|
大和川下流,石川下流,西除川,葛城川下流,高田川などでは,秋から冬にかけての採水期間はフィルターの色が濃く,春から夏にかけての採水期間ではフィルターの色が薄くなる傾向がありました.これは,冬季には流量が減り,相対的に家庭排水などが多く川の中に流れ込むことによって,秋−冬季にフィルターの色が濃くなっていることが予想されます.
逆に,初瀬川(大和川)上流,曽我川上流,竜田川などでは,春から夏にかけてフィルターの色が濃く,秋から冬にかけてフィルターの色が薄くなる傾向がありました.これは,これらの地域では周囲の土地利用が水田であることが多いところから,水田からの水の流入により,春−夏季にフィルターの色が濃くなっていることが予想されます.
また,全体を通じて,夏季の採水の方が,フィルターの色が色見本のA側(緑系)が多くなる傾向がありました.これは植物プランクトンの発生と関係していると関係していると思われます.他には,冬季に河川改修などの工事が多く行われるため,その影響を記載されてくる方も多かったです.
|