衆の多くは大人なので、当然ながらこのフレーズは知っている。知ってなくても知ってる風のリアクション。だが、目の前に小学生が一人。隣のお母さんに、なんで風が吹けば桶屋が儲かるのか尋ねている。
その説明はおいらにお任せ! とばかりに、大喜びで説明を始めた。この説明には差別的な表現が混じりかねないので、注意が必要。

風が吹くと、埃がいっぱい飛ぶねん。それが目に入って、目が見えへん人が増えるねん。

ここまではクリア。でも、こっからは現代にはそぐわない展開が待っている。

昔は、目の見えへん人の仕事が少なくって、三味線を弾いて暮らすことになっててん。そやから、目が見えへん人が増えると、三味線がたくさん売れるねん。

昔はそうやったらしい、ということで許してもらう。しかしここからの説明が難しかった。

三味線にはネコの皮を使うから、三味線がよく売れると、ネコがたくさん殺されるねん。ネコが減ると、ネズミが増えるやろ。ネズミは、なんでか知らんけど、お風呂の桶を囓るもんやったらしいねん。そやからネズミが増えると、桶が囓られまくって、どんどん穴があく。しゃーないから、みんな桶を買う。ほら、桶屋が儲かる。

なんで、三味線にはネコの皮を使うの? なんで、ネコが減るとネズミが増えるの? なんで、ネズミは桶を食べるの?

説明せなあかんのは、そこかー。
なんか知らんけど、三味線にはネコの皮を使うことになってるの。きっと音が一番ええんやろ。ネコはネズミを捕まえることになってるから、ネコが減るとネズミを捕まえるのがいなくなって、ネズミが増えるの。ネズミは桶を食べるんやなくって、囓って穴をあけるだけ。ネズミは木を囓ることになってるねん。わかった?

わからへん。ネズミは、チーズ囓ったらええのに。

チーズ囓るのはアメリカのネズミ。日本のネズミは桶を囓るの!

こうなることになっている、という昔のお約束を知っていないと、現代の常識では理解できないものらしい。そう、まるで能や歌舞伎の世界のよう。落語を理解できるのは、教養人ってことになるのかもしれない。


2008年6月6日 たらい回しのカメ

昨日、電話がかかってきてカメを預かって欲しいと頼まれた。事情はさておき、そんな大きなカメ、あんまり預かりたくない。だいたい飼育個体なので標本にもならないし。でも、預かってくれる所がないんだそうな。とりあえず、思いついたところをいくつか上げてみる。そのすべてに断られたら考えると答えた。
今日、電話があった。すべてに断られたらしい。そんなわけで、カメがやってきた。

子ガメの時に夜店かなんかで買ったのが、15年ほど前なんだそうな。今の大きさは、背甲長30cm。飼育条件にもよるんだろうけど、15年ほどで30cm。背甲長43cmを誇るミツキはいったい何歳なんだろう? ぜったい二十歳は超えてるな。と思った。

そのカメがいつまでいるのかは未定。数日から数年の間。ゴタゴタが終わるまで預かることになる。
連れてこられたカメは、乾いていた。水中が大好きなカメなので、とりあえず水をいれてあげた。ちょっと機嫌がよさそうになった。


2008年6月5日 小学生にわかる生態学の解説本

先頃、生態学の紹介を中心にすえた展示を作った。オープンはしたけど、実は完成はしていない。例によって例のごとく進化する展示なのだ(ウソ)。それはさておき。

小学校の団体がやってきて、見ていった。後から聞いた話だが、その新展示を見た先生がやってきて、とても面白い展示だと言ったらしい。きっとべんじゃらである。なぜなら、その後に質問があったから。気持ちよく質問に答えてもらうためのリップサービスに違いない。

そういえば、某大学の学生も先生に連れられてやってきた。頼まれたので、新展示について軽く説明した。学生は説明は聞かずに、さっさと展示室に散ってしまい、聞いていたのは件の先生だけであった。しばらくして、展示を見終わった先生が学生と一緒にやってきた。とても面白い展示で、学生達もたいへん興味深く拝見したという。絶対ウソである。きっとまた学生を連れてきて説明させようという魂胆に違いない。

さて、このようなリップサービスが蔓延しているわけだが、それはさておき。小学校の先生から出されたお題は難しい。小学生向けに生態学を説明した本はないのかというのである。これは言い換えれば展示の説明は難しすぎるということだろう。ほら、やっぱり。少なくとも小学生には面白なかったってことやん〜。てなこともさておき。

ちょっと考えてみた。思いつかない。手元にある生態学の教科書は、どうみても大学生以上向け。微分や行列も出てくるから、今どきの大学生には難しすぎるのも多い。それなのに、小学生向け? 数式もグラフも抜きってことやね。その上、難しい言葉も抜き。
小学生には全然わからない説明をするのですら、我々は苦労した。多くの専門用語をNGワードとして排除しつつ、ウンウン言いながら解説文を作った。あれ以上、簡単な言葉は存在するんだろうか?

どっちみち、新展示を解説した冊子を作らなければならない。経験から言えば、小学生向けの解説とは、すなわち圧倒的多数の大人にも受け入れやすい解説である。ってことは、小学生にもわかる生態学の解説本というのは、ニーズは高く、そしてこれから我々が作らなければならない冊子そのもの。
死ぬほど難しそう。根本的に発送を変えて、必要最小限の要素を抽出して、可愛い絵を多用して解説するってことかな。それでいて短くなければならず、正確でもなくてはならない。あんまり自信がない。


2008年6月4日 悔しかったこと 研究助成金不採択

はずれるのは普通なので、別になんとも思わないんだけど…。

Sさんがやってきた。自分の申請結果を見せに来てくれたらしい。見せに来たと言うことは、採択されたのかと思いきや、はずれたのに見せに来たらしい。判定は、Bランク。不採択者中の、上位から20〜50%という評価らしい。Aランクで落ちたら悔しいし、Cランクで落ちるならむかつくが、Bランクならちょうどいいか。と、わけのわからない理屈で納得したりしてる。不採択なら、ランクが何でも同じようなものだが、人の心とは微妙なものである。

それなら自分の判定結果も来てるんだろうと、メールボックスを見に行く。予想通り、思わせぶりな郵便が届いていた。短時間で適当に書いたので、きっとCランク、きっとCランク。どんな結果でも、あまり落胆しないように、最悪の結果を念じながら開けてみる。
…どこに判定が書いてあるんだ? あー、ここか。

驚いたことにAランクだった。一日で適当に書いたのにおかしい。もっと真面目に書いてもBランク以下だったりするのに。タイトルに「外来種問題」「普及啓発」と散りばめて、博物館学で出したからか? こういったもんは、ヒットするポイントをつくかどうかなんだなぁ。と思う。事実「研究課題の学術的重要性・妥当性」には、4段階評価で3.50という高評価が付いている。一方、「研究計画・方法の妥当性」は2.83。おそらくこれが不採択の原因だろう。もっと、研究計画を書くのに時間をかければよかった。

なんかメッチャ悔しい。採択されたらされたで、事務仕事が増えるし、なにより研究しなくてはならなくなる。あまり時間はないのに。だから不採択でよかったと言えなくもないんだが、やっぱり悔しい。


2008年6月3日 マムシの季節

一昨日、観察会でマムシを捕まえた。山を歩くと、あちこちにマムシに注意の看板があったりする。でも、山を歩いていてもそうそうマムシには出会わない。人一番マムシ運がないだけなのかもしれないが、あまりマムシに出会わない。残念ながらマムシを捕まえる機会も少ない。だから、観察会でマムシを捕まえるのは、以前、対馬での合宿の時にツシママムシを捕まえて以来。
対馬の時もそうだったけど、観察会で毒蛇を捕まえるのは、緊張する。一人で山に行ってマムシを捕まえるのは気軽なもの。万が一噛まれても、落ち着いて医者に行けばいいし。でも、観察会でマムシに噛まれたら、観察会が妙に盛り上がるのはいいような気もするが、妙な方向に盛り上がるのは困りもの。何より担当者が医者に行ってしまったら、観察会はどうなってしまうんだ〜? それに何より見物人がいる前で、お馬鹿にもマムシに噛まれるようでは、永遠に笑いものになるに違いない。これはプレッシャーが大きい。

前の方にいた人が、マムシがいる〜! という声をあげた。アオダイショウの幼蛇をマムシと騒ぐ人も多いので、あまり本気にはしない。でも、アオダイショウでも捕まえたい。標本に欲しい。何より観察会でヘビを捕まえると盛り上がる。ってことで、急いで現場に向かう。といっても、普通叫び声が上がった時点でヘビは逃げ始めているので、到着したときには既に影も形もないのが普通。が、今回は違った。駆けつけてみた時にも、まだヘビはゆっくりと逃げてる途中。そう、本当にマムシだったのだ。マムシは毒蛇だからか、逃げるのが遅い。
とりあえず、尻尾しか見えない。近くに落ちていた枯れ枝を拾う。おもむろに片手で尻尾をつかみ、もう一方の手にもった枯れ枝で胴体を押さえる。尻尾を引っ張って、押さえた枯れ枝をずらし、首根っこを押さえる。尻尾を放し、頭を上から押さえる。で、ギュッと口の付け根と頭の上を押さえて持ち上げる。一段落。あとは、自慢げにみんなに見せびらかす。
一通り見てもらった後で、飲み干したペットボトルに入れて蓋をする。マムシの頭はちょうど、ペットボトルの入口を通る大きさだった。
かなり緊張していたせいで、一段落した後、気付くと手がかすかに震えている。あー、怖かったと言ったら、怖そうには見えないと言われた。
そら噛まれるのは嫌やし怖い。何よりミスが許されないプレッシャーが大きい。失敗が怖い。

捕まえたマムシは生かして持って帰ってきたが、可哀想だが早々に死んでいただき、さっき標本にした。ホルマリンを注射すると、ヘミペニスが出てきたのでオスだとわかった。口からは子ネズミが出てきた。予定通りマムシはネズミを食べるらしい。

とまあ、久しぶりの、今シーズン初のマムシだった。と思ったら、今日、マムシが届けられた。マムシの季節になったらしい。山に行く時はマムシに注意しよう。自信がある人は、捕まえて持ってきてくれると嬉しい。でも、万が一噛まれても当局は一切関知しないので、くれぐれも噛まれないように。


2008年6月2日 干潟を遊ぶ

干潟に行った。完全に仕事を離れて、遊びに行った。そんなのは初めてかもしれない。片手に熊手、もう片手にはバケツ。完全に潮干狩りモード。これもまた初めてかもしれない。
熊手で干潟を引っかき回すのはけっこう楽しいことを知った。

干潟には他にもけっこうたくさんの人がいた。でも、他の人の大半はひたすらアサリを狙っているらしい。シオフキを捨ててアサリを確保している感じ。でも、マテガイなど他の貝を狙っている人はほとんどいなかった。
我々は、食材も求めつつ、一通りの目に付く物を観察。タマシキゴカイにチロリ、マメコブシガニにアミメキンセンガニ。ひとしきり表面で目立つので遊んでから、熊手で貝取り開始。みんながやってるから、真似してやってみた。シオフキばかり出てきて、ときどきアサリ。となりからはシオフキばっかりでおもんない〜、てな声が聞こえる。大分の干潟の方が貝の密度が高いな〜と思いつつ熊手をふるう。ふと固い手応え。出してみるとでっかい…ハマグリ? みんなに見せてみるとハマグリで正解だった。大分でとったのよりはるかに大きい。みんなに誉められてかなり嬉しい。同じ場所で二匹目のハマグリを探すが見つからず。ちょっと場所を変えてみる。またもや固い手応え。またもや大きなハマグリ! みんなにうらやましがられる。どうしてハマグリが捕れるのかというと、歩いているとハマグリがいる場所がわかるんだよ。とわけのわからん自慢をしてみる。しかし神通力もそこまで。他の人も含めて、以降ハマグリは捕れず。いまだにかなりレアな獲物らしい。

ハマグリを諦めて、今度はマテガイ採りを始める。どうやらものすごい高密度でいる場所に行き当たったらしい。ありど〜しさんが、ひたすらマテガイ採りにはまってしまった。なんせ、その辺りならどこに塩をまいてもマテガイが出てくるのだ。さらにありど〜しさんは、水中の穴に塩をいれて取るという新技を開発した。穴がわかりやすく、少量の塩で捕れるので効果的なんだそうな。試したけど、今一つうまくいかず。
なんにもしてないのに、辺り一面で地面から潮がピュッピュッと飛び出している場所を発見。塩をまいたら、いずれからもマテガイが出てきた。一つの穴に塩をまくだけで、周辺を含めて2〜3匹のマテガイが出てくるくらいの高密度。最初は楽しかったけど、すぐに飽きた。
とったマテガイを干潟に置いたら、すぐに潜っていったり。水中に置いたら、ピュッと泳いだり。活きの良いマテガイでひとしきり遊んだ後、アマモ場に移動。

移動や!と言ってるのに、あいかわらずありど〜しは、マテガイをとっている。すでにバケツいっぱいのマテガイを採ってるくせにまだ採ってる。アマモの解説をしろ!と言われていやいや付いてくる。付いてきたのに、そこでやっぱりマテガイ採り。どんだけはまってんねん。
アマモ場のそばは、きれいな砂地で、バカガイとサルボウがたくさんいた。ここでサルボウの取り方を伝授してもらった。サルボウは、砂地に浅く潜ってるらしい。で、そこが干出したとき、ちょっと動くらしい。動いたあとが、その上の砂のひび割れとなって見える。そこを熊手で軽く掘るとサルボウが捕れるという寸法。とても簡単。また干潟の遊び方を一つ身につけた感じ。

