恐竜の足跡化石 第2展示室の中央

 恐竜のなかでもブロントサウルスやデイプロドクスなどカミナリ竜のなかまは,とても大きな体をしていました.最近発見された化石の中には,復元すると全長が30メ−トル,体重が50トンをこえると考えられているものが,いくつもあります.こんな大きな体で,カミナリ竜たちはいったいどんなふうに生活していたのでしょうか.

 絶滅してしまった動物たちの生活とくにその歩き方を考えるときには,骨の化石をしらべるだけでなく,足跡化石をしらべることが大切です.足跡がのこっているということは,その動物が水辺のようなやわらかい地面を歩いたという,まちがいのない証拠になるからです.

 カミナリ竜たちは重い体をささえるために,ほとんど水の中でくらしていたと考えられたこともありました.しかし,カミナリ竜はたくさんの足跡化石をのこしていますから,この考え方はまちがいでしょう.足跡のならび方からは,今のゾウのような歩き方で歩いていたと考えられます.