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■鳥班とは |
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鳥班は、大和川水系の水辺の鳥の分布を中心に調査をします。とくに繁殖期の分布や、繁殖コロニー・集団ねぐらに注目しています。河川で見られる鳥だけでなく、ため池や水田周辺の鳥も調査対象に含めます。 |
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| 河川沿いに歩きながら、橋等によって分けた区間ごとに、河川敷内の水鳥や、周辺の鳥の種名・個体数・繁殖に関する観察内容を記録した。 今回は、その結果の一部を紹介する。 |
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| ■大和川水系のカワウの分布 (分布図を見る)(画像をクリックすると拡大します) | ||
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| ■大和川水系のチドリ目鳥類の分布 (分布図を見る) | ||
| チドリ類、イソシギ、コアジサシは河川敷の裸地などでしばしば繁殖する。特にイカルチドリは代表的な河川の鳥。 調査の結果、コチドリとイソシギは広い範囲で記録されたが、イカルチドリは石川中流部と大和川本流で1ヶ所記録されたのみ。シロチドリとコアジサシは記録されなかった。 |
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| ■大和川水系のセキレイ類の分布 (分布図を見る) | ||
| セキレイ類は河川敷で繁殖しないが、代表的な河川敷の鳥。 調査の結果、上流部にキセキレイ、中流部を中心にセグロセキレイ、中下流にハクセキレイが分布していた。 周辺環境としては、セグロセキレイは農耕地周辺、ハクセキレイは都市化の進んだ場所で記録された。 |
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| ■大和川水系のカモメ類の分布 (分布図を見る) | ||
| 奈良盆地の河川でユリカモメは記録されず、セグロカモメが1羽記録されたのみ。 |
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| ■大和川水系のシギチドリ類の分布 (分布図を見る) (イソシギとケリを除く) |
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| イカルチドリは石川のみで確認。コチドリはあまり記録されなかった。クサシギは奈良盆地中央部に集中して出現する地域があった。 |
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| ■大和川水系のヤマセミとカワガラスの分布 (分布図を見る) | ||
| ヤマセミは長谷寺辺りで確認された。カワガラスは初瀬川と寺川の上流部でのみ記録。 |
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| ■サギ類について (画像をクリックすると拡大します) | ||
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| ■イソヒヨドリについて | ||
| イソヒヨドリは、その名の通り海岸部によく生息している鳥ですが、しばしば内陸でも繁殖しています。大和川水系でも、内陸でしばしばイソヒヨドリが観察されています。 |
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| ■ツバメ集団ねぐらについて | ||
| ツバメは、営巣している時以外は、ヨシ原などで集団になって眠ります。大和川水系では、奈良盆地に2ヶ所の集団ねぐらが知られており、この他にも奈良盆地に何カ所か集団ねぐらがあるようです。 |
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| ■カワガラスについて | ||
| カワガラスは渓流の鳥です。大和川水系では、上流部に渓流がある石川水系には、あちこちに分布しているのですが、奈良盆地にはあまり生息していません。現在のところ確認できているのは、初瀬川上流部と菩提仙川のみです。 |
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| ■イワツバメについて | ||
| 河川の鳥ではありませんが、しばしば橋の下に繁殖コロニーを作ります。大和川水系では、以前から滝畑ダムでの繁殖が知られていましたが、2004年に奈良盆地の2ヶ所での繁殖を確認しました。 |
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| 問い合わせ:動物研究室の和田 wadat@omnh.jp まで | ||
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