潮も満ちてきたので、そろそろヨシ原に移動して、カニ釣りだ。と、みんなで移動し始めても、まだありど〜しは、マテガイをとっていた。出番やぞ。ヨシ原周辺の海浜植物が待ってるぞ。と言っても植物に愛はないとかいいながら、しつこくマテガイを採っていた。マテガイ採りには愛があるらしい。

というわけで、今度から干潟に行く時は、熊手を持っていこうと思った。掘って歩くのはけっこう楽しい。マテガイ採りがそこまで楽しいかは微妙。


2008年6月1日 ソウシチョウIndex

先週に引き続き、今日も六甲山に行った。先週は雨だったが、今日は晴。先週の決意の通り、コース沿いで囀っている鳥の個体数を数えてみた。

コースは、東お多福山登山口バス停〜ドビワリ峠〜五助ダム〜小峯橋(住吉川)。この3つの区間に分けての囀っていた各種の個体数は以下の通り。

●2008年6月1日
A.東お多福山登山口バス停〜ドビワリ峠:ホトトギス2羽、ツツドリ5羽、キセキレイ1羽、ウグイス8羽、センダイムシクイ5羽、ソウシチョウ3羽、オオルリ2羽、シジュウカラ3羽、メジロ1羽、ホオジロ4羽
B.ドビワリ峠〜五助ダム:ホトトギス2羽、ジュウイチ1羽、ウグイス23羽、ヤブサメ5羽、センダイムシクイ4羽、ソウシチョウ15羽、オオルリ9羽、キビタキ2羽、シジュウカラ1羽、メジロ3羽、ホオジロ4羽
C.五助ダム〜小峯橋:ウグイス4羽、ヤブサメ3羽、センダイムシクイ2羽、ソウシチョウ1羽、オオルリ2羽、メジロ1羽、ホオジロ2羽

合計のソウシチョウ個体数は19羽。対してウグイスは、35羽。ここでソウシチョウIndexなるものを考えてみた。ソウシチョウがいなけりゃ0で、ソウシチョウだけだと1になるように、

ソウシチョウIndex:ソウシチョウ個体数/(ソウシチョウ個体数+ウグイス個体数)

今回の調査では、ソウシチョウIndex=0.352。ウグイスがソウシチョウの倍近くいるからね。これでも雨の先週より、晴れの今日は、ソウシチョウは多く囀っていた。ウグイス、センダイムシクイ、オオルリなどの囀り具合はあまり変わらないように思う。ソウシチョウIndexには、調査した天候が関係しそう。
というわけで、天候と季節をそろえて、いろんな場所で、いろんな時代のソウシチョウIndexを計算したら楽しいかも。暗にソウシチョウとウグイスが競合関係にあることを想定しているので、競合してなければあまり意味がないんだけど…。

同じコースを2003年の同じ頃に歩いている。その時のデータと比較できるとグー。ソウシチョウやウグイスが増えたか減ったか評価できるはず。
と思って昔のフィールドノートと調査地図を引っ張り出してみた。えらいもんで、ちゃんと囀っていた個体数を記録していた(ただしカウント対象は、ヤブサメ、センダイムシクイ、ソウシチョウ、オオルリの4種のみ)。

●2003年5月20日
A.東お多福山登山口バス停〜ドビワリ峠:ヤブサメ1羽、センダイムシクイ1羽、ソウシチョウ3羽、オオルリ4羽
B.ドビワリ峠〜五助ダム:ヤブサメ10羽、センダイムシクイ5羽、ソウシチョウ26羽、オオルリ10羽
C.五助ダム〜小峯橋:ヤブサメ2羽、センダイムシクイ1羽、ソウシチョウ4羽、オオルリ4羽

比較できる4種の個体数の変化は、
・ヤブサメ:38%減少(13羽→8羽)
・センダイムシクイ:57%増加(7羽→11羽)
・ソウシチョウ:42%減少(33羽→19羽)
・オオルリ:28%減少(18羽→13羽)

他の鳥と比べてもソウシチョウは減少の度合いが激しいと言っていいのかな〜? ウグイスの囀り個体数も数えておけばよかった…。
また、5年後くらいの同じ時期に同じコースを歩いて、ソウシチョウがさらに減っているのか、そして今度こそソウシチョウIndexがどう変化しているか評価してみようかな。


2008年5月31日 水都大阪を自転車で満喫2

今日も自転車で大阪を走り回った。天気予報通り、昼前後に小雨がパラパラと降り出したが、本降りにはならずに止んでくれた。おかげで、予定のコースを無事に走りきった。今日のコースは、楠根川〜第二寝屋川〜恩智川〜寝屋川〜古川。今日も、9時間近く自転車で走り回った。昨日もそうだったけど、ここ2日は涼しくて助かる。快適なサイクリングであった。

今日のコースの内、古川は初めてみる川。どんな川かと楽しみだったのだが、川沿いに移動しての調査では最悪の川でった。川沿いに道がほとんどないのだ。幸い、橋がたくさんかかっているので、橋から上流と下流を見ては、川から離れて移動。再び橋から上流と下流を…。の繰り返し。疲れる。もう調査に行きたくない〜。でも、冬の調査もあるんだな…。
最後は水路のようになって、国道の下に消えていった。国道の向こうで再び復活してるかもしれないが、時間切れのため調査終了。

今日は、ひたすらスタート地点から遠ざかるコースだった。つまり、調査が終わってからが長かった。ほとんど一直線に帰ってきたのだが、2時間半もかかってしまった。
寝屋川市から自転車で通うのはやめようと思う。大東市からなら1時間半で帰ってこれるので、これなら自転車通勤も可能。


2008年5月30日 水都大阪を自転車で満喫

上町大地より東、淀川と大和川の間の平地を自転車で走り回った。コースは、平野川〜城東運河〜城北運河〜大川〜寝屋川〜第二寝屋川〜恩智川。スタート地点までと、ゴール地点からの移動時間を含めて、約9時間自転車で走り回っていたことになる。ずーっと川と運河をたどって、こんなにあちこちウロウロできるんだなぁ。という感じ。さすがは水都大阪。
惜しむらくは、その大部分が三面張りところか、両側が高く垂直に切り立っている。中州どころか、岸の植生すらなく、生き物の調査としては、ぜんぜん面白くない。いままで何度も水害に見舞われてきた地域だけに、垂直の高い堤防をつくるのはやむを得ないかもしれないが、もう少し生き物がいる環境を作って欲しいところ。わけのわからんライトアップより、その方がいいな〜。

面白かったのは、大川。調査ではなく、城北運河から第二寝屋川への移動途中に立ち寄った。源八橋の周辺にだけ干潟風になる場所がある。以前、なんとなく通ったことがあって、貝がいろいろいるのを見つけていた。でもその時は採集道具がなくって、泣く泣く採集を諦めた。せっかくなので今日はそのリターンマッチ。水の中をじゃぶじゃぶ歩いて、目に付いた生きた貝を一通り採集してきたつもり。
帰ってきて、萌蔵に見てもらうと、ヒメタニシ、イシガイ、カワヒバリガイ。潮が入ると思っていたけど、淡水の貝ばかりだった。カワニナ類は妙な縦肋があるような気がしたので琵琶湖・淀川水系固有種かなと思って採ったのだが、チリメンカワニナかな〜、と言われて、ちょっと残念。と、しばらくして帰ってきた萌蔵が、クロダカワニナらしい、と言いだした。大和川水系で探し回って結局見つからなかったあのクロダカワニナですか〜! 最終判断ではないようだが、けっこう盛り上がった。クロダカワニナならいいな〜。

水草の方は、平野川の上流部に少しあった以外は、もっぱら恩智川で採集。ヤナギモだらけで、ところによってホザキノフサモとオオカナダモが混じる感じ。淀川水系の水草は種多様度が高いとの話だが、これでは大和川水系と同じ。エビモがいないから種数は少ないくらい。不満だ。

明日、雨が降らなければ、ふたたび自転車で水都を走り回る。今度はさらに北上する予定。陽のある内に帰ってこれるだろうか?


2008年5月29日 大雨の後のコアジサシの生活

さいわい天気予報の雰囲気よりも雨が早めに止んだので、自転車に乗ってため池めぐりに出掛けた。行きに大和川を渡ると、想像以上に増水していた。河道いっぱいに茶色い水が流れていて、あと50cmほどで高水敷にまであふれんばかりの勢い。大和川は雨が降ったらすぐに増水して、またすぐに水が引く。上流部の保水力が低いんじゃないかと思う。困ったもんだ。
こんな日に採水したらおもしろいだろうなと思う。透明度は、何にも見えないの最低ランク。きっと水の濾過はできないか、濾紙が破れるか、注射器が壊れるはず。川沿いの鳥の調査もいいかもしれない。少なくとも水辺にほとんど鳥はおらず、調査は歩くだけになりそう。

川だけでなくため池も増水していて、どの池も水を満々と湛えていた。でも、川と違って水が濁ることはなく、水辺の鳥もカメも普通に生活していた。水が多くて、休憩する岸辺が少ないくらい。
そんな中で目立っていたのがコアジサシ。この時期、内陸の池にコアジサシがやってくるのは珍しくないが、今日はいつもよりさらに多い印象を受ける。いつもは1〜2羽なのに、十羽前後いる感じ。

思うに、大雨が降ると、河川から大量の淡水が海に供給される。淡水は海水より軽いので、海の、とくに岸近くの広いエリアの水面は淡水に覆われることになる。ここからは想像だが、コアジサシが日頃食べている海の小魚は、淡水は嫌いなので、沖合か深みに行ってしまうのではなかろうか? さらに水面を覆った淡水は濁っている可能性もあるだろう。となると仮に海の小魚が淡水に耐えても、コアジサシは見つけられない。
つまり、大雨の後、コアジサシは、海の沿岸域での採食がかなり困難になるはず。で、沖合に出るか、内陸に行くかの二者択一に迫られる。内水面でも河川の水は濁っているので、行き先はため池しかない。結果として、大雨の後は、ため池にたくさんのコアジサシがやってくることになるのである。本当かな?

めぐっているため池の一つに、大阪府立大学の池がある。以前は大部分をヨシが覆っていて、バンなどの水鳥がたくさん暮らしている良い池だったのだが。近頃、ヨシの大部分を刈ってしまい、見晴らしはいいが、ろくに鳥のいないつまらない池に成りはててしまった。
今日はこの池でもコアジサシが数羽飛んでいた。開水面が増えたのは、コアジサシからは支持されるらしい。と思いながら見ていたら、1羽の腹が黒かった。腹が油で汚れたコアジサシがいるな〜。と思ってから気付いた。コアジサシではなくクロハラアジサシであった。10月頃の台風一過なんかには、よくため池で見かけるが、この季節には珍しいと思う。成鳥夏羽でけっこう綺麗だった。得した気分。

帰りがけ、また大和川を渡った。水面は、高水敷から1m以上下になっていた。もう水が引き始めているらしい。さすがは一気に流す大和川。


2008年5月28日 街で繁殖する鳥

という冊子を以前作った。売り切れてしまったので、増刷する予定。せっかくなので改訂したいなと思っている今日この頃。

内容はというと、
街中で繁殖している鳥の見つけ方の総論を軽く説明した後、大阪市内(淀川、大和川、埋立地を除く)での繁殖記録のある主要20種を解説(これまた繁殖の様子が中心)。解説の中に「大阪の街での繁殖状況」って項があるんだけど、それがかえって他の地域での利用をはばむのでは?という意見があったっけ。でも、残したい気もするので微妙。
その後に、ごく一部で繁殖している種(ササゴイやその他サギ類、イソヒヨドリ?)とこれから大阪市内(の公園とか市街地)でも繁殖を始めるかもしれない種(ツミ、チョウゲンボウ、ハヤブサといった猛禽類、オオバン、ヒメアマツバメ、カワセミ、イワツバメ、移入種)をおまけしてリストアップ。
最後に、大阪市内の市街地・公園で繁殖する鳥の変遷と、市街地で繁殖する鳥の巣場所や巣材の変化の話題にふれてお仕舞い。

基本構成は問題ないと思うし、大筋の記述も変えなくてよさそう。現状からすると、ハッカチョウの繁殖をもっと取り上げたいかも。ケリも少し書けばよかったか。コブハクチョウなんかを放して、繁殖したらどうするねん!という悪口も必要か。
あと、カラーページの写真を差し替えたい。でも良い画像は持ってない…。

さて、てなことを考えている今日この頃。植物園を一回りした。ヤマガラがいた。4月からずっといる。繁殖するかもしれない。そういえば2002年にも繁殖の可能性があるなと思ってたっけ。大阪の市街地のニューフェイス候補として、少なくとも記述の必要があるだろう。
さらにキビタキがいた。もう渡りの季節は終わってるんじゃないのか? 若いオスと成鳥のオスの2羽でいた。かつて大阪でキビタキが繁殖するといえば、金剛山とか一部の山に限られていたものだけど、近頃は河内長野辺りの丘陵でも繁殖期に盛んに囀っている。きっと繁殖しているんだろう。そのうち、平地の都市公園でも繁殖するかも。そういえば、先日行った万博公園でも囀っていたっけ。すでに繁殖しててもおかしくなさそう。ってことで、キビタキも追加か?

他にも追加する鳥あるかな? あと、この8年で生息状況が大きく変わった鳥っているかな?


