多様な陸上植物 森林の恵み
水中から陸上へ 地球最初の森 たねをつけた最初の植物 裸子植物の繁栄 被子植物の誕生と繁栄 新生代の植物化石
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系統樹

背景の写真は白亜紀の小型花化石(高橋正道氏撮影)
被子植物とは、私たちの身の回りにいちばん普通に見られる花の咲く植物のことです。種子が子房に包まれて成長するので被子植物と呼ばれます。約400科、25万〜30万種があると言われ、最も繁栄している植物群です。被子植物の確実な証拠は白亜紀の初め約1億3000万年前の花粉化石です。近年は、岩石を薬品で溶かし、小型の花の化石を拾い出して電子顕微鏡で観察する方法で、多数の花の化石が見つかっています。また最近、ジュラ紀〜白亜紀の中国の地層から現生のどのグループにも当てはまらない被子植物の化石が発見されました。被子植物の起源の研究は、いま最もホットな段階にさしかかっています。