2008年5月27日 二度目のお水取り

最初は、様子がわからないし、時間もかかるし、とても大変。でも、2回目からは、時間も短くて済むようになり、随分楽になる。お母さんから、そう教えられていた。まるで出産の話のようだ。

お母さんの言うとおり、2度目なので随分スムーズに処理できるようになった。1ヶ所目こそ、マニュアルで確認したりしたので25分かかったが、あとは20分程度でできた。荷物を下ろして、自分用の記録を付けて、と色々余計な事をしている時間も含めての20分なので、実際には15分ほどでお仕事は終わってると思う。きっとお母さんも誉めてくれるに違いない。

が、なぜか全行程の時間は前回よりもかかってしまった。朝出て、8時間半かかって帰ってきた。河川沿いの鳥の調査をしたり、公園で繁殖する鳥の調査をしたり、川に降りて水草を採ったりしたからに違いない。
実質自転車に乗ってた時間は、4時間くらいだろうか。お尻が痛く、腰も痛い。そしてジーパンの太ももの内側が破れる。お水取りの度に、ズボンが1本破れる気がする。けっこうコストがかかってるな〜。


2008年5月26日 鳥の変わった巣場所の話 2.5題

今日は、服部緑地へ。一通りウロウロするだけで、3時間半もかかった。思いのほか広い。とある池のほとりの木にアオサギが何羽かとまっていて、巣らしきものも見える。下まで行くとヒナの声がした。繁殖してるらしい。さらに進むとまたもやアオサギのヒナの声。今度は池のほとりではなく、車道のほとり。まるで水に関係なく、下を車や人が盛んにウロウロするのに平気らしい。アオサギもこんな場所で1巣だけで営巣するようになったんやね。ということはササゴイと同じで営巣地を見つけにくくなったってこと。ちょっと困る。
というわけで、今回は最近聞いたちょっと変わった鳥の巣場所の話。鳥が変わってるのではなく、巣場所が変わってるの。道路沿いのアオサギの巣場所は変わったとは言ってもまあまあ。あとの2題はかなり面白いと思う。

◆屋上で営巣したケリ
八尾市のとある学校の屋上。画像を見せてもらった。屋上緑化してるんだろうか。コンクリート打ちっ放しの無愛想な屋上ではなく、けっこう色的にもにぎやかな屋上。そこにケリの成鳥とヒナが2羽。巣は見つかっていないが、ヒナは飛べないので、屋上で営巣したのは確実。
チドリ類が建物の屋上で営巣する話は時々耳にする。珍しいけど、本邦初ってわけでもない。大阪でもイカルチドリが豊中かどっかの建物の屋上で営巣したっていう記録があったはず。屋上緑化が進み、こまめに探せばもっと見つかるかも。屋上の方が地上性の捕食者は少なそうだし、安全度は高いかもしれない。

◆木に巣を架けたキセキレイ
こっちはもしかしたら本邦初? 兵庫県のとある県立の研究所の中庭。キセキレイが木に巣を架けてて、可愛いねん。みたいな、脳天気な報告を受けた。その口調にだまされて、へー、と軽く反応して、一瞬遅れて、えー! キセキレイって基本、すき間に営巣する鳥。建物のすき間、石垣の水抜き穴、ちょっと棚みたいになった所。いまどきなら人工物に営巣することが多い。が、樹上営巣は聞いたことがない。
樹上営巣するキジバトが建物に営巣する例はあるけど、逆のパターンということになる。かなり珍しいんじゃないかと思う。とりあえず営巣が終わったら巣をもらう約束をした。が、あまり珍しいというと横やりが入るかも。
こちらの反応が良すぎたせいか、もしかしたらキセキレイではないかもという弱気発言も。写真を撮りまくっているそうなので、見たらすぐにわかるはず。

この2件の関係者には、ぜひこの変わった巣場所の記録を報告して残しておいて欲しいところ。巣場所の可塑性や進化って、あまり議論されてない気がする。こうした記録を蓄積していけば、おもしろい展開もあるかも。などという妄想も。


2008年5月25日 クワの個体差

10日ほど前に歩いた時はまだ緑色だったので、今日に期待していた。予定通り、クワの実は熟し始めていて、おいしく食べまくった。実を付けたクワの木を見つけるたびにむらがる様子は、さながらサルの集団。なかには果実酒やジャムように袋にいっぱい確保しているむきもあったが、加工は面倒なので、現場での消費に没頭しているサルも多かった。

熟したクワの実は黒色。緑はもちろん赤くてもまだ酸っぱい。もちろんサルたちは黒い実を取り合っているわけだが、なかには白い実もあった。見ていくと意外と白い実が多い。触ってみるとかなり柔らかく、もろもろとすぐにつぶれる。1匹が味見をして淡泊な味だと言っていた。止める声には耳を傾けず、負けずに味見してみた。淡泊な味というより味がない。甘くない。酸っぱくもない。クワの実の味もしない。でもって、ほんのりキノコくさい。たぶん何か菌類が感染しているのだと思われる。残念ながら新たな珍味の発見には至らなかった。

今日は、歩きながらクワの木を見つける度に味見していた気がする。おそらく30本くらい味見したはず。
面白いことに、かなりはっきりとした個体差があった。おいしい実をつける木と、あまりおいしくない実をつける木がある。熟し具合を差し引いても個体差は明らかだと思う。雨の後だけあって、水っぽい果実。甘くない果実。酸っぱい果実。甘くてもあまり味がしない果実。
最初は甘いだけで高評価であったが、だんだん口が肥えていく中で、甘いだけでは満足できなくなってきた。その中で一押しの木があった。味見をしたサルの圧倒的多数の支持を得ていたと思う。甘いだけでなく、おいしいのだ。何かの果物の味に似てるなと思ったが、1匹の子ザルに先に指摘されてしまった。ビワの味に似ているのだ。
この株を増やして、よりおいしいクワ林を育成しよう。と思ったのは、おいしく食べ終わった後。タネは全部呑み込んでしまった…。


2008年5月24日 六甲山のソウシチョウは減った?

六甲山に行った。雨の中を歩いてきた。雨の日に山を歩くことは珍しいので(普通の観察会は中止になる)、ちょっともの珍しいけど。座って休憩ができないし、座ってお弁当が食べられないし。眼鏡が濡れるし、眼鏡は曇る。鳥を見るには適していない。

とはいえ、思いのほか鳥は囀っていた。ホトトギス、ツツドリ、ウグイス、センダイムシクイ、オオルリ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、そしてソウシチョウ。そう、ソウシチョウの声を聞きに行ったのである。できれば姿も見たかったけど、それはかなわず。あまり粘る気にもなれず。

さて、数年前にも歩いたコースなのだが、その時はソウシチョウだらけで、ウグイスがろくにいないというイメージであった。
近頃、ソウシチョウの定着によってウグイスが減っているかどうかを調べたデータがいくつか出ていて、いずれもウグイスはあまり減っていないという結果。でも六甲山のウグイスは減ってるよな〜、と思っていた。
が、今日歩いた感じでは、ウグイスはたくさん囀っていた。ソウシチョウよりも多かったと思う(雨なので数えるのをサボったので、印象のみ)。

数年前のイメージが間違っていたのか?
ソウシチョウが減り、ウグイスが増えたのか?
それとも雨の日だから?

近いうちにもう一度行くので、その日は晴れる事を祈ろう。晴れていたら、囀っている個体数を数えてみよう。


2008年5月23日 バザ〜ルでござ〜る

今日は夜のお仕事のみ。会議と明日の準備。会議では、頭の中をバザ〜ルでござ〜るバザ〜ルでござ〜ると、例のサルがウロウロしていた。
この秋に予定しているイベントの企画を考えていたのだな。内容は割とすんなり決まった。決まらないのがイベントタイトル。イベントの内容をちゃんと表していつつ、人が見に来てくれそうなタイトル。これがとても難しい。

出だしは地域を示す語? 関西かなぁ?
中は、自然保護? 固いな。コンサーベーション? 意味わかる? 環境? 地球環境問題は、CO2もエコも取り上げない。ネイチャー? 微妙〜。ネイチャーコンサーベーション? 長い!ちゅうねん。じゃあネイコンと略す。ネオコンの方がいいかな。わからんってば!
最後は、何度も愛用してるフェスティバル? 祭りとはちょっと違うんじゃ? サミット? 敷居が高くない? サミットは前に失敗してるし。カンファレンス、ミーティング。出演者以外が来てくれるかなぁ。カーニバル。だから祭りではないってば。カタカナでミュージアム。微妙。ワークショップ。ありかも。ギフトショーみたいに、ショーとか。ちょっと違うね。コミケみたいに、マーケット。ありかな? 市場。うーん。じゃあ、バザールでもええやん。バザ〜ルでござ〜る。

かなり脚色しつつも、だいたいこんなやりとり。タイトルだけで1時間以上悩んで結局結論は出ず。お持ち帰りとなった。
根本的にイベントのネーミングを見直した方がよさそうな気もする。


2008年5月22日 ハンサムとは

午前中に植物について教えてくれた人を呼んで欲しいのですけど。

カウンターに座っていたら、おじさんからお願いされた。

植物担当は3人いるんですけど、誰を呼んだらいいですか?

名前は聞いてない。

うーん。コレは困った。とりあえず喋り方の特徴でも尋ねてみよう。

A:なよなよっとした雰囲気でいて、それでいて意地悪な京都人風なのか
B:けっこう偉そうな感じのしゃべくりで、妙な関西弁なのか
C:元気なようでいて、なんか気弱な感じなのか
どれですか?

はきはきしてたけど、優しそう。

誰かわからんし。と思っていたら、電話で話したのではなく、会って質問したのだということが判明。なーんだ。じゃあ顔立ちを聞けばええだけやん。

A:色が白っぽくて、毛が短いのか。
B:毛が長くて、濃い顔なのか。
C:色の黒いお兄ちゃん風なのか。
どれですか?

ハンサムな人。
(隣に並んで座っていたお姉さんと声を合わせて)ハンサムな人はいません!

さらにしばらく会話をして、ようやくAが正解であることが判明した。おじさんの眼からは、Aはハンサムということになるらしい。十人十色。おじさんに評価されてもあまり嬉しくはないかもしれないけど、報告しておこう。


2008年5月21日 危険なもの 安威川上流沿いの道

恐かった。採石場、安威川ダム、第二名神の三重苦。でっかいトラックが走りまくっているのだ。みなさんビュンビュン飛ばしている。対向がなければ、中央に寄ってくれるのだが、対向が来ていたら、そもそもすれ違いにそれほど余裕がない。でも、ほとんどスピードを落とさずに突っ込んでくる。50cm程度しか離れていないところを、大きなタイヤが通っていく。ちょっとふらついたら、間違いなく轢かれる。一台が至近距離を通りすぎた後の風圧も洒落にならず、次の一台を前にふらつきそうになる。フィールドノートを書きながら歩くのも命がけ。

とまあ、そんなわけで、安威川沿いを歩こう!という行事は企画しない方が無難。それとも週末はもう少しましになるのか?

亀岡市に入って、安威川本流は栢原川と分かれる。どっちかというと栢原川の方が太いのでネーミングにはやや不満が残る。でも、トラックがビュンビュン走る太い道とお別れできるので、一安心。と思ったら、今度は走り屋が飛ばして来た。こんな狭い道でコーナーを攻めるな!


2008年5月20日 KNB警報発令

本日午後2時、大阪市南部にKNB警報が発令された。KNBは、琵琶湖から明後日の夕方に大阪市に到達の見込み。D展がKNBを誘引していると考えられる。
ただちに対策本部が組織され、以下の作戦が立案された。
一つ、KNB到達時点では、対応策の準備が間に合わないので、room5を提供して、準備ができるまでの時間稼ぎを行う。作戦担当者は、RY隊員。
一つ、対応策の準備ができた時点で、迎撃に移る。ISO隊員を投入するが、充分に防ぎきれない可能性がある。万が一の際には、最終兵器DSの投入を検討する。

KNBは高温に弱い事が知られているので、室温を高く設定する作戦も検討されたが、これはかえってKNBの攻撃性を高め危険である可能性も否定できない。むしろ、室温を低温に保ちKNBの攻撃性を低くする案を検討中である。
なお、外気温を高くすれば、KNBの移動性は低くなり、巣にこもる傾向があることが知られている。熱帯大阪であれば7〜9月にKNBが来襲する可能性は極めて低い。明後日に関しても、午後の気温が摂氏30度を超えれば、KNBの来襲は未然に避けられることが予想される。残念ながら、現時点で外気温をコントロールする手配が間に合わないので、この作戦は断念する。

なお、時間稼ぎのために提供したroom5には大きな被害が生じる可能性がある。room5関係者は、充分な防御手段を準備しておくこと。


2008年5月19日 淀川右側コンプリート

淀川の右下を歩いた。これで右岸側をぜんぶ歩いたことになる。とぎれとぎれには歩いていたけど、期間を開けずに通しで歩いたのは初めて。

繁殖期の水鳥の数を数える調査なのだけど、渡りの途中のシギ・チドリ類とか、草原で繁殖する鳥類ばかり数えていた気がする。本来、草原性の鳥の個体数調査の予定はなかったのだけど、暇なので一通り囀っている個体数を数えてみた。オオヨシキリ、ヒバリ、セッカ、ウグイス、ホオジロ、キジ。草原で繁殖してるのは、まあこの6種にモズを加えたくらい。この順で多い。

繁殖しそうな水鳥では、予定通り、上流部ではイカルチドリが出て、十三のところではカンムリカイツブリがでた。繁殖個体を見つけたいと思っていたのだが、それはかなわず。予定していたのに出なかったのは、オオバン。もう淀川では繁殖していないのだろうか? とりあえず左岸側からの観察時に期待。
気になる存在はササゴイ。予定通り出現したのだが、どうも把握していない営巣地があるらしい。ササゴイが出現したのは、枚方市の船橋川合流周辺、長柄橋周辺、伝法大橋周辺の3ヶ所。営巣地の比較的近くで採食するとすると、長柄橋のは大阪市北区の営巣地、伝法大橋のは大阪市西淀川だったかの営巣地ではないかと思う。でも、枚方市辺りの営巣地は知らない。探さなくては。

淀川大堰のすぐ上流右岸にある小さなゴルフ場では、ケリがものすごく騒いでいた。平日だというのにけっこう客が入っていて、グリーン周りでアプローチの練習とかをしている。その側でケリが大騒ぎ。周囲をよーく探したがヒナがいる様子はない。それなのにプレイヤーを攻撃しそうな勢いでケリが騒いでいる。どこにあるかわからないけど、恐らくグリーンの近くに巣があって抱卵中だったのではないかと思う。平日ですら人がいるというのは想定外だったのかもしれない。


2008年5月18日 人だらけの万博で鳥を見る

万博記念公園に行った。自然文化園と日本庭園を一回りして、鳥を観察した。人が多かった〜。

なんかイベントをしている日だったらしい。Kスーパー協賛のオリエンテーリングで自然文化園の林を走り回っている親子連れがたくさんいた。各所にぶらさがっているハンコを押してまわるらしい。お祭り広場ではフリマもしていた。エキスポランドは開いてないというのに、入場料に250円もいるというのに、とてもたくさんの人が入っていた。
そんな中でウロウロして、鳥を見る集団。かなり異様な感じだったかもしれない。共同調査の研修でもあったので、最後にまとめとして調査の仕方の説明と、調査地の分担をした。関係のないおじさんが後ろで聞いていた。少し話しづらい。

鳥の方は、オシドリやカワセミも出現してかなり盛りだくさん。囀りまくっていたキビタキは、繁殖してるんだろうと思う。一声鳴いたホトトギスは渡りの途中か。
カラスのらしき大きな巣を見つけるたびに、鳥が載っていないか確認したが、使用中のは見つからず。マツ林でも立派な大きな巣を見つけた。すごい目立つ。

鳥を見るだけでは退屈なので、水があればどんな生物がいるかチェックした。自然文化園の小さい池や水路にはカワニナやヒメタニシがいた。シジミはタイワンシジミか? 万博を開いた時に、一度林も水系もつぶされているだろうから、いずれも移入物と考えた方がいいんだろうけど。もしかして、わずかに残っている個体が増えたとかはないんだろうか?

アメリカ館の跡とか、フランス館の跡とかの札が立っている。見つける度に、年寄りは万博の時の話をしていた。なんでも、アメリカ館では月の石を展示していて、それを見るために長い行列ができていたそうな。太陽の塔の目玉に登った人がいたらしい。年寄り達は、そんな昔話で盛り上がる。われわれ若い者は、へぇー、と言いながら話を聞いていた。


2008年5月17日 購入記録 スニーカー

記録を見返すと、2007年7月17日に草履を買っている。その草履は、なんと3000円ほどもする超高価な草履であった。高価なだけはあって、未だに健在。干潟に埋まって無理矢理引き抜いても壊れなかった。さすが高級品。
さて、その干潟で最後のスニーカーを壊してしまった。行く前から靴底に穴が開いていて、カキ礁を踏んだりしないように注意しなくてはならなかったので、壊れても仕方がないのかもしれない。

とまあそんなわけで、スニーカーを買いに行く。1000円程度のスニーカーを買う時は、もちろん商店街のクツ屋さんに行くのだが、今回はその何倍もする超高価なスニーカーを買うので、国道沿いとかにチェーン展開している大きなクツ屋に行ってみた。名のあるメーカーのスニーカーばかり並んでいる。
3000円の草履は高級品と思っていたのだが、同じような草履が7000円〜10000万円もの値段で売っている。同じ品を高く売っているのか、さらに超高級な品なのかはわからない。少し入る店を間違えた感が強い。
それでも、店内を見て回ると、古い型のスニーカーなのだろうか、約50%引きのスニーカーも並んでいる。試しに合うサイズがあるか尋ねてみたら、”限定品”なので、限られたサイズしかないらしい。合うサイズがあって、予算内で、気に入ったのを探すことになる。気に入るポイントは、裏が滑りにくそうな奴。なんせ水辺をウロウロするので。
ランニング用のクツをお探しですか? などと尋ねられる。どっちかと言えばウォーキング用を、などと誤魔化す。本当はそのまま川の中に入ったり、干潟の泥に埋まったりするのだけれど、それは少し説明しにくい。

結局選んだスニーカーは、今までの4倍もする超超高級品である。こんなに高価なクツは、高校生の時に買ってもらったサッカーのスパイク以来。自腹で買うクツとして史上最高である。今までの3倍のスニーカーが約一年保ったので、これは一年4ヶ月は保ってもらわねばならない。
なぜこのことを今日書いてるかというと、一年4ヶ月後に4倍の値段の価値があったかを検証するためなのである。乞うご期待。


2008年5月16日 食べ過ぎのカメは

食べた肉を吐いた…。気付いたら、水槽の中で腐っていた。浮いてる肉片を回収したらすむレベルではなく、水自体が腐っていた。カメ本人は平気な顔をしてるのだが、前まで来ると腐った水が臭い…。というわけで、やむを得ず、水を全部交換することにした。

”しゅぽしゅぽ”の先に長いホースをつけて、トイレの中へ。でもって、しゅぽしゅぽ。放っておいても、水が減っていくので楽ちん。でも、吐いた肉片は吸い込めない。魚用の網を無理矢理細長く変形させて、狭い入口から差し込む。届かない。腕ごと差し込む。で、沈んでいる肉片まで回収。ただ、中にいるミツキに噛み付かれないように要注意。さすがに網は餌と思わないらしく噛み付いてこない。それで突いていると、嫌になったのかお尻を向けた。この時とばかりに肉片をすくう。
一通り水が抜けても、なんか汚い。ホースを蛇口に付け替えて、今度は水を入れる。というより汚れを水で流す。でもって、再び”しゅぽしゅぽ”で水抜き。こんなところでええやろ。というわけで、あとは水を入れるだけ。1時間くらいかかった…。

せっかく食べた肉をたくさん吐いたミツキに引き替え、サトミの方は、ぜんぜん吐かない。吐かないが、ウンコもしない。腹が減りすぎて、すべて消化吸収してしまったんだろうか? ともかく、ミツキはサトミを見習って欲しい。
人の顔を見たら動き回るミツキの方が可愛いんだけど…。


2008年5月15日 昨日は左上、今日は右上

淀川水系(三川合流以下とその支流のみ)の水辺の鳥調査を実施中。さほど広いエリアではないが、でも一人では調査しきれない。というわけで、大勢で分担して調査をしている。分担分担といって、無理矢理、支流を押しつけまくったけど、淀川本流は自分でやることに。いろいろややこしいので、自分で好きなようにやった方が、満足出来そうというのがその理由だが、なんせめんどくさい。
まず、環境が多様で、出現種数が多い。鳥を見るだけなら楽しいのだけど、調査するには面倒。さらに環境が多様で、河畔林や水辺の植生が発達してたりするので、水辺がなかなか見えなかったりする。生物多様性的にはいいけど、調査するには面倒。でもって、川幅が広すぎて、片岸を歩いただけでは、充分な調査にならない。

仕方がないので、左岸と右岸をそれぞれ、三川合流から河口まで歩くことになる。両岸歩いた方が、片側からは死角になっている所も見えるので好都合。大阪でこんな面倒な河川は他にはない。大和川も猪名川も片側歩けば、水鳥調査は一応OK。淀川の大きさは突出している。
幸いなことに、左岸側は、観察会をする予定があるので、その下見の時についでに調査することにした。昨日は、御幸橋から枚方大橋の手前まで歩いた。残りを2回に分けて歩くことになる。
一方、右岸側も観察会の予定があるのだが、それは秋の話。その早い下見もかねて一人で歩くことになる。それが今日。大山崎から鳥飼大橋まで歩いた。右岸側はあと1回で河口まで到達する。

そう、淀川は左岸よりも右岸が短いのだ。

ウソ。観察会の下見は、植物屋や魚屋、貝屋たちと一緒に歩く。植物屋はどこでもすぐに立ち止まって、植物をながめて採集したりする。時間がかかる。魚屋や貝屋は、アクセスしやすい場所を見つけては、胴長を履いたりして、水の中に突入していく。時間がかかる。
それにひきかえ、鳥屋はチャッチャカ歩くだけで、調査になる。一人だとチャッチャカチャッチャカ歩くので、距離が稼げるというわけ。みんなと一緒の時は、待ち時間が暇なので、水辺の甲虫やクモを採集してる。一人だと、あまり採集できないのが少し心残りだが、調査はどんどん進む。

二日続けて、それなりの距離を歩いたので、少し靴擦れ模様。というか、4月のクジラと5月の干潟のおかげで、まともなスニーカーが手元にない。仕方がないので、昨日はゾウリで歩いた。今日は、雪の日用のごついブカブカ靴で歩いた。どっちも歩きにくいし、足が痛い。次までにスニーカーを買おう。


2008年5月13日 大阪のモグラ、ネズミ、イタチ

思い起こせば昨年のゴールデンウィーク頃。大阪の哺乳類の分布調査をすることになった。それから約1年。これまでの成果ってゆうか、現時点で作成できた各種の分布図を改めてながめた。
すでに完璧といっていいまでにプロットで埋め尽くされている分布図があれば、明らかに生息しているのに充分な情報が得られていない分布図もある。なかでも、不備が目立つのが、モグラ、ネズミ、イタチの御三家。

モグラ
カワネズミはもうお手上げに近い。水生昆虫屋をそそのかせて、流下トラップをかけまくってもらうか。なぜか大阪府下での渓流釣りにはまっている奇特な人を探すかしかなさそう。望み薄い…。
ヒミズは死体を拾って〜、と叫んで歩くしかない。
コウベモグラは、モグラ塚情報を盛り込めばなんとかなるかも。ネックは、不特定多数からのモグラ塚情報が信頼できないかもしれないこと。
ジネズミは、穀物倉庫とかに仕掛けたネズミホイホイをもらって歩こうと思う。

ネズミ
カヤネズミとヌートリアは完成の一方で、他が最悪。残る野ネズミ4種とハツカネズミは、捕獲調査を実施中。農家のネズミホイホイを集められれば、アカネズミやハツカネズミはそこそこ集まりそう。今のところ、捕獲調査でスミスネズミどころかハタネズミも捕まえられていないのは気になるところ。
ドブネズミとクマネズミは、駆除業者に情報提供をお願いするしかないのだろうか?

イタチ
ニホンイタチとチョウセンイタチは、死体を収集するしかない。すでに70体ほど集めたが、分布図には足らない。そして外部形態や頭骨では同定しきれないのが出てきそう。DNA?
テンとアナグマも情報が少ない。死体集めと同時に、センサーカメラに期待。

他は、ニホンリス、ウサギ、イノシシ、キツネ、ハクビシンなどもう少し情報が欲しいのもあるが、大まかな状況は押さえられたと思う。
キツネが本当に大阪府南部で少ないのか、ムササビは北摂で絶滅したのかは、できればもう少し確証が欲しい。

とまあ、まだまだ調査することはたくさん残っている。
とりあえず、
★センサーカメラを使った調査をしてる方、ぜひ情報の提供を〜!
★ネズミ取りを仕掛けている方、捕れたネズミをください。とくに農家の方、よろしく〜。
★でもってイタチ類を中心に死体が落ちていたらください〜。


2008年5月12日 ベルギーと言えば

昨日久しぶりにFさんに会った。一年ほどベルギー留学をしていたし、その前もしばらく会ってなかった。どうも2年半近くあってなかったらしい。会ってびっくり、誰かはすぐにわかったけど、すっかり大人になって雰囲気が変わっていた。この年頃の2年は大きい。大きくなって、今どきの若者風になっていて、声をかけるのが少し恐い事もあるのだが、Fさんの場合、むしろ話しやすい雰囲気になっていてよかった。で、ベルギーの話をいろいろしてくれた。

ベルギーって国の存在は知ってるけど、どんな国かはあまり知らない。周辺の人に、ベルギーと言えば、と尋ねると、ほぼ全員チョコレートの話をしだす。若干1名、ビール!と叫んで、ビールの銘柄をあげはじめたのもいたが。ちなみに自分的には、ベルギーと聞いてまず思うのは、エルキュール・ポワロだったりする。いずれにせよ、イメージにとぼしい。
というわけで、ベルギーの言葉から、高校生の恋愛事情までいろいろ教えてもらった。知らない国の様子を、直接体験した人から聞くのは楽しい。おかげで、ベルギーは、少し特別な注意を払う国になった。少し親ベルギー派にもなったかもしれない。

遠い国のぜんぜん縁のない人の間に親派を作るとは。観光客や留学生の威力はバカにできない。海外にいって日本人が楽しく過ごすには、日本への海外からの観光客や留学生を大切にした方がよさそう。


2008年5月11日 久しぶりのカメの餌やり

忙しくてカメに餌をあげるのを忘れていた。ゴメンよ。
思い出したのは、なにわホネホネ団の活動で、たくさんの肉が骨からはずされているのを見た時。そうだ、カメに餌をあげなくちゃ。

とりあえず、ジャガーの肉を確保。スッポンとワニガメとカミツキガメにあげた。スッポンは少しですぐに満腹する感じ。しかし、ワニガメとカミツキガメの食欲はすごかった。50gくらいの塊を、6つずつほど与えたが、ぜんぜん満足していない様子。
しかたがないので、バーバリーシープの肉も確保。ワニガメとカミツキガメに、100gくらいの塊を、10個ずつほど与えたが、まだ食べそう。
さらに、タヌキの肉を確保。100gくらいの塊を、5個ずつほど与えた。
合計2kg近く食べて、ようやく食欲も満たされた感じ。よほど腹が減っていたらしい。もう少し頻繁に餌を与えなくてはと、反省。でも、餌の肉が確保しやすいのは、なにわホネホネ団の活動日なので、どうしてもそれに左右される…。

ついでにポンプも掃除した。死ぬほど汚れていた。ゴメンよ。


2008年5月10日 来年のGWの話

昨年と今年のGWは干潟に行った。熊本の干潟も大分の干潟も広かった。もちろん来年もGWは干潟に、と思っている人もいるようだが、さにあらず。来年からしばらくはGWの潮が悪い。
潮が悪いとは、一部の潮間帯に出掛けていく輩の間で通用する特殊用語。ようは潮があまり引かないということ。潮が引かない→潮間帯の生物の観察がしにくい→つまらない。という三段活用によって、そうした輩は、とくに4〜6月辺りには、潮を中心に活動するのである。
GWや週末に潮がよければ、他の用事はすっ飛ばしても、もちろん干潟や磯に出掛けていく。察するに、平日に潮がよければ、休暇を取ってでも干潟や磯に出掛けていくんじゃないかと思う。休暇が足らなければ、病欠でも忌引きでもしかねない。そんな釣りバカ日誌のような輩は実在するのである(たぶん)。

話は戻って、そんなわけで、来年のGWは潮が悪いので、干潟合宿はないのである。でも、当然GWには合宿があると信じている向きもあるだろう。実際、来年のGWはどこに行くんですかぁ、などと呑気に尋ねている新米教師も身近にいたりするのである。
で、仕方がないので、密かに来年のGWもどこかに合宿できないかと思う今日この頃。干潟がダメなら、この時期何がいいんだろう? 春の渡り鳥だろうか? でも、普通のバードウォッチングしてもつまらんし。合わせて哺乳類観察とか、海岸で骨拾いか?
などと思っていたら、今日、Nさんがうかつな発言をしていた。先日佐渡島に行ったら、林床をカタクリの花が埋め尽くしていて、1億個体はいるに違いない、って勢いだったとか。そうか、GWに佐渡島かー。でも、ちょっと寒そう。できたら、南の島、せめて西の島がいいな〜。
というわけで、良い企画があったら、誰でもいいから提案するように。


2008年5月9日 落ちたコゲラの巣

調査に出掛けて戻ってきたら、植物園に連れて行かれた。植物園で木の枝切りをして、コゲラの巣がある枯れ枝を落としてしまったらしい。それを来園者が見つけて、木の上に乗せたのだそうな。でも、明日は雨らしい。このままで大丈夫か相談を受けたとのこと。とりあえず実況見分。
行ってみると、大きな木の又に、切られた枯れ枝が乗っていた。その上にコゲラのヒナ。可愛い〜。林の中とはいえ、確かに雨がかかりそう。さてどうしよう。

どうしたかは、また今度。


2008年5月8日 日焼け

九州にいるときは、気付かなかった。周りもみんなそうだったからに違いない。あるいは、時間差でそうなったのか?
とにかく、今日、ふと見ると、自分の手が他人と比べて、やたらと黒い事に気付いた。そういえば、肘の周辺とか鼻の頭が痒いなと思っていたら、脱皮を始めていた。念のため、普段は見ない鏡を見てみると、そこには異様に顔の黒いお兄さんが写っていた。この時期にこの色は、ちょっと大阪人離れしているかもしれない。

そろそろ、お肌も曲がり角。皮膚ガンの心配もしなくてはいけないとは、Sさんの指摘。でも、色が黒くなるって事は、ちゃんと紫外線を遮断する努力が出来ているって事では?
日焼け止めは女性が使うものだと思っていたけど、日焼けすると疲れるから、男も塗った方がいいな。とはNさんの意見。それは確かにその通りかもしれない。なんとなく九州疲れが抜けない昨日と今日。昨日は、荷物を置きに家に戻ったら、そのまま夜まで爆睡してしまったし…。

充分黒くなって、太陽にも慣れたら、陽に当たっても疲れなくなるかな? そもそも、すでにこれだけ日焼けした後でも、日焼け止めは意味があるのか? そんな疑問を抱きつつ、明日も日焼け止めをせずに川におでかけ。


2008年5月6日 嵐の九州四日間が間もなく終了

もうすぐフェリーが出港。今年三回目にして最後の九州滞在が終わろうとしている。ホッとしたような、寂しいような。
干潟や島をウロウロするのは、楽しかった。でも本業は疲れた。何を隠そう本業は、まあいわば保父さんのような、小学校の先生のような。

行きのフェリーの中、一緒の子どもは3人だけ。まだ、ためらいがあるのかおとなしい。一緒に将棋をしたり、UNOをしたり。ルールも順番もメチャメチャな展開が楽しい。

1日目。
干潟では、子どもは勝手にウロウロしている。出会ったら、声をかけて、少し話をして、また分かれるって感じ。とくに問題なし。
バスで移動。移動中は、バスの中に散らばって動けないので、問題なし。
宿に到着。ハイテンションの子どもにからまれだす。油断すると背中に乗ってくるのが3名。殴りに来るのが1名。あとは、お話組が、2名ほど。

2日目
干潟と移動中のバスの中では、やはり問題なし。とくに午後の干潟では、潮干狩りに忙しくて、からむ暇がないらしい。
宿舎に帰ると、またいじめられる。背中に乗ってくるのが3名、殴りに来るのが2名に増殖。お話組も、4名になった。一番盛り上がっていたのが、温泉に行った時。温泉の中で頭を洗っていて、ふと気付くと後ろに二人立っていて、頼んでないのに頭を洗ってくれた。温泉から帰るバスを待つ間は、ひたすらよってたかって夢の話をしてくれていた。5人くらいが同時にしゃべようとするので、順にしゃべらせるのに苦労する。

3日目
バスを降りて、干潟への行き帰りの間も盛り上がるようになる。なんか周囲に常に4人くらいいたような。気付くと手をつないでいたり。周りで踊っていたり。道から転げ落ちそうでちょっと心配。
バスで、駅まで行って、オプション参加者以外は解散。小学生組は一人を除いて帰って行った。とても静かになった。少なくとも乗られたり殴られたりはなくなった。が、一人残った子どもがしゃべり出した。一人になってしゃべりだしたのか、今までは他がうるさくって気付かなかったのか。

ここまでの展開から、だんだん多くの子どもに囲まれるようになっていく様子がうかがえる。時間が経つにつれて、馴染むというか、なんというか。基本2泊3日でよかった。

子どもが一生懸命お話してくれるのを聞くのは楽しい。見た生きものリスト、見た生きものの絵、折り紙の作品などを見せてもらうのも楽しい。でも、背中に乗られると重い。殴られると痛い。ひっつかれると暑い。怒ってみても、あまりきいてくれない。ちょっと途方にくれる。楽しいのだけど、とても疲れる。
年中職業でやってる人は偉いな〜。親になるのは大変そうだな〜。と思う。とくに男の子を育てるのは体力勝負な気がする。これが毎日ではとても体力が持たない。あるいは、日常的にはみんなもっとおとなしいのか?


2008年5月2日 Lynx 鳥の次は哺乳類

Lynxから、鳥の本のカタログが送られてきた。『Handbook of the Birds of the World』を1巻から買ってるから、ついでに他の鳥の本もけっこう買ってるかららしい。今回は、Volume 13のご案内。さっそく買うことにする。長らく続いてきたこの本も、2011年に出版予定のVolume 16でおしまい。終わりが見えてきた。今回の新刊を発注しようとしてシートをふと見ると、のこる3巻も出版したら自動的に送って欲しい人はココをチェック!という欄があった。どうせ買うのでチェックした。もちろん自動的にお金も引き落とされるのだけど。

ついでにカタログに載っている他の本もチェックした。ここは基本的に鳥の本屋さん。出版もしてるし、他の出版社のも扱っている。欲しい本がいっぱいあるが、我慢我慢。そもそもどの本を持っていて、どれを持っていないか、だんだんわからなくなってきた。アフリカの鳥のハンドブックがVolume 7まで、オセアニアの鳥のハンドブックもVolume 7まで出版されている。持ってないのがあったので、ついでに発注。

さらにながめていると、『Handbook of the Mammals of the World』の案内が載っていた。2009年初めに出版予定で、2008年9月から予約受付らしい。全8巻で、Volume 1は食肉類。鳥のハンドブックと同じで、全種の綺麗な図版が付いているらしい。これは忘れずに買わねばなるまい。
とまあ、いつまでもLynxとのお付き合いが続く。


2008年5月1日 合宿前夜

明日から合宿で九州方面へ向かう。明日は夜にフェリーに乗るだけなのだが、一緒に行く参加者も多いので、なんとなく明日の夜から合宿が始まる感じ。というわけで、今日が合宿前夜。
周囲では、バタバタと、参加者用のバッジや冊子、共同装備なんかの準備が進められている。
それを尻目に、行く前にやっつける必要のある原稿を必死で書いたりしていたら、一日が終わった…。

自分的に一番重要で、今晩がんばらないといけない準備は、持っていくものの準備ではなく、残していく物の準備。5泊も出掛けたままなので、傷む食材をすべて消費しておかなければならない。
キャベツ1個、キュウリ3本、青梗菜1束、ミニトマト1パック、イチゴ1パック、ちりめんじゃこ1パック、塩シャケ1切れ、厚揚げ1つ、なすびの古漬け半本分、オレンジジュース1リットル。今夜はベジタリアンな感じ。あまった野菜は漬け物にでもしよう。

【追記】
やはりすべては食べきれず。キャベツ半個とキュウリ2本は、ぬか床に漬けてきた。


2008年4月30日 驚いたこと サドルが落ちた

今日は、自転車でため池めぐり。ため池についたら、水鳥を数えて、次のため池に移動。の繰り返し。
あるため池について、と思ったら、突如自転車から落ちてしまった。ビックリした。意味がわからん。とにかく立ち上がって、一緒にこけた自転車見てみるとサドルがとれていた。
サドルとその下の金属棒をつないでいたボルトが折れたらしい。サドルが落ちて、棒だけになっていた。とても乗りにくそう。

さて、調査はまだ1/3残っている。ずっと立ちこぎというのも辛い。というわけで、仕方がないので、棒の上にサドルを乗せて、お尻で押さえて乗ることにした。とても気持ち悪い。自転車をこぐと、足の動きに合わせてお尻も動くらしい。合わせて、サドルも上下左右に首を振る。上り坂でも腰を浮かしてはいけない。とても不自然な形なので、腰が痛くなった。サドルと棒はくっついていてくれるに越したことはない。

パンクしたり、チェーンが切れたり。何年も自転車でため池めぐりをしているといろんな事があったけど、サドルがとれたのは初めて。サドルが落ちたのが、ため池のほとりでよかった。手をすりむいただけで済んだ。車道を走っているときなら洒落にならなかったかもしれない。


2008年4月29日 暑い中、川を歩いて、調査研修

昼間、川沿いを歩いた。帰ってきて、2時間のお昼寝。そして夜のお仕事。どうも昼寝が習慣とかしているような気がする。それはさておき、今日は暑かった。一昨日とまったく同じコースを歩いたのだが、一昨日以上に暑かった。
一昨日は鳥の行動や生態についての蘊蓄講座、今日は河川の水鳥調査の研修。同じコースを歩いて、同じ鳥を見ても、話す内容は違っている。そのせいだろうか、一昨日も今日も来ている人がいた。7人もいた。お疲れさまです。

淀川水系(三川合流より下流、及びその支流)の主だった河川沿いを、この2ヶ月ほどの間に歩いて、水鳥がどのような分布をしているかを調査する。一人ではできないので、できるだけ多くの人と一緒に分担して調査しよう。というわけで、今日の研修を企画した。
さいわい20名ほどの参加があって、その多くの人が調査を分担してくれることになった。調査したい河川が47本(内、どうしても調査したい河川が18本)。他の人が河川20本を分担してくれることになった(どうしても調査したい河川なら15本)。最低限3本の河川を自分で調査したら間に合いそう。よかった〜。余裕があれば、残る河川もじゃんじゃん歩いてみようと思う。

一番やっかいな淀川本流と、今日研修を兼ねて調査した安威川の続きは自分で調査する予定。ちなみに淀川本流の次にやっかいな猪名川は、T所長に押しつけた。所長はすでに猪名川を調査した経験があるから大丈夫なはず。所長、調査をよろしく〜。

多くのメンバーで分担して調査することになったものの、まだ著宇佐担当者未定(すなわち調査するかどうかも未定だったりする)の河川も24本ある。ある程度鳥の識別ができて、この手の調査の経験がある人なら、さらに調査を分担してもらえるので、希望者はお知らせを。簡単な調査なので、たぶんそれなりに鳥を見てる人ならたいていできるんじゃないかと思う。


2008年4月28日 あなたは生物の進化を信じますか?

3日ほど前、とある記者に、生物の進化についての質問を受けた。進化についての質問に答える時は気を遣う。間違ってなくても、誤解を与えることが多いし、それでは意味がない。とりあえず、やりとりをしながら、それなりに答えた。なにぶん即興だったので、答えに何か問題があるんじゃないかと、何度か思い起こしては考えたのだが、とくに問題なさそうな気がする。また改めて考えたり、今後の受け答えの参考になるように、記録しておこう。

<質問>
Q:生物が進化してきたとは思えない。そもそも、生物が進化してきたと信じて何の利益があるのか?

<やりとり>
A:生物の進化を信じないとして、代わりに何を信じているのか?
Q:代わりは特に考えていない。でも、生物のような複雑なものが進化で生じるとは思えない。
A:確かに、生物はとても複雑で、多様。さらにとても適応的にできているように見える。このように多様で適応的な生物が、どのようなプロセスで生まれてきたかに興味はないのか?
Q:どのように生まれてきたかは気になる。

<答え>
A:もし現在の生物の由来に興味がないならそれでいいし、ある時理由もなく現在の状態が生じたと考えて満足ならそれでいいけれど、もし生物がどのようなプロセスで生まれてきたかが気になるとしよう。人間は、それに対する説明は、2つしか見つけていない。神のような存在が現在の状態で造ったと考えるか、神の存在抜きで進化の過程によって生じたと考えるかである。
進化のメカニズムについては、自然選択もあれば、獲得形質が遺伝したり、中立的な変化があったり、いろいろあるかもしれない。しかし、神抜きに、生物が世代を重ねる中で変わってきたと考えるのなら、それはすべて進化したということになる。
生物の進化を信じなくてもかまわない。が、信じないのなら、神を信じるか、生物の由来を考えないかしか選択肢は残っていない。あなたは神を信じるのか?

<解説>
キリスト教原理主義な人が相手では、こんな議論では終わらない。でも、幸いにして大部分の日本人は、神を信じていない。少なくとも造物主としての神は信じていない。この場合も、この答えで納得してもらえたらしい。
そもそも、質問者は、進化と自然選択を混同して質問したように思われる。自然選択によって、このように多様な生物が生まれたとは思えない。と質問されたら、答えるにはもっと手間取ったに違いない。今西理論が…、などと展開しなかったことを感謝しよう。


2008年4月27日 干潟を考える 干潟を遊ぶ

新しい本がでた。昨日、受け取ったけど、今日になって中身を見てみた。
この本は、以前自費出版した本を仕立て直したもの。とはいうものの原稿は全面改稿されているので、まったく別の本でもある。自費出版ヴァージョンの時の編集を担当したので、今回新たに出版されたのを見ると感慨一塩。

前のを編集したときは、後ろがつかえているのに、例によってギリギリの日程で大あわてで作った。原稿にダメ出しをする余裕もほとんどなく、割り付けて出校するだけで精一杯。果たして出版期限に間に合うのか、ドキドキしながらの作業だった。
今から思えば、その頃は元気で。昼間、フィールドの調査に出て、帰ってきて夜、編集作業をしていた。今では考えられない。今日の昼間は川沿いを歩く観察会をしたのだけど、帰ってきたら3時間ほど寝てしまった。お昼寝をしないと、夜のお仕事にかかれない体になってしまうとは…。
そんなこんなでバタバタと編集作業を進めて、なんとかタイムリミットギリギリに間に合ってホッとした。が、悲劇はその後に待っていた。ギリギリでなんとか納品された完成品を見たら、写真の印刷がボロボロだった。インクの載せすぎ。黒くてわかりにくーい画像になっていた。執筆者にブーブー言われたけど、印刷屋に文句も言ってみたけど、どうにもならなくて、残念なままに終わった(ちなみに以降、その印刷屋は使っていない。絶対に使ってやらない!)。

今回、出来てきた本を開いて、まず目がいくのは写真の印刷の出来。やっぱり違うわ〜。写真も地図も線画もとても綺麗に仕上がっている。あの時もこうだったらよかったのに…。

そうそう分担執筆だけど、原稿を書いたので、著書一覧に並べてもいいのかもしれない。でも、ちょっとしか書いてないから微妙にためらわれるんだけど…。


2008年4月26日 ふらさばそう

という呪文を教えてもらった。

昼過ぎ、奈良方面にお出かけしないといけないのだが、河骨愛さんが勢い込んでやってきた。手には、変な草。それがフラサバソウだった。

なんのことかわからないまま見ていると、手の中からツブツブとしたものが出てきた。そして河骨愛さん曰く、
以前、植物担当の誰もわからず、種子に詳しいOさんですらわからなかった種子は、これじゃないでしょうかねぇ。

そういえば、そんな事があった。アオバトの胃から出てきた種子の同定を頼まれたんだっけ。Oさんですらわからないから、自信をもってわからないと答えたっけ。Oさんですらわからないのに、河骨愛さんがわかったりするとは、なんと僭越な。
と思いつつ、そのつもりで見てみる。確かに形はよく似ている。あれは、フラサバソウの種子だったんだろうか? でも、少し小さい気もする。現物を返してしまったので、それ以上は確かめられなかった。

>バジさん、もう一度、あれを見せて。

フラサバソウは、オオイヌノフグリの親戚の帰化植物なんだそうな。近所にいっぱい生えているらしい。そんなんの存在も名前も初めて聞いた。ましてや種子なんて初めて見た。でも、アオバトがそんなもん食べるのかなぁ? 地面におりて草を食べるなら、キジバトと変わらんやん。


2008年4月25日 上は動物園、下はクジラ、な〜んだ?

それは、とても臭い今日の私。

昨日の夕方、磯で拾ってきたクジラのホネを砂場に並べた。ひょいひょいと運ぶだけなので、手袋をして、レインコートの上をはおれば大丈夫。かと思いきや、臭い肉汁が思いっきりズボンにかかった。水で流したけど、すべてが流れるわけでもなく、腐ったクジラ臭いズボンになりはてた。
今日は朝から某動物園に死体の引き取り。年に数度引き取りに行くのだけど、冷凍庫の調子が悪いという恐ろしい話を聞かされて、慌てて引き取りにいった。どうせ死体を運ぶのだからと、昨日の臭いズボンをはいてきた。予想通り臭くなった。袋に入った死体を抱えて運ぶので、臭くなるのは上半身が中心。以前から、動物園や動物病院は同じ臭いがすると思っていたが、団長に言わせるとこれは古い血の臭いなんだそうな。まあとにかく臭い。

昼頃からは、明日オープンの展示の準備。標本を並べていると、隣にいた人に臭いと言われた。それはそうだろう。本人も臭いな〜、と思ってるんだから。
午後からは、客を招いてのプレビューがある。さすがに臭いままではまずいので、家に帰って着替えてきた。家が近くてよかった。


2008年4月24日 報告書送付

報告書、データ一覧、分布図、冊子原稿一式のファイルと、そのデータにwebデータを焼いたCD。全部まとめて発送。終わった〜。万歳〜! というわけで、この半年ほどかかっていた委託調査が終了。
外部資金の獲得は必要だし、調査結果のデータは共有できるし、どのみち調査するつもりだったし。というわけで、引き受けた委託調査ではあるのだけれど。相手もある意味知らない相手ではないし、クライアントからの注文は少なかったんだろうとは思うのだけど。やはり委託調査を受けて、事務局的立場で進めていくのは面倒だった。

検討部会の委員の”先生”方の意見には配慮しなくてはいけないし(知り合いばかりなので、とても偉そうな事務局であった、という意見もあるかもしれないが)。クライアントからの注文には応えなくてはならないし(場面が違えば、こちらが委員の”先生”なので、言い返してばかりであった、という意見もあるかもしれないけど)。ともかく、日頃他人の意見は聞かずに好き勝手にやっている身としては、他人の意見にできるだけ対応しなくてはならないという状況は面倒であった。
終わってよかった。今の職を失って、どんなに仕事がなくても、調査会社には就職しないでおこうと思った。数年後に同じテーマの再調査をしたいというのがクライアント側の意向だったが、その親分が変わったのでそれはないだろうな〜。悲しいような、ホッとしたような。

最後ではあるけど、スタッフとしてがんばってくれたKさん、Mさん、Sさん、ありがとうございました。


2008年4月23日 磯でどら焼きを拾う、いや今川焼きかな?

そんなわけで、我々は再びこの島に降り立ったのである。思い起こせば、2週間前。腐った肉と、迫り来る上げ潮、大雨、そして何よりその巨体。多くの苦難にさらされ、途中で回収を諦めざるを得なかった。しかし、今こそすべてに決着をつける時がやってきたのである。
そもそも、このリターンマッチは、ゴールデンウィーク明け。先の闘いの1ヶ月後に予定していた。しかし、現地協力者からの情報によって、急遽予定を早めたのである。磯を転がる敵は予想外に急速に弱体化しており、すでにバラバラになりつつあるという。

キャンプについた我々は、挨拶もそこそこに船に乗り込み、問題の島へと向かった。今回はすぐに上陸するのではなく、まず海上から敵の様子を確認した。ハシブトガラスとトビの宴の周辺に、敵はすっかり弱体化して横たわっていた。すでに大部分は真っ白になりバラバラになっている様子。むしろ散った敵にうまく対処できるかが問題となりそう。
敵情視察を終えた我々は、ついに島に上陸した。尾の部分を中心に下半身はばらけていなかったので、その処理をする部隊と、散会した敵を回収する部隊にわかれ、次々と処理を進めた。まあ、解体班と骨拾い班である。

骨拾い班としては、肋骨や脊椎骨、肩胛骨といった大型のホネは一瞬で拾い終わり、あとは小さいホネとの闘いに終始した。ひそかに狙っていた寛骨は見つからず、手骨も一部を回収できたのみであった。しかし、あれは概ね回収できたと思われる。
あれとは、どら焼き、あるいはお食べ、いや今川焼きに似たあれである。薄くて丸い2枚のホネの間に、軟体部がはさまっているあれである。なぜかわからんが、多くの隊員が、これを見つけるたびに、ハンバーグ見つけた! などと言っていたが、それをいうならハンバーガーであろう。
回収した脊椎骨と、ほぼ同じ数(少し足らないけど…)回収したので、どら焼きはほぼ全部回収できたんじゃないかと思う。

そんなこんなで、ザトウクジラ、ほぼ1体分のホネを、2回に分けて回収することに成功した。一部欠けたホネがあるのは、この際やむを得ない。
それにしても、海のすごさには驚いた。あれだけの肉と脂肪の塊が、2週間で綺麗なホネになってしまうなんて。これでホネが行方不明にならないなら、ホネ取りは海岸に転がしておくに限る。すぐにドンドンホネができあがっていくことだろう。ただ、多くの人は、ホネになる途中の状態を好まないと思われるので、ホネ取りは人がこない海で行なった方がいいだろう。磯よりも浜の方がいいとも思う。ホネ取り用のプライベートビーチが欲しいなぁ。


2008年4月22日 スマートボールの台作りの難しさ

コンピュータゲームを作るのも大変だけど、アナログなゲームの仕掛けを作るのはもっと大変。

なぜかスマートボールを作っているのだけれど、なかなかうまくいかない。釘の位置で結果がおおいに変わるのは予想していたし、予定通りの結果が出るように釘を調整するには、かなり長い間”遊ぶ”必要があるだろうとは思っていたけど。うまくいかないのは、もっと基本的なこと。
ちゃんと、球が発射位置に来ない。球を打つのに力が要り過ぎ。球がへんなところで引っかかる。球が戻ってきて、発射位置にたまる〜。ボールが発射システムにはさまって壊れた…。
いまはふたを開けての調整中なのでいいけれど、本番はふたをしてるわけだし、引っかかったからと言って、そう簡単に復旧できない。難しいもんだなあ。

そして何より難しいのは、これで何をいいたいか理解してもらえるか。ここで問題。このスマートボールの台の一番上には、「RobとEdに捧げる」なんて書いてある。どうしてかな?


2008年4月21日 ヌートリアを探しに

ヌートリアの調査は一応一段落しているのだが、所用もあって、今日はヌートリアを探しに行くことにした。見つかるかな?

夕方、大川に到着。大川から堂島川にかけて川沿いを歩いた。歩き出したのは午後5時頃。まだ辺りは明るい。でも、歩き終わった午後7時には真っ暗になっていた。
ヌートリアは出だしでいきなり見つかる。まだ明るいのに、川を泳いでいた。その後はまったく見つからず。それどころかいる気配すらなし。さすがのヌートリアも、両側が垂直に5m以上切り立っていて、水面以外に何もない場所では暮らせないらしい。桜宮公園の北の端だけは、水辺があってヌートリアも暮らせるよう。

今日の誤算は、採集道具を何も持っていかなかったこと。ヌートリアのいた辺りの岸辺には、石がゴロゴロしていて、浅瀬にいろんな貝も転がっている。タイワンシジミにヒメタニシの間に、タテボシらしき二枚貝が交じっていたのは、さすが淀川水系といった感じ。ここは潮も入るらしく、海藻も生えている。淀川水系の調査では、大阪市内の水路のような河川周辺も、ちゃんと調べた方がよさそう。


2008年4月20日 ユリカモメの渡り?

今日は、淀川を歩いた。鳥を見に行ったのだけど、やたらとミズギワゴミムシなどの甲虫が水辺を走り回っていて、鳥をそっちのけで、甲虫採集をしてしてまった。どうして、あんなに走り回っていたのかよくわからないけど、随分水が多くて、いつもは出ている中州のまるで見えなかったので、洪水採集状態だったのかもしれない。あるいはそんな季節なのか。

そんな状態なので、見逃しが多いとは思うけど。上流に向かって飛んでいくユリカモメの群れを何度か見かけた。午前10時過ぎから午後3時頃の間に、少なくとも群れが5つ。群れの大きさは、数十羽から200羽弱まで。おもしろい事に、けっこうカモメが混じっていた。
朝、川を遡って、採食。夕方、海に降りて、寝る。というのが冬の大阪のユリカモメの日周行動。午後に上流に向かうのは明らかに日周行動に反する。だからといって断言はできないのだけれど、渡りの群れではないかと思う。

淀川の上流には京都盆地がある。京都盆地から琵琶湖、さらに北上して北陸へ抜けていくというのが、ふつうに考えられているユリカモメの北帰行のルートだったはず。
以前から、渡りのユリカモメが淀川を春に遡って飛んでいく、とは言われてきた。でも、あれってゴールデンウィーク頃の話だったと思う。ちょっと早い気もする。
もう一つ気になるのは、ユリカモメが飛んでいく高さ。かなり低いところを飛んでいるのだ。昔、ゴールデンウィークに淀川の河原に一日座って、空をながめ、上流に向かっていくユリカモメの数を数えたことがあった。その時のユリカモメはものすごく上空を飛んでいて、油断すると見逃しそうだった。あの時の群れとは高さがぜんぜん違う。ただ、かつて見たのは大阪湾に近い下流部だったのに対して、今日はけっこう上流部で見たので、それが高さの違いの原因かもしれない。

あのくらいでユリカモメの渡りの群れが見られるなら、日本各地の人たちが、各所で観察すれば、ユリカモメの渡りのコースも個体数も簡単に明らかにできそう。タカの渡りでは行われていることだが、ユリカモメの渡りが同じように調べられていないのは、鳥の中での人気ランキングの違いを示しているんだろう。


2008年4月19日 カエルと水草の対決

明日、じゃなかった日が変わったので、今日なのだが、とにかく発表の準備が終わらない。廊下のもう一つの端っこで、もう一人同じ発表の準備をしている輩がいる。こちらはカエル、あちらは水草。二人とも朝までに終わるかなぁ?

午前零時半、昨年のアカガエル調査のデータ入力とプロットが一応完成。今年のデータに取りかかる前にちょっと休憩。敵情視察。敵は、まだたまった標本を引っ張り出して、データをメモしているだけで、プロットも何もしていない。はるかにリード!
とはいえ、今年のアカガエルが終わったら、昨年のアオガエルが待っている。そしてパワポの作成。今晩は眠れるのだろうか?

午前1時半、今年のアカガエルデータで手こずる。新たな昨年のデータを発見してしまう。そして新たなカヤネズミのデータが出てきた…。
敵は、もうすぐ標本の山との闘いが終わり、分布図のプロットに入りそう。追い抜かされる〜。

午前3時、今年のデータの整理ができた。入力とプロットの下準備ができたというのが正しい。ため込むんじゃなかった…。
敵は、標本の山との闘いに疲れて帰ってしまった。向かうところ敵無し。

午前4時半、アカガエルのプロット完了。追加のカヤネズミのプロットも完了。アオガエルは断念。というわけで、パワポ作成に突入。

午前6時半、パワポ完成。眠い。でも、いま寝ると寝過ごしそう…。

午後6時、ようやく仕事が一段落。長い一日もそろそろお仕舞いにした方がよさそう。今時点でも、実質的に33時間連続業務。食事休憩どころか、ほとんど食事もしていないので、痩せたに違いない。

【追記】結局帰ったのは、午後9時過ぎ。連続36時間勤務。でも残念ながら体重は400グラムしか減ってなかった。


2008年4月18日 ゴキブリホイホイとアシダカグモの共存

明日の準備で忙しい。でも、こんなことが気になった。でも、本当に忙しいので、また書くのは明日。
ということで、今書いている。

廊下を歩いていたら、小さめのアシダカグモが横切った。そういえば、そろそろゴキブリが活動し始める季節。昨年は気付いたら、部屋にチャバネゴキブリがたくさん湧いて大変だった。ゴキブリホイホイを大量配置したら、見事に全滅したように思うけど、本当に全滅したかはわからない。また今年も大量発生するかも。
ゴキブリホイホイが効果的なのはわかったけれど、アシダカグモもけっこう効果的なんじゃなかろうか。とくにさっきののような小さめのなら、チャバネゴキブリも食べてくれそう。廊下でアシダカグモを見かけたら、片っ端から確保して、部屋に投入したらどうだろう? 無駄に殺すだけでゴミが増えるだけのゴキブリホイホイよりも、ちゃんと食物連鎖して、どこかに物質が移動していくアシダカグモの動員の方が、いい感じな気がする。
かといって、ゴキブリホイホイが全面撤退したら、やっぱりチャバネゴキブリが幅を効かせそうな気もする。でも、ゴキブリホイホイとアシダカグモでは、アシダカグモがやられてしまいそう。
これはなかなか難しい三者関係である。と、寝ぼけた頭には思えた。


2008年4月17日 オオタカの食べた物

知り合いが、オオタカの巣の下で拾ったというホネを持ってきて下さった。これが、ノスリやチュウヒの巣の下で拾ったと言われると、ネズミなど哺乳類の可能性大で苦手なのだけど、オオタカやハヤブサの巣で拾ったのなら鳥に違いない。哺乳類よりは少し得意。
その上、拾った場所は、市街地のすぐそば。オオタカが食べる可能性のある鳥なんてたかがしれていて、同定は楽勝のはず。

見せてもらった。
唯一の懸念は、訳の分からないホネの断片であることなのだが、幸い胸骨や上腕骨など同定のしやすい部位ばかりだった。一目でカラスとハトと見破れる。あとは、種を決めるために、ホネセットを持ってくる。
そう、オオタカが食べていたという鳥は、9割方カラスかハト。何度か同じような質問に答えているので、オオタカの食痕同定用のホネセットが用意されているのだ! といっても、ドバト、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラスが入っているだけなのだが。

ホネセットと胸骨を比べた結果。ハシボソガラス1つ、キジバト1つ、ドバト2つという結果。上腕骨では、ハシボソガラス1つ、キジバト1つ。
カラス2種や、ハト2種の区別は、上腕骨の大きさを比べたら割と簡単。壊れて全体の大きさが分からない胸骨ではやや難。カラスかハトかは、胸骨の先端だけで簡単にわかる。

オオタカはいつもカラスにいじめられているというイメージが強いが、食痕ではカラスが出てくるのは珍しくない。一度、カラスを襲うオオタカを見てみたいところ。


2008年4月16日 ◆引越で失う物

昨日は歓送迎会というのがあって、久しぶりに酒を呑んだ。そのせいなんだろう。帰り道に引越のコストパフォーマンスについて一生懸命考えている自分があった。酔っぱらいなので、その時はものすごくいいアイデアを思いついた気がしていた。
今朝起きて、その時のすごいアイデアの大半はどこかにいってしまった。残念。それに以前から何度も繰り返し考えていることに思える。それでも、記憶の断片を、記録しておこうかと思う。

でも、忘れたのでまた今度。


2008年4月15日 レッドリストとブラックリスト

レッドデータブックやレッドリストというものが作られるようになって、久しい。赤と言えば絶滅危惧の色というのは、なんとなく市民権を得たような気がする。
赤には届かないけど、ちょっと減少が心配される場合は、黄色が使われる事があるらしい。その中間にオレンジ色をはさんでもいいような気もするが、赤から黄色までのグラデーションで絶滅危惧の度合いを示すことになると、それはそれでややこしい。

レッドリストに対して、その反対。絶滅を危惧するのではなく、増加を危惧する場合、とくに外来生物に関しては、青色を使うらしい。北海道ブルーリストなんてのが公表されている。
でも、青って、赤の反対かもしれんけど、OKって感じの色だねぇ。増えたら困るという意味合いが直感的にはこもらないのでは? という話のもとに、赤の反対として、黒を用いることにした。スタンダールな感じ。
ブラックリスト。なんかそのまんま。

でもって、今日は別々にレッドリストとブラックリストを作る話をした。定着した外来生物をブラックリストに入れるのは簡単。とくに在来生態系への影響が明らかなのは。一方、増えて問題になっている在来種をどう扱うかはちょっと難しい気がする。大阪で言えば、カワウやシカやイノシシなど。アライグマと横並びでブラックリスト? でも、カワウやシカやイノシシの増加を頭から否定する理屈もないような気がする。
というわけで、行き着く先は、我々はどんな自然を維持したいのか。難しいね。


2008年4月13日 リスのエビフライを探す

今日は、茨木市でみんなでリスのエビフライを探した。リスのエビフライとは、リスがマツボックリを食べた跡である。
が、見つからなかった。そもそもこんな時期に探すのが間違ってるような気もする。

リスのエビフライは、リスの生息を確認するのに強力なツール、じゃなかったフィールドサインではあるけど、難点が一つ。リスはリスでも何リスかわからない。大阪なら、ニホンリス、タイワンリス、ムササビ。誰のフィールドサインかわからない。タイワンリスは限られた場所にしかいないので、無視するとしても、ニホンリスとムササビの区別は頭がいたい。
ムササビは確実に樹上でマツボックリを食べ、ニホンリスは地上でも食べるらしいので。はがされた鱗片がすぐ近くに散らばっているかは重要なポイントらしい。でも、落ちている状況を記録してくれる人は少ない…。

それはさておき、もう一つ重要な難点。古くなって鱗片が落ちたり、踏まれて鱗片が落ちた単なる古いマツボックリと、古くなったリスのエビフライの区別もけっこう微妙。
いぜん、大阪市内の某公園でリスのエビフライを見つけた! こんなとこにリスが! と盛り上がってる人がいた。でも、あれは違うと思う。大阪市内の都市公園に生息してるなら、フィールドサインだけでなく、きっと姿も頻繁に観察されてるし…。あれはきっと踏まれまくったただの古いマツボックリ。

今日、リスのエビフライを探した。道にそれっぽい物は落ちていたりする。でも、ハイキングコース上の事。単に踏まれまくっただけかもしれない。でも、リスはいてもおかしくないし。結局、新鮮なリスのエビフライがある季節に確認するしかないな、という結論になった。
春は、リスのエビフライを探す季節ではない。今頃になって、それに気付くとは…。


2008年4月12日 博物館の経済効果

大阪市立大学経済学部の方が、大阪市立自然史博物館の経済的評価という論文を書かれたそうで、原稿を見せて頂いた。まるで畑の違う経済学の世界なので、最初はポイッと放ってあったのだが、今日チラッとめくってみると、経済効果を試算してるとある。がぜん興味が湧いてしまい、一通り読んでみた。経済用語はさっぱりわからないけど、どのような想定で計算したのか正確なところはよくわかってないけど、結果はなかなか面白い。琵琶湖博物館について、過去に同じような計算がされてるらしく、それとの比較も盛り込まれている。
公表前の論文だろうから詳しく紹介するわけにはいかない。けど、問題なさそうな範囲で、気に入った部分をメモしておく。

なにを試算したかというと、平成10年とから平成17年度の8年間について、産業連関分析をおこない、さらに費用便益分析をおこなったらしい。なんのことやらわからない。

とにかくなんやら計算して、8年間の大阪市立自然史博物館のいわゆる経済効果は、約420億円だそうな。年平均なんと約52億円!
この数字から、生産誘発額係数なるものを求めてみたところ、経済規模は違うものの、なんばパークスと遜色のない数字なんだそうな。年間入場者数が2倍はある琵琶湖博物館よりもはるかにいい数字なんだそうな。

さらに費用便益分析の結果、大阪市立自然史博物館は、運営に必要な費用の3.78倍もの便益を生み出すという結果になったとか。なんかわからんが、これは費用対効果と考えていいに違いない。すごいな。ちなみに琵琶湖博物館は0.98倍と費用対効果がマイナスになっている。

というわけで、大阪市立自然史博物館が高評価でちょっと気分がいいのだが、ある種数字のマジックもあるらしい。その詳細に興味のある人は論文を読んでみよう。どこに公表されるのか知らないけど。

せっかくなので、少し付け加えてみよう。
平成17年度の入館者数は、「恐竜博2005」があったので、異常に伸びている。これを含めて年間入館者数を27万人として計算するのは、過大評価。たぶん年間入館者数の平均は20万人程度が妥当な数字だろう。だとしても、運営に必要な費用の約3倍の便益を生み出すという結果になるから、それでOK。
その計算の途中の表から数字を読み取ってみると、「恐竜博2005」は約25億円の経済効果があったらしい。個々の特別展についても同じように経済効果は出せそうな気がする。他の数字(の比率?)が同じと仮定したら、入場者数合計で決まるはず。「恐竜博2005」の総入場者数は約24万人。経済効果は、1万人で1億円ちょっと? だとすると、約18000人が入場した鳥の巣展の経済効果は、約2億円。費用対効果を考えたらものすごい数字がはじき出せる。

どこまで真に受けていいのかさっぱりわからないけど、この数字、独り歩きしてもらっていいな〜。
予算要求の時にも経済効果を前面に出したらいいのではないだろうか?


2008年4月11日 お休みはお弁当持って哺乳類を探しに

休みだったので、少しゆっくり寝て、おもむろに北の山の方に哺乳類を探しに行ってみた。少しゆっくりしすぎたらしく、お目当てのバスに乗り遅れ、仕方がないので、バス停で40分くらい本を読んでいた。面白くて、バスの中でも本を読み続けたら、車酔いした。でも、面白いので酔いと闘いながら読み続けた。
出足が遅れたので、結局、歩き始めたのは、ほとんど正午。棚田の周辺をウロウロして、シカやウサギの糞探し。アカマツを見つけてはリスのエビフライ探し。もうシーズンはずれだが、カヤネズミの巣も探してみた。
なぜかヒミズの死体を拾い、生きたハツカネズミ(同定はやや怪しい)が溝を走り、と小哺乳類にも出会えた。
シュレーゲルアオガエルがそこここで鳴き、ヤマアカガエルのオタマジャクシも確認できた。

お弁当を食べて、ゆっくり休みの日を楽しんだかと思いきや。結局、4時間ほどぶっ続けで歩いたり。道無き谷を上がってしまったりと、普通に調査しにいった感じ。そして、これは観察会の下見でもあるのだな。休みっぽいのは、朝の出足が遅かったことだけかもしれない。


2008年4月10日 磯クジラとの闘い、クサナ号との出会い、そして堅い約束

今日は朝から雨。未明には大雨だったらしく。ここは陸の孤島である。今は一時的にあがっているが、潮が引く午後にはまた降るらしい。磯のクジラの処理は難しい。そんなわけで、昨日の顛末を記しておこう。

朝早く、我々は大阪を出発した。明石から淡路、淡路から鳴門と経由して、徳島に上陸。途中、ナカちゃんが生息する未知の駅で、パラダイスうどんを満喫したせいで時間を取られた。おかげで、昼をかなり過ぎてようやく現地に到着。通報者との挨拶もそこそこに、現地に船で案内してもらう。桟橋につけた船から処理道具を手に現場に向かう。小さい岬を回ったら、数十羽のトビとハシブトガラスが飛び立った。下に白くて長くて大きなものが横たわっていた。クジラであった。
遠目ではやや小ぶりに見えた。これなら比較的簡単に作業は済みそう。という楽観論は、全長を測ってみて見事に打ち砕かれた。頭部のホネがバラバラになっていて小ぶりに見えたが、全長は約7mはある。予定よりもはるかにでかい。すでに白骨となって周囲にばらけている頭骨のパーツや、胸びれのホネを拾いあつめる。通報者によって、ヒゲの塊もいくつか見つかる。岩のすき間に入って、食い込んでいるホネもあって、まずは磯での骨拾いの難しさを実感する。
通報者の一人は、岩の間のホネを見つけるのがうまく、次々と見つけてくれる。やがて、船を回して、引いてきた小舟に回収した白骨を積んでくれた。見事なホネハンターである。今度どこかの海岸にホネを拾いに行く時も、ぜひ連れて行きたいところである。
ホネを積まれた小舟は、先に港に帰って、ホネを降ろし、また次のホネを積みに来てくれた。この小舟こそ、我らがクサナ号であった。クサナ号は、この作業の後、廃棄される運命だという。世界最小の捕鯨船クサナ号を守るべく、我々ホネホネ団は立ち上がらねばならない。捨てるならおくれ。

さて、バラバラのホネはともかく、問題は臭い肉とホネの塊の方である。とりあえず、でっかい刃物で、皮をはぐ。鈎で引っかけて引っ張りつつ、切っていく。どちらも力がいる。鈎がふとはずれて後ろの倒れると、クロフジツボとケガキだらけの岩があって、大変危険である。一度、鈎がはずれて後ろに倒れたのだが、幸い後ろに臭い肉の塊が捨ててあったので、怪我をしなくて済んだ。代わりに服に臭い汁がついたので、嬉しくはないのだが…。
7m級のクジラとなると、切る方も手頃な足場がなくて大変である。真ん中の方は、クジラの上に乗って切ることになる。妙に柔らかい腐った肉の上で揺れながら切ることになる。ちょっと楽しい。さらに消化管を切ってしまったので、今度はクジラのウンコちゃんだらけになってきた。ご存じだと思うが、クジラのウンコは茶色くて、柔らかくて、見るからにウンコちゃんである。それもけっこう軟便。最初は避けていたのだが、だんだん避ける余裕もなくなってきて、みんな多かれ少なかれ、クジラのウンコちゃんに引っ付かれていた。
余裕がなくなってきたのには訳がある。ここは潮間帯。作業を始めたのが、ちょうど干潮を過ぎた頃。作業の進行は、満ちてくる潮との闘いである。で、頑張って闘ったのだが、見事に負けてしまった。干潮から3時間半。ギリギリまで粘ったが、やむなく作業を断念して撤退することになった。頭骨や首の骨、胸びれの骨はかなり回収した。下側以外の皮は剥いた。上側の肉や内臓の多くは取り除いた。が、結局背骨一式は、残してくることになった。残念。

さて、キャンプに戻って、気付いたことが二つ。
5m級のクジラを想定してきたので、今回回収したホネだけで、トラックの荷台がいっぱいになった。7m級のホネ一式は軽トラックに乗りきらない。背骨を残してきて正解。
戻ってきて、肩胛骨の形や胸びれのホネの大きさを確認して、クジラ船長が一言。これはザトウクジラである。背骨を残してきてしまった…。

正直に言おう。作業しているときは、てっきりミンククジラだと思っていた。腹側の傷んだ皮しか見えないし、肉はドロドロだし、胸びれと頭はなくなってるし。この状態でザトウクジラと気付かなくても、きっとさほど恥ずかしくないに違いない。
で、ミンククジラならすでに持ってるし、背骨を断念してもやむなし、と思って撤退してきたのだな。でも、ザトウクジラなら、背骨も一式欲しい。

そして、今日である。今日は渡って作業するのは無理らしい。軽トラックにももうホネは積めない。それに7m級を、あんな足場の悪い磯で、満ち潮に追い立てられながら処理するのは難しい。でもザトウクジラだし。
というわけで、背骨が綺麗な白骨になった頃に、再び回収に来よう。クサナ号との再会を固く誓って、我々はキャンプを後にしたのであった。

今度は、白いホネを潮間帯で拾えばいいだけのはず。タイミングさえ間違えなければ…。


2008年4月9日 徳島にクジラ拾い

徳島の無人島にクジラが打ち上がってるという情報が入ったのが、3月22日。そんなん拾いに行ってる暇なんかあるかいな。と思ったのだが、あれよあれよという間に、拾いに行くことになっていた。いつの間にか車が手配され、気付いたら刃物も準備されている。なにわホネホネ団の大阪湾ウミガメ・クジラ回収班恐るべし。
そんなわけで、今日は朝早くから徳島にお出かけ。クジラオタク達に連れて行かれるような感じなので、今ひとつ予定を理解していないのだが、とにかく何となく付いていけばいいに違いない。そしてスペシャリスト達の活躍をながめるとしよう。

問題のクジラは、画像を見るに、岸壁の下の波打ち際というか、潮間帯にいるらしい。満潮時には水に浮いてるという話もある。今日までに海が荒れたらいなくなってるかと思ったが、幸か不幸かまだクジラはいるらしい。打ち上がって既に約3週間。もう腐ってて、すごいことになっているんだろうな〜。
でもって、遠目に5mと言われているけど、本当の大きさはよくわからない。4mなら処理はかなり楽、でも7mならかなりハードな処理が待っている。この辺りの微妙な大きさの違いによって、胴回りがかなり変わるので、処理時間に大きく影響する。小ぶりであることを祈ろう。

さらに祈るなら、ミンククジラ以外でありますように〜。遠目の粗い画像だけなので、ヒゲクジラとしかわからない。ミンクはすでに2回経験がある。今度は違うのが欲しい。
というわけで、行ってきます〜。


2008年4月8日 職場訪問:造形屋さん

展示物の造形を作る会社に行かせてもらった。楽しげな場所であった。ただ有機溶剤の臭いが充満していて、長時間滞在するのは気持ちが悪くなりそうであった。

とりあえず注文しているスマートボールとボールコースターの出来具合を見せてもらう。ふむふむふむふむ。期待通りの部分もあれば、期待はずれの部分もある。いくつかのセッティングを決めて、いくつかの希望を言ってみる。

その周囲では、中に入って全面に画像が投影されるというブースの原型が作られていた。今のところ不思議な形の変な物にしか見えない。壁や机の上には、過去に作った物の残りだろうか。たくさんの変な物が乗っている。
事務室にも入れてもらった。すべてファイルされて、整理されているのには驚いた。誰かさんの机の上とは大違い。図鑑などの資料が壁の一面を埋め尽くし、反対の壁には最近取りかかっていると覚しき仕事のファイルが並んでいる。背を見ていくだけでも楽しげ。

やってきては好き勝手な注文をつけるクライアントや、ギリギリになって急ぎの仕事を入れてくる元請けに困らされることが多いようだが。なんとなく楽しげな仕事場であった。
でも、あの有機溶剤の臭いが…。

そういえば、最近知り合いがこの手の会社に就職したというか、見習いに採用された。いまは某T動物園のバードゲージの擬岩を作っているらしい。あの中に入れるだけで楽しげ。


2008年4月6日 九州最終日

そんなわけで今日で九州ともお別れ。初めての大分のみならず、初めて姫島にも行って、黒曜石なるものを見て、溶岩ドームもみた。
そして、大分本土(?)に帰ってきて広い広い干潟で遊んだ。昨年の熊本といい、今年の大分といい、九州の干潟は広い、そしてどこにでも干潟が広がっている。九州はすごい。

じゃあ、そろそろフェリーに乗船なので、こんなところで。
それにしても携帯端末は便利だなぁ。携帯電話はいらないけど、携帯端末は欲しいかも。


2008年4月5日 人生初大分

今日、生まれて初めて大分の地を踏んだ。本当は昨日の夜に少し大分県に入ってしまったのだが、それはなかったことにしておこう。一緒に行った8人の内にも二人も人生初大分がいた。
今までは一度も大分の地を踏んだことがなかったのみならず、乗り物で通過したこともなかった。今回、大分をクリアしたので、残る一度も通過すらしたことのない都道府県は三つ。宮崎県、高知県、香川県。いずれもけっこう行ってみたい県なのだが、なかなか機会がない。


2008年4月3日 明日から九州

明日から九州に行く。今年2回目。昨年は熊本ばかり3回行ったけど、今年は福岡に3回。おかげで、すっかり九州言葉になってしまった(ウソ)。
で、3日間留守なので、留守にする準備が忙しい。自宅では、腐りそうな食材を食べきるのにけっこう苦労したり。たまっていたメールに返事をしたり。展示関連の手配とか、報告書関係の手配とか、行事関連の手配とか。3日出掛けるだけなのに、けっこう留守の準備が大変。4日かけてしていた仕事を1日でする感じ。一人旅なら挫折しそうだが、連れがいるので、挫折せずに準備する。
九州に出掛けてしまいさえすれば、あとは連れて回ってもらうだけなので、楽珍楽珍。で、鳥を見てればいいだけなので楽珍。先月の1度目の九州行きは連日室内にいたが、今回は連日フィールドにでまくり。けっこう楽しみ。

そんなわけで、身辺の片づけにいそしんでいるのだが、夜遅くまで仕事をしてると腹が減る。昨晩、ふと見ると机の上に、タマゴサンドが乗っていた。けっこう前から乗ってた気がする。と思って、賞味期限を見たら3月30日であった。賞味期限を丸3日過ぎている。でも、腹が減っていたので食べてみた。腐ってはないが、味が微妙。それでも全部食べた。机の上は片づけないといけないし、食べ物を捨てるのはもったいないので。やっぱり傷んでいたのか、気持ちの問題か、食べてしばらくすると少し気持ちが悪くなってきた。しかしそれ以上は気持ち悪くならず、吐かず下さず、無事にクリアした。
さて、同じ机にはなぜか大きな鍋が置いてあって、中にキムチ味のソーメンが入っていた。3日前に食べた残り。これも片づけようと少し飲んでみると、明らかに傷んでいる。普段ならそれでも食べたかもしれないが、ここで食中毒になっては九州にいけないと思い出し、泣く泣く捨てることにした。食べ物の神様、ごめんなさい。


2008年4月2日 英作文を誉められた

近頃、ちょっとした短い解説文をたくさん書くハメに陥っている。みんなで分担して書いているのだが、とりまとめ担当なので、勝手に他人の解説文も改変したりしている。書いた当人達も、似たような文章を何度も書き直しているので、自分が何を書いたかは覚えていない。勝手に改変されても、気付かない、という寸法なのだ。
日本語だけでも大変なのだが、主だった文章やタイトルには、英文も付けなくてはならない。日本語を読めない人が、英語を読めるとは限らないのだが、世界的に広く流通している言語を一つ選ぶとしたら、英語を選ぶのが現実的だろう。

ところが、ご存じのように、我々日本人は英語が苦手である。それらしい英文を書いたとしても、ネイティブから見ると、プッと吹き出すようなものになっているかもしれない。怖いのは笑える英文になっていても気付かないという点。これは、アジア各国の観光地にある日本語の解説文が笑えたり、お土産に書かれている日本語の解説文がとても楽しめるのと同じ構図である。
それを避けるには、ネイティブな英語圏の人にチェックしてもらうしかない。とはいえ、かなり専門的な内容を含んだ解説の英文をチェックできる人は限られる。そんなわけで、Yさんのお友だちの滋賀県方面のGさんが頼り。
日本語自体、ギリギリの日程で作っているので、英文のチェックにかけられる時間は少ない。そんな無理なお願いを引き受けてくれたGさんには、いくら感謝しても足りないくらい。かならずや淀川水系の各地でタマカイエビを見つけようと心に誓う。

で、今日、Gさんからお返事が来た。英文のチェックの途中で、質問と感想を送ってくれたのだ。その中の一文に曰く、
This set of English drafts seems to be generally in much better condition than last year's were. I suspect someone hired a professional translator to produce them.
文面からわかるように、実は昨年も同じように無理なお願いをしている。今年は、誉められた。ってゆうか、昨年がひどすぎたのか?

なんにせよ、けっこう嬉しい。


2008年4月1日 新人のTくん

今日は、日本中で入社式があったらしい。今年は知り合いに妙に新社会人が多く、今日の初仕事の様子を教えてくれたりする。一般的には、今日は式と事務手続きくらいで、あまり仕事はしないものらしい。

さて、我が職場にもご多分にもれず、新人のTくんがやってきた。我が職場は、初日からフルに働かさせられるなかなかハードな職場なのだが、Tくんは全然平気らしい。それどころか、新人のくせにいきなり特別展を任されていたりする。ちょっと生意気な感じ。Tくんとは、今日ちょっと話しただけだが、かなりしっかりしていた。それはいいのだが、でっかい身体に、ヒゲを生やして、でっかい声でしゃべる。優秀なのかもしれないが、やはり新人としてはちょっと生意気である。
新人たるもの、最初はちょっとドジを踏んでみたりして、先輩にからかわれて、職場の雰囲気を明るくするくらいがいいのではないかと思う。まだ新人風のSくんを見習って欲しいところである。

聞くところによると、優秀な新人Tくんは、ゾウに詳しいらしい。あと哺乳類の骨にも詳しいそうなので、なにわホネホネ団に誘ってみようかと思う。ゾウが好きなら、同じく大きな哺乳類のクジラも好きに違いない。今度、どこかの無人島にクジラの死体が打ち上がっていたりしたら、連れて行ってあげることにしよう。解体作業の指揮を任せてみてもいいだろう。
ブチハイエナとかオランウータンは好きかなぁ。好きなら、なんとか死体を入手する努力をしてみようか。

新人の得意部分を伸ばしてあげようとするなんて、なんて優しい先輩なんだろう。来年のホネの特別展にも混ぜてあげよっと。